新幹線のフリーWi-Fi、使ってます?トラブル対処も含めてお話しします

ネットで調べればいとも簡単に見つかるトリビアでも、自分で発見すると結構嬉しかったりします。
例えば、「 iPhoneのSafariで開けるタブの上限数は500 」であるとか。 そこ、開きすぎとか言わない

▲タブのアイコンが表示されなくなってからが本番。

現実も仮想もかさばっている事に定評のある、AWS事業本部のしろたです。
さて、世は大10連休時代。GW初日、下りの新幹線の混雑っぷりが東海道新幹線さんのツイートの字面からもひしひしと伝わってきました。

デッキ・通路とも満席 って。そういえば私も幼い頃はよくこの時期に新幹線に乗っていましたがそんなに混んでいたか記憶が定かでないです。
多分、駅弁やお土産のワクワクさに幾らかの人混みの苦痛は緩和していたのかもしれません。

最近、新幹線で気になる事

そんなあの頃よりも、新幹線に乗る際に気になる事があります。
それは551の豚まん(スゴイオイシイ)の匂いやシンカンセンスゴイカタイアイス(スゴイカタイ)よりも気になる事です。
旅行や遠出の際、私の持ち物の内訳で大半を占めているものは「 PC・スマートフォンとその周辺機器 」。機器ごとのACアダプタやモバイル充電器を持って行くので結構かさばります。
そこまでして持って行く中で、いつも「これ持って行っているけど不便だな」と感じるのが モバイルWi-Fi 。(ついつい「ポケットWiFi」と呼びたくなりますがこの呼称はソフトバンクの登録商標なんです)
普段はあまり気にならないのですが、東海道新幹線の新横浜〜名古屋間は比較的長いトンネルが多く、通信が悪くなる事が多々ありました。

ですが去年の夏頃からは東海道・山陽・九州新幹線の車内フリーWi-Fiの整備が進んで、大分車両を気にせずWi-Fiが使えるようになりました。(まだ、全ての車両に完備されている訳ではなさそうですがオリンピックに向けて益々整備は進んでいくかと思われます)
では、今回行きではWi-Fiを使い損ねてしまったという人の為に、新幹線のフリーWi-Fiの接続方法をお話ししたいと思います。
基本的なやり方は他のフリーWi-Fiとほぼ共通だと思うので、違うところのWi-Fiに接続する場合は読み替えて読んで頂ければと思います。

「Shinkansen Free Wi-Fi」が使用できる車両の調べ方

搭乗前

前日に、公式Twitterアカウントで対応車両の告知がされていますのでそこで確認が出来ます。4月29日の例だと以下のようになってます。

搭乗時

各車両の先頭に、以下のようなステッカーがあればWi-Fiの使用が出来ます。

▲ 荷物を整理してひと段落ついたら、探してみましょう

「Shinkansen Free Wi-Fi」接続方法(スマートフォン・PC共通)

基本的には公衆のフリーWi-Fiへの接続手段と同じです。
初回のアクセスだと、ログイン時にメールアドレスの登録があります。 規約を読んで同意すると、新幹線のフリーWi-Fiに接続される筈です。
ここで上手くいかなかった方は、引き続き引き続き以下を読んでみてください。

PCでログイン画面(認証ページ)に遷移しない場合のトラブルシューティング

1. http://〜のURLにアクセスしてリダイレクトされるかを確かめる

認証画面に飛ばない!という時にまず確認したいのが「https://〜」のURLへの通信をしようとしていないか?の確認です。
まだ認証が済んでいない段階でセキュアな通信を試みる、というのは言わば 入館証を持たずにオフィスに入ろうとするようなもの 。当然真っ当なオフィスなら入れてもらえませんよね。
そこで、まずは入れるところに通信を試みる事で目的の認証ページへリダイレクトしてくれるかを試してみましょう。
とは言え、昨今ではhttpsを使用していないサイトを探す方が大変だったりします。Developers.IOも例に漏れずしっかりとしたhttpsサイトです。
そんな貴方へ、httpURL界で有名なサイトをお教えしましょう。

http://yahoo.co.jp

▲ 実際に弊社Slackの分報でQAしてもらっていた時のやりとり。ですよねー

困った時には yahooのトップページ 、と覚えておきましょう。

2. DNSサーバの設定を確認する

結論から言うと、私はこれが原因で引っかかってました。
入館証が無いなら、守衛さんのところで入館証を貰わないといけません。
しかし、ここで任意のDNSサーバを設定してしまっていると守衛さんがこちらに気付いてくれません。
守衛さんの前まで辿り着けていない可能性があるからです。 本来なら、守衛さんがいる住所(DNSサーバのIPアドレス)はフリーWi-Fiから与えられているはずなのですが、こちらでそれを設定してしまっていたりするとその設定が優先されます。
普段、通信を快適にしようとDNSアドレスを「 8.8.8.8 」に設定していたりしませんか?
設定している場合は一時的に設定を外しましょう。
Shinkansen Free Wi-Fiは、10.7.161.1と10.7.161.6をDNSアドレスに設定しているようでした。
ちなみに、このようなアクセス先を制御している仕組みは「Captive portal」と呼ばれています。

3. 認証ページの直URLを打ち込んで確かめる

それでも接続できない、と言うことは基本的には無いと思うのですが、上記の確認も済んでいるのにアクセス出来ない!と言うことがあったら直接URLを入力してみるのも手です。

http://www.wifi-cloud.jp/jr_c_shinkansen/ja/01/index.html

スマートフォン(iPhone)の認証ページがSafariでなく設定のアプリで開いてしまう仕様なのでURLが分からなく、私は暫く格闘しました。結局原因は2だった訳ですが。

接続時の注意点

利用時間は1回30分!

利用規約にも記載がありますが、「Shinkansen Free Wi-Fi」の利用時間は1回30分です。
30分経過するとセッションが切れる為、再度接続し直す必要があります。
各鉄道会社毎に若干の利用時間の違いはありますが、長時間利用する際は大抵切れる時間設定だと思うのでお気をつけ下さい。

セキュリティ設定は自分でしっかりと!

フリーWi-Fiの接続時、普段使用しているWi-Fiと異なった点はなかったでしょうか。
そう、パスワードを入力していません。
そのようなフリーWi-Fiは通信を暗号化していない為、リスクが高いです。
セキュリティは自分でしっかりと意識し、設定しておきましょう。
例えば、

  • VPN接続を設定しておく(筑波大学が無料で公開しているVPN Gate、オススメです)
  • SSL通信が確立しているサイトのみ閲覧する(https://〜)
  • パスワード等、個人情報を入力しない

など。 

  実は、俗に言う 覗き見(Shoulder Hacking)による情報漏洩 って馬鹿に出来ないんです。
物理面の対策は怠りがちになり易いですし。
「自分は今フリーWi-Fiに接続しているんだ」と言う意識を持って使用しましょう。

物理的混雑時は回線も混雑する可能性がある!

特に今のような繁忙期は、同じようにフリーWi-Fiを使う人が大勢います。
当然、そうなると多くの人が同じ回線を使う為に混雑する可能性が高いです。
参考までに、窓側の席が全て埋まる程度の混雑具合だった時のフリーWi-Fiの速度を測定してみたものが以下になります。

▲ 平日日中の下り新幹線で測定。違和感を感じずネットが出来る程度でした

セキュアな使い方で快適新幹線ネットライフを!

先程も言いましたが、今後のオリンピックに向けて、フリーWi-Fiの整備はこれからも進んでいくと考えられます。
フリーWi-Fiに接続する機会は、外にPCやスマートフォンを持ち運ぶ以上ゼロとは言えないようになっていきます。
折角あるのに接続できない・接続出来てもセキュリティが甘い……といった不幸せなフリーWi-Fiライフではなく幸せなフリーWi-Fiライフを送りたいものです。
最近は「こんなところでも!?」と思う特急列車でも整備されていたりして驚きました。乗った当時気付けなかったのを後で後悔しました。ああ特急ひだ……

是非、帰りの新幹線やちょっとした旅行に出かける際に、この記事を思い出して快適なフリーWi-Fiライフを送って頂ければと思います。