海外プリペイドSIMを購入する際にチェックすべきポイント #reinvent

海外のイベント参加に際して、プリペイドSIMを用意するためにチェックするポイントを紹介します。
2018.10.29

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はじめに

今年のre:Invent2018が近づいてきました。参加予定のみなさま、準備は進んでいますでしょうか。

海外へ行くにあたって考えておかねばならないのがインターネットアクセス手段の確保です。昨年の参加時には、チームでモバイルルータをレンタルして使用しました。

もしSIMフリーのスマートフォンを持っているなら、直接インターネットアクセスできると便利です。テザリングも利用できるので、ノートPCからも利用できます。会場ではWiFiが提供されているとはいえ、非常に多くの人が利用しますので混雑すること必至です。バックアップの通信手段を確保しておくことに越したことはありません。

昨年はre:Invent2017を含め海外へ3回(中国2回、米国1回)へ行きましたが、いずれも海外で利用できるプリペイドSIMを事前に通販で購入して、インターネットへのアクセス手段を確保しました。写真は以前使用したSIMのパッケージです。

今回の参加でもプリペイドSIMを通販で用意する予定です。re:Inventに向けて検討してみましたのでポイントを紹介します。

チェックするポイント

海外プリペイドSIMを買う場合には何に気をつければ良いのでしょうか。amazonのサイトで検索すると、プリペイドSIMがたくさん販売されていることがわかります。

たくさんありすぎて、どれを選べば良いのか迷ってしまいます。

海外で使うプリペイドSIMを選択する際のポイントは次のような感じになります。

  • 利用可能可能な国
  • キャリア
  • 対応バンド
  • テザリング
  • 音声通話やSMSの有無
  • 開通手続き
  • SIMサイズ
  • 期間、データ量、上限後の挙動
  • 納期

SIMフリー端末

まずはSIMフリーな端末が使えるということが大前提です。もしキャリアロックな端末だとしても、ショップでロック解除も可能なようです(ただしこれについては未経験なので詳しいことはご紹介できません)。

利用可能可能な国

何はなくても旅行先で使えるSIMであることが必要です。商品名や、商品詳細に国名のリストがありますので、旅行先の国が利用可能国に含まれていることをチェックしましょう。Amazonで、SIM + 国名で検索するのが早道です。ただし、改めて個別の商品情報でチェックしましょう。

キャリア

旅行先で利用可能なキャリアのうち、どれに対応しているのかをチェックしておきましょう。たとえば米国ですとAT&TとT-Mobile等です。使い勝手がそれぞれ違うようですので、レビューも要チェックです。米国の場合AT&Tの評判が良いようですので、これを優先して探しました。

対応バンド

バンドとは、使用する電波の周波数帯のことで、「バンド4」のように数値で示されています。

  • 使用する予定の端末が対応しているバンド
  • 旅行先で使用するキャリアが飛ばしているバンド
  • SIMが対応しているバンド

これらが一致している必要があります。最近の端末はグローバルなモデルが多いので、概ねOKだと思いますが、万が一がありますのでチェックしておきましょう。自分の端末がどのバンドに対応しているかの仕様はググって探しましょう。LTE(4G)を米国で使用する場合は、バンド4が多いようです。

テザリング

ノートPCからの利用は必須ですので、テザリングが可能かどうかはぜひチェックしておきましょう。特に安価なSIMでは対応していない場合が多いので必ずチェックしておきましょう。

SIMサイズ

たいていのSIMは、標準、micro、nanoの3サイズすべてに対応していると思います。ただ、時々そうでないものがありますので、自分の端末のSIMサイズが含まれているか一応確認しましょう。

音声通話やSMSの有無

音声通話付きなのか、SMS(Short Messaging Service)が利用できるのか、それともデータ通信だけなのか、SIMによってサービスが違います。必要に応じて選びましょう。私的には、データ通信のみでOKです。

開通手続き

SIMによって異なるのが開通手続きの有無です。こんなパターンがあるようです。

  • いきなりつながる
  • APN設定やローミング設定が必要
  • 現地で特定の番号に発信等の手続きが必要

可能なら、発信等の開通手続きが不要なものを選ぶのが良いでしょう。 開通手続きが必要なSIMだとしても、日本で利用できるSIMであれば、事前に開通しておくこともできるでしょう。ただし、その分利用開始が早くなってしまいますので、利用可能な期間に余裕が必要です。

期間、データ量、上限後の挙動

SIMには利用できる期間やデータ量が明示されています。旅行プランや、インターネットの利用スタイルに合わせて決めましょう。私はそれほど使わないので、一週間で2GBくらいあればOKと考えています。

それから、データ量の上限に達したとき、以後通信が不可能になるのか、または低速(128kbps等)に制限されたうえで利用可能なパターンがありますので、これもチェックしておきましょう。もちろん後者が望ましいですね。

納期

海外旅行向け格安SIMは、海外発送であることも多いです。その場合一週間から10日程度の輸送期間がかかりますので、要チェックです。特に旅行直前に手配する場合には気をつけましょう。直前に手配する場合は、日本国内もしくはAmazon配送センターから発送のものを選ぶと、少し安心できるかもしれません。時間が迫っている場合は、空港のコンビニに配達してもらうという技も使えます(経験あり)。

比較検討

上記のポイントと価格を見比べながら、商品をチェックしましょう。

どれを買う?

結局どれを買えば良いのでしょうか?

旅行先はLas Vegasに7日間、データ通信のみ、使用する端末は(ちょっと古いですが)Nexus 5Xの想定で検討してみました。

現在amazonでリストされているSIMについて、内容と価格を比較検討した結果、次のSIMが良さそうと判断しています。2GB、10日間で1280円と安価です。

【ローミングSIM】アメリカ その他9か国利用 10日データ容量2GB プリペイドSIM 1280円

5GB, 30日のタイプもあります。通信量が不足するかもという場合はこちらを選ぶと良さそうです。

【ローミングSIM】アメリカ・韓国・タイ その他7か国利用 30日データ容量5GB プリペイドSIM

実は一部の参加メンバーは、今回のre:Inventの旅程が成田発バンクーバー経由となっています。そのため、米国だけではなくカナダにも対応したSIMであるほうが望ましいです。カナダと米国両方に対応したSIMを検討した結果、次のSIMが良さそうと判断しました。利用しない電話番号やクレジットが付いていてもったいないですが、他に選択肢が無さそうでした。

[中国移動香港] アメリカ カナダ 4G/3G 15日間 データ通信使い放題&電話番号付き SIMカード HK$50分のクレジット付き 2250円

私もバンクーバー経由での移動となりますので、こちらのSIMを週末に注文してみましたところ即日発送されました。 が、香港からの発送でしたので、輸送に時間がかかり、現在到着待ちです。

amazonにリストされている商品や価格は、変化しますので、上記は現時点における検討例としてあくまで参考としてご覧ください。

追記

10/28に注文したプリペイドSIMは、11/1に届きました。香港から4日を要しました。ご参考まで。

ちなみに、パッケージは中国語で書かれていますが「美加」とは「美=United States」「加=Canada」の意味です。上下が合わさった字はカードを意味してます。

SIMを受け取ったら

SIMを受け取ったら、パッケージを確認して、利用開始の方法をチェックしておきましょう。特に、並行輸入品の場合は、説明が英語や中国語のみ書いてあることもあります。現地で慌てないためにもチェックは忘れずに。APNやローミング設定の有無がポイントです。

まとめ

海外旅行先で、プリペイドSIMを使うためにチェックすべきポイントを紹介しました。現地で買うことも可能ですが、事前に比較チェックしておくほうが安心です。

他の方法として、国内のキャリア契約にローミングサービスも使えるかもしれませんが、費用的には嵩んでしまいます。プリペイドSIMであれば、1000円から2000円程度で使えますので、万が一失敗したとしても痛みは小さいと思います。

これまで何度か安価な海外プリペイドSIMにチャレンジしてきて失敗したことはまだありませんが、パッケージだけを見ればいかにも怪しげです。はたして現地でうまく使うことができるのか、結果はまたレポートしたいと思います。

ご注意:海外プリペイドSIM購入のポイントを紹介しましたが、必ず成功するとは限りません。どのSIMを選ぶかは、ご自身の責任で選択するとともに、代替手段の確保はお忘れなく!