[Storage Gateway] Windows で S3 オブジェクト保存!ファイルゲートウェイで SMB プロトコルがサポートされました

[Storage Gateway] Windows で S3 オブジェクト保存!ファイルゲートウェイで SMB プロトコルがサポートされました

Storage Gatewayの機能アップデートにより、ファイルゲートウェイでSMB(サーバーメッセージブロック)がサポートされました。Windowsクライアントから簡単にStorage Gatewayを経由してS3へのアクセスが可能になります。
Clock Icon2018.06.21

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こんにちは、菊池です。

本日、Storage Gatewayの機能アップデートにより、ファイルゲートウェイでSMB(サーバーメッセージブロック)がサポートされました!

これまで、Storage Gateway経由でS3にオブジェクトを保存できる、ファイルゲートウェイではNFSのみがサポートされていました。

[新機能]オンプレミスからNFS経由でS3オブジェクトを保管できるようになりました![Storage Gateway] #reinvent

今回、SMB(サーバーメッセージブロック)がサポートされたことで、Windows標準のファイル共有プロトコルによるアクセスが可能になります。

新規のゲートウェイを作成することで、Windowsクライアントから簡単にStorage Gatewayを経由してS3へのアクセスが可能になります。なお、既存のゲートウェイに対しては、7月中旬ころのアップデートで対応されるようです。

SMB共有ファイルゲートウェイを作成してみた

早速、以下の手順で試してみました。

  • ゲートウェイの作成
    • イメージのダウンロード
    • ゲートウェイVMの作成
    • ゲートウェイのアクティベーション
  • ファイル共有の作成
  • ゲートウェイへの接続

ゲートウェイの作成

まずはゲートウェイの作成です。マネジメントコンソールから、Storage Gatewayを開始します。

ゲートウェイの作成で、[ファイルゲートウェイ]を選択します。

ホストプラットフォームを選択します。今回は、[Microsoft Hyper-V 2012]を選択しました。実際のホストには、Windows10のクライアントHyper-Vを利用しています。

イメージをダウンロードし、解凍します。

Hyper-Vマネージャーから、[仮想マシンのインポート]を選びます。

インポートウィザードが開始しますので、順に進みます。

ダウンロードしたイメージを配置したフォルダを選択し、進みます。

インポートを完了します。

インポートできました。

インポート直後の状態では、ネットワークアダプターと、キャッシュ用のローカルディスクが割り当てられていませんので、仮想マシンの設定からそれぞれ割り当てます。

ドライブも追加します。

デバイスの追加が完了したら、仮想マシンを起動します。プロキシなどネットワークの設定が必要な場合には、コンソールからログインして設定しましょう。

マネジメントコンソールに戻ります。起動した仮想マシンのIPアドレスを入力し、ゲートウェイに接続します。操作している端末から、ゲートウェイのIPに疎通できる必要がありますので注意しましょう。

タイムゾーンと名前を入力してアクティブ化します。

アクティブ化に成功しました。

ローカルディスクを割り当てます。割り当てたストレージが小さかったので警告が出ていますが、検証なので無視して進みます。

ローカルディスクが認識されました。

ファイル共有の作成

続いて、ファイル共有の作成です。

まずは、SMBの認証情報を設定します。ゲートウェイを選択して、[アクション] -> [SMB設定の編集] に進みます。

今回は、ADを使わずにゲストアクセスで設定します。

ゲストアクセスが設定できたら、[ファイル共有の作成]に進みます。

保存先のS3バケットを入力し、アクセス方法に[サーバーメッセージブロック(SMB)]を選択します。

S3のストレージクラスなどを選択します。ひとまずデフォルトで進みました。

SMBの設定では、[ゲストアクセス]を選択して作成しました。

ファイル共有が作成できました。Windowsからマウントするために必要なコマンドが表示されていますので確認しておきます。

ファイルゲートウェイへの接続

それでは、ファイルゲートウェイに接続します。

クライアントはWindow10です。コマンドプロンプトから、先ほどのコマンドを実行します。

問題なければ、指定したドライブレターでゲートウェイがマウントされています。

マウントしたドライブに、ファイルを書き込んでみました。ローカルストレージに書き込みされますので、通常のネットワークストレージとして違和感なく書き込めます。

書き込んだファイルは、保存先に指定したS3のバケットに保存されていました。

まとめ

新しく対応した、SMBによるファイルゲートウェイを試してみました。

今回のアップデートで大きいのは、Windowsクライアントから手軽にネットワークドライブとしてマウントできることです。ADと連携して、クライアントPCの共有ストレージといった利用方法も考えられます。オンプレミスでのストレージが不足している環境などでうまく活用していくとよいでしょう。

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