[レポート] Cox Automotive事例:200以上のプラットフォームでのAWS Well-Architected結果 #ARC212 #reinvent
はじめに
こんにちは、AWS事業本部のニシヤマです。はいマスキュラー。
本記事は、セッション「ARC212-R -- [REPEAT] Cox Automotive: AWS Well-Architected results on 200+ platforms」のレポートです
セッション概要
How do you know if you and your team are following cloud architecture best practices? How do you assess your potential risks? This session shows how the AWS Well-Architected Framework provides prescriptive architectural advice, and how the AWS Well-Architected Tool allows you to improve your technology portfolio. Hear executives from Cox Automotive explain how the company uses AWS Well-Architected as part of a scorecard across more than 200 platforms to health-check the Cox Automotive products. Learn how the scorecard works to drive resource and investment decisions, and how it helps measure profitability, technology risk, and engineering maturity.
What is Well Architected?
まず初めに以下のCyberAgentの拓殖翔太氏の言葉から始まりました。
日本語訳
AWS Well Architectedを使用する最大の利点は、組織全体が現在のアーキテクチャリスクについて共通の理解を持ち、改善に向けて共同で作業できることです。
クラウドジャーニーのメカニズム
- 学習
- 計測
- 改善
なぜWell-Architected Frameworkなのか?
- ビルドとデプロイをより早く
- リスクを軽減する
- 情報に基づいた決定を下す
- AWSベストプラクティスについて学ぶ
Well-Architectedとは何か?
- 運用上の優秀性
- セキュリティ
- 信頼性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
上記を質問形式での解説と、ベストプラクティスが記載されたWell-Architected Toolがあります。
何が利用可能なのか?
以下の4つの分類でできることが紹介されていました。
- コンテンツ
- データ
- ツール
- コンテンツ&ツール
そしてWell-Architectedはパートナーと顧客を以下の様に支援します
- ワークロードと領域に対する経営陣の可視性を改善して改善する
- Well-Architectedをアジャイルプロセスと統合することにより、何を修正するかを適切化する
- オンプレミスでもクラウドでもどこでもWell-Architectedに
Cox Automotive and its early days with Well Architected
自動車産業の長い歴史
クラウドジャーニーの始まり
- 27ブランド
- 53データセンター
- 2,000のエンジニアリング組織
- 350のエンジニアリングチーム
- 30箇所の拠点
- 多くの技術スタック
- 多様なスキルと文化
早い段階でのWell-Architectedの役割
- レビュープロセス
- AWSソリューションアーキテクトからの紹介
- テクノロジーポートフォリオ
- クラウド移行に焦点を合わせたプラットフォームの初期セット
- 一貫性
- シンプルな赤・黄色・緑の説明を確立
Well-Architectedについて好きなこと
- 自身のエンジニアリング方法と哲学的に整合している
- 原則に基づいている
- ビルダー指向
- ビジネス用語に簡単に翻訳できる
Scaling Well Architected to the enterprise
バランススコアカードへの入力として以下の様に適切に設計されています
- テクノロジーリスク
- セキュリティ
- 信頼性
- エンジニアリングの成熟
- 運用上の優秀性
- パフォーマンス効率
- コスト最適化
これまでに持っていたもの
- 15チーム
- 20以上のAWS環境
- 一貫して行う
- AWSに依存
今必要としているもの
- 350チーム
- 全ての主要なプラットフォーム(200以上)
- 大規模に一貫して行う
- Cox Automotiveに依存
配信の流れ
この様に複数のプラットフォームを横断して評価し、リスクの内容や領域、緩和策、改善計画を管理してました。
プラットフォーム名
また、各プラットフォームでもWell-Architectedごとの改善ロードマップで管理しています。
デリバリーしたバランススコアカード
バランススコアカードで先ほどのテクノロジーリスク、エンジニアリングの成熟度を評価。経営陣向けに提出し、定期的な更新リズムを確立していました。
Well-Architectedを使用して投資を促進する
- セキュリティ、信頼性
- 信頼できるビジネスパートナーとしてお客様のビジネスを保護するためのテーブルステークス
- 弾力性のあるアーキテクチャ、テスト機能、DevSecOps機能への投資を含む
- ビジネスKPIには、運用上のリスク、セキュリティの価値、契約上のSLAのリスクが含まれます
- 運用上の優秀性、パフォーマンス効率、コスト最適化
- この分野への投資は、速度、規模、コスト効率に関する測定可能なビジネスケースを生成します。
- 通常、投資にはCI / CD機能、監視ツール、コスト管理ツールが含まれます
- 業務KPIには、配信速度、エスケープされた欠陥、長期にわたる機能ごとのドルが含まれます。
日本語訳
Well-Architectedは、セキュリティと信頼性の問題を強調するのに役立ち、包括的なビジネスケースとそれらを解決するための資金を構築するのに役立ちました
Driving continuous improvement
どのように運用化しているか
四半期ごとに以下を実施
- 資産
- Well-Architectedな配置
- 計画
- アジャイルマネジメントの追跡
- 実行
- エンジニアリング作業の実施
- 計測
- 分析とレポート
2017年に始まり、2020年には独自のガイドラインを作り上げることに注力していくとのことでした。
おわりに
ホワイトペーパーなどでWell-Architectedに関しての知識はある程度ありましたが、これを実際に活用・運用していくことでクラウドだけではなくオンプレミスにも応用したり、社内に浸透させることにより複数のチームや複数のプラットフォーム、サービスへスケールが可能ということがわかりました。