【レポート】AWSクラウドのビジネス価値を定量化する! #ENT202 #reinvent
こんにちは韓です。LasVegasでre:Inventに参加しています。 今回は以下のセッションに参加いたしましたのでレポートをします。
概要
AWSクラウドを採用する価値は、インフラストラクチャのコスト削減を超えています。 このチョークトークでは、お客様がAWS Cloud Value Frameworkを使用して、AWSで達成できるビジネス価値を定量化する方法について説明します。 さらに、ビジネスケースを構築するための2つの主なアプローチ(価値ベンチマークアプローチとボトムアップデータ収集アプローチ)と、それらを使用するタイミングについて説明します。 また、AWSのビジネス価値を組織のさまざまな利害関係者に伝える方法のベストプラクティスも共有しています。
レポート
- 典型的なクラウドジャーニー
- ビジネス価値の向上からクラウドコストの管理へシフトする
- クラウドの価値分析の二つのアプローチ
- トップダウン
- KPI ベンチマークデータ
- 素早い分析
- 価値の評価
- ボトムアップ
- より高速な価値の構築
- より素早い調査時間
- 組織内の詳細なデータの取得
ビジネス価値の定量化
- ビジネス価値は以下の4項目で評価する
- コスト削減 (TCO)
- スタッフの生産性
- 運用の回復性
- ビジネスの機敏さ
コスト削減
クラウドに移行しコスト削減のメリットを享受するか、オンプレミスを利用し続けるか、が議題。
- オンプレミス環境で事前予測(青)に応じて階段的に環境を整備(水色)しとしたとする。
- ところが実際の需要(赤)は直線的・階段的ではないため以下のような事象が起きる
-
利用しないリソースが発生
- 予測を超えた需要に対して機会損失が発生
このような状況に対応するには、従量課金で柔軟にリソースを増減できるAWSが適している。
AWSの利用料を削減するには?
- コンピューティング必要に応じて、サーバのサイジングを行う
- 約84%のオンプレミスワークロードは過剰プロビジョニングと言われています
- 変動や固定といった用途ににより、価格モデルを適切に選択
- オンデマンドインスタンス
- リザーブドインスタンス(RI)
- スポットインスタンス
- AWSのスケールメリットによる継続的な値引き
- 過去76回の値引き実績
- サーバ単体では、所有・運用を行うなのはクラウド利用のおよそ3.5倍のコストがかかる
- 設備費
- OSライセンス
- ラック費
- ハードウェア導入費
- ハードウェア交換費
- オンプレミスvsAWSのコスト比較の一例
このセクションでは、「コスト削減に "Saving Plans" が無い」「RIを3年分買うならオンプレミスの固定環境と余り変わらないのではないか?」といったツッコミがたくさんありました。
参加者はエンジニアよりもIT責任者っぽい方が多く、非常に熱のはいった時間帯となりました。
スタッフの生産性
- システムに「ビジネス価値のある機能を追加」したとする際の、AWS活用具合と価値の差別化について図示。
- よりAWS活用が進むほどスタッフごとの生産性は、ビジネス価値の向上といった戦略的で差別化を生み出す方向にシフトし、定型作業のような非差別化で戦術的なものから脱却していく。
- AWSのインフラストラクチャはオンプレミスのハードウェアを利用したような見積や調達に時間と労力がかかるものでなく、すぐに従量課金で利用できるため、このような現象がおきると分析。
運用的安定性の確保
SLAの改善と不意のサービス停止の恩恵
- システムダウンの代償
- 第三者評価の低下
- 設備費用
- 回復作業費
- 検知
- IT生産性低下
- 顧客の生産性
- 機会損失
- ビジネス価値の低下
ビジネスの機敏性
新機能やアプリを素早くエラー無くデプロイすることはビジネス価値の向上に繋がります。
クラウドによる利便性
- 要件定義がより容易に
- スピードが向上
- 展開時の「待ち時間」の削減
- メンテナンスコストの削減とオペレーションの単純化
AWSではオンプレミスに比べてデプロイが素早いため、ビジネス施策を素早く展開でき、素早くビジネス的価値を得ることができるようになる。
クラウドの価値を伝えるためのベストプラクティス
- ビジネスケースプロセスとして始める
- 正しくステークホルダーを巻き込む
- ビジネスのアジリティ等、ハードな領域に価値を割り当てる
- まずは全体的な価値を提示する、くれぐれもTCOのみに特化しないように!
まとめ
「コスト効果+リスク削減+収益影響 = AWSクラウドの価値」
最後に
質問やツッコミ可能なセッションで、かなり活発な議論がありました。 まだまだAWSの利用に踏み切れていない、社内を説得できないといった様子の方々が多いように見受けられました。
英語が全然な私ですがエントリ的な内容で楽しいセッションでした。
ではまた!