SCRUM FEST Osaka 2019で登壇してきた
更新しました。(2/25 19:20)
はじめに
こんにちは、DevOps導入支援担当の藤村です。2019年2月22日〜23日に開催されたScrum Fest Osaka 2019で、「プラクティス厨から始めるアジャイル開発」という発表をさせて頂きました。
会場
会場は、関西大学梅田キャンパス KANDAI Me RISE でした。めっちゃきれい。
登壇資料
私の登壇資料は以下となります。
言いたかったことは、以下の三行につきます。
資料内でも書いてますが、プラクティスの模倣から始めること自体は悪いことではありません。ダメなのはずっとプラクティス厨でいることです。
内容について不明点やご意見などありましたら、お気軽にコメントにお書きください!
また、今回の発表でお話した考え方のベースは、以前聞いた椎葉さんの話からヒントをもらってました。ありがとうございます!
登壇後
登壇後、私の憧れである株式会社永和システムマネジメントの平鍋 健児さんが来てくれて、以下のカードをプレゼントしてくれました。本当に嬉しい限りです。
印象に残ったセッション
野中郁次郎のスクラム〜The New New Product Development Game と知識創造理論と海兵隊
上記した平鍋さんのセッション。 [slideshare id=133051844&doc=nonakascrum20190220-190223230754]
我々が支援を担当するプロジェクトにおいても、前提が二転三転することでプロジェクトが混乱することもありますが、そんなときは野中先生がおっしゃる通り、合宿するべきだなと強く感じました。
keynote
kyon_mmさんと、及部さんによるkeynote。ムービー、ピアノ演奏、タイトルは後で皆で考えるなど、基調講演の概念を覆すことにチャレンジしたまさに基調公演。なお、近くに座ってる人と考えた今回の基調公演のタイトルは、気超公宴でした。
今では15分スプリントとかめっちゃ尖ったことを実践している印象の kyon_mm さんでも、導入時はもがき苦しんでたんだなという話から、まさに勇気をもらうことができました。
総務の管理職も認定スクラムマスターだよ
ヴァル研究所の管理部総務チームの新関さんと、同じくヴァル研究所でカイゼン・ジャーニーの著者でもある新井さんのセッション。
こういったカンファレンスでは初めての登壇とおっしゃってましたが、それが信じられないくらいテンポ良い発表でした。私自身、ソフトウェア開発チームへのアジャイル導入支援しかやったことありませんが、管理総務チームなどへの導入もチャレンジしてみたいと思いました。
新井さんの発表は何度も聞いてるけど、このキャプテンの背中のエピソードが大好き。
スクラムチームは改善する問題を正しく選んでいますか?
Ryuzee さんの、組織論やチーム作りばかりにフォーカスしちゃいがちだけど、大前提としてプロダクトが儲かる事が重要だし、当たり前だけど開発力も重視しようという話。
自分自身、チームが楽しいかどうかにフォーカスが当たり過ぎな風潮に少し違和感も感じてたので、とても共感できる内容でした。
健全性チェック
✤ 以下のような会話がスクラムチーム内で出てれば健全
✤ このプロダクト売れるの?価値あるの?
✤ このプロダクトバックログアイテムを実現する意味は何?
✤ この機能誰が使うの?
✤ こんなにたくさんの機能いるの? この機能廃止した方がいいんじゃない?
✤ それ作るとあとで辛いから止めたほうがいいんじゃない?
✤ これ成果をどうやって測るの?
✤ プロダクトオーナーはステークホルダーに「No」って言ってきて!
今支援してるチームでは、このような会話が頻繁にされてたりするので、そういった意味で健全だという確信が持てたのも良かったです。
田舎で十年スクラム
キャラ的にとてもシンパシーを感じた福田さんのセッション。
何年も同じ人と 1 on 1 してると、その人と人生の一部を共有していることになるという視点が、とても新鮮に感じられました。
スクラムフレームワークを使用する具体的な方法。僕の場合。
今回のカンファレンスで、個人的ナンバーワンだった椎葉さんのセッション。
椎葉さんのセッションを聞くと本当に温かい気持ちになれます。
"流れてしまった80%に着目するのではなく、土壌に染み込んだ20%に着目しよう"って視点とか本当に最高だなと思いました。きっと私は80%の方ばかり気になって、残った20%を踏み潰しちゃったりしてるんだろうな…。
さいごに
登壇した後、多くの方から「発表良かったよ!」って褒められて、正直満足しちゃってたんですが、懇親会でとある方から「失敗することに失敗しちゃったね!」って声かけられて、その言葉がとても胸に刺さりました。何かに挑戦し、「失敗に成功」することで学びを得て、次はより高い目標に挑戦し、また「失敗に成功」する。私自身、このようなことをずっと繰り返して来たからこそ、今の自分があると思ってます。今後もそのような心構えを持ち続けないといけないなと感じました。
そんなことにも気づかせてくれたSCRUM FEST Osaka 2019は、本当に最高のイベントでした。運営の皆さん、参加者の皆さん、スポンサーの皆さん、本当にありがとうございました!