韓国(ソウル)のスターバックスで「サイレンオーダー」を体験してきた

2019.02.13

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はじめに

こんにちは、橋本です。韓国出張でスターバックスの「サイレンオーダー(モバイルオーダー&ペイ)」を体験する機会がありましたのでレポートさせて頂きます。日本でも大人気のスターバックスですが、お隣の韓国はそれに輪をかけたスタバ大国です。2017年時点で各国人口あたり店舗数は日本の約2倍で、カナダ、米国、シンガポールに次ぐ世界第4位とのことです。

また韓国コーヒー市場がインスタントからレギュラーコーヒーに移行するタイミングで参入。「高級コーヒー=スターバックス」という第一想起を獲得したことが、店舗数を一気に拡大できた要因の1つとのことです。

参照:日本の2倍…1人当たりのスタバ店舗数、韓国が世界4位 独走支える「現地戦略」

サイレンオーダーとは

米国や日本では「モバイルオーダー&ペイ」、略してMOPと呼ばれ、最近では国内でもマクドナルド沖縄店での限定リリースなど、何かと耳にすることが多くなってきました。端的にモバイルアプリから注文&決済ができる仕組みです。

使い方としては店舗外から近隣店舗を選択し、商品を注文&決済、店舗に向かい商品をピックアップ。あるいは店舗で席を確保してから手元のスマホから注文&決済、商品完了通知がきたらピックアップしにいく。

など様々なケースが考えられます。事前に注文と決済が済んでいますので、ユーザー体験としてはレジに並ぶ必要もありませんし、バックから財布を取り出す必要もありません。個人的には一度体験すると後に戻れない、非常に便利な仕組みだと実感しています。

実際に使ってみる

実際に利用するには現地の電話番号(SMS認証用)と信用カードが必要ですので、旅行者には相当にハードルが高いです(実際にスターバックスコリアのアプリをDLしてみましたがハングルが全く意味わかりませんw)。今回は現地の同僚に手伝ってもらい何とか体験することができました。またソウルが「−7℃」と痛いほど寒かったのでw 店舗で「席と暖」を確保してからサイレンオーダーしてみました。

詳しくははこちらの動画を御覧ください(同僚の解説付きです)。

ピックアップケースとサイネージ

特徴的なのは1〜8番まで番号の入ったピックアップケースと、連動しているその下の小型サイネージです。壁掛けの大きなサイネージに注文番号を表示するケースはよく見かけますが、このような小型サイネージはめずらしいと思います。またコンパクトで場所をとらず、佇まいも美しいです。

実際にケースに注文商品が置かれると、このように注文番号とケース番号が表示され、ピックアップを確認すると表示が消えます(これは店員さんがタブレット端末で操作しています)。

まとめ

ソウル市内を歩いていても韓国がスタバ大国であることは容易に確認できます。なぜなら道路を挟んだ向かい側など一見競合するような商圏にもスタバ店舗を確認できるからです。韓国ではコンビニも人口あたり店舗数で日本の1.5倍あるようで、その1号店がセブンイレブンとのことですが、ソウル市内ではセブンイレブンと同等かそれ以上ではないかというくらいスタバの看板を良く見かけました。市民の生活に溶け込んだ「サードプレイス」ですね。

今回は残念ながら自身のスマホからサイレンオーダーすることは出来ませんでしたが、このスマートな仕組みを世界に先駆けて2014年5月から提供しているということで、店舗数のみならずその技術先進性には驚きです。日本国内でも2020年東京オリンピックに向けて、この仕組が多くの小売店舗で導入されていくことでしょう。楽しみですね。

参考:韓国のコンビニ数 人口当たりで日本の1.5倍に

その他

現地の特徴的な店舗をいくつか見てきましたので共有したいと思います!

小公洞(ソゴントン)店

韓国の伝統家屋「韓屋」風の外観で非常に味があります。

韓国限定の瓶ヨーグルト。チーズケーキのように濃厚です。

バレンタイン限定グッズ。

バレンタイン限定のスタバカード。

ザ鍾路(チョンノ)店

鍾路タワー 1~2Fにある、韓国最大のスタバ(リザーブ店)。

とにかく広くてリッチな空間で圧倒されます。

限定グッズ。メルカリに多く出品されていますw

リザーブ席はカフェというより、高級バーのような雰囲気です。

清潭(チョンダム)スター店

韓国スターバックス1000店舗目の記念店(リザーブ店)。なんとスターバックスのシンボルである「セイレーン」が金色です!

日本でいう銀座のような立地で通り全体に高級感があります。

清潭スター店

Drive Thru(DT)店

体験することはできませんでしたが「マイDTパス」という「サイレンオーダー」と「カーナンバーの画像認識」を組み合わせた世界最先端の仕組みです(2018年6月5日スタート)。要するにスマホで注文&決済し、店舗のドライブスルーエリアでカメラによるカーナンバー認識、注文商品をピックアップ、というシンプルな流れです。ソウル市内の11店舗からスタートし、2018年内に全国の140のドライブスルー店舗へ展開とのこと。

レーン上にこのようなカメラが複数設置されています。

店員さんとビデオ会議のようなかたちでディスプレイを確認しながら注文することも可能です。

ドライブスルーのピックアップ。

韓国スタバで初 車両番号を認識しカード自動決済

Drive Thru(DT)店

追記

小公洞(ソゴントン)店で美味しくいただいた韓国限定の瓶ヨーグルトの空き瓶×2がメルカリで900円で売れました。空き瓶がかわいらしい小物入れとして二次流通する、これがブランドです。一時流通と二次流通を繋ぐ新しい購買体験はこのようにして生まれるかもしれません。