AWS x Tableau 9 アップグレード前に知っておく事柄
はじめに
今年の4月にTableau Desktop / Server が待望のバージョン9にアップグレードして数ヶ月経ちました。安定したリビジョンもリリースされ本格導入を検討の方がこれまで以上に増えています。そんな皆様にアップグレードする時の注意点や事前に知っておいた方が良いことについてまとめてみました。
Tableau Software、待望のバージョン9がリリースされました!
Tableau Desktop 9 のアップデート
インストーラの入手
Thanks for choosing a free trial of Tableau Server. の以下のURLからインストーラーを入手できます。
http://www.tableau.com/products/desktop/download
アップデート手順
既存のTableau Desktop 8.x をアンインストールした後、新しく入手したインストーラーを起動してインストールします。ライセンスの移行は不要です。
別のPCにインストールする場合
既存のTableau Desktop 8.xのライセンスを非アクティブ化してから、新しいPCに新しく入手したインストーラーを起動してインストールします。先ほど非アクティブ化したライセンスをインストールしてアクティブ化してください。既存のTableau Desktop 8.xのライセンスを非アクティブ化せずにPCをクリアしてしまうと、ライセンスが使用されたままになってしまいます。 非アクティブ化やアクティブ化は、[ヘルプ]メニューから[プロダクトキーの管理...]を選択するとダイアログが表示されます。
ワークブックファイルのフォーマットが変わります
Tableau Desktop 9 で作成・変更したファイルは、フォーマットが変更されるので、Tableau Desktop 8.xでは開けなくなりますのでご注意です。
Tableau Server 8.x へのパブリッシュができません
Tableau Desktop 9 で作成・変更したファイルは、Tableau Server 8.x へのパブリッシュができません。Tableau Server 8.xをご利用でない方は特に問題ありません。
Amazon Redshift には新開発の接続ドライバが使えます!
Tableau Desktop 9 では、Amazonが新開発した高性能で安定した接続ドライバ(ODBCドライバ)が利用できます。既存のPostgreSQLの接続ドライバをアンインストールした後、プラットフォームOS毎の接続ドライバをダウンロードしてインストールしてください。入れ替えなくても動作してしまいますが、原因不明のトラブル等に合わないためにも入れ替えることを強くおすすめします。
※ 最新の接続ドライバは ドライバーとアクティブ化 から確認してダウンロードして下さい。
Tableau Server 9 のアップデート
インストーラの入手
Thanks for choosing a free trial of Tableau Server. の以下のURLからインストーラーを入手できます。 http://www.tableau.com/products/server/download
アップデート手順
事前にアップグレード前のチェックリストをご確認の上、Tableau Server 9.0の導入(Tableau Server8.3からのアップグレード/単体サーバ構成)をご参考にアップグレードを進めてください。
別のサーバーにインストールする場合
Tableau Desktop と同様に既存のTableau Server 8.x のライセンスを非アクティブ化してから、新しいサーバーに新しく入手したインストーラーを起動してインストールします。先ほど非アクティブ化したライセンスをインストールしてアクティブ化してください。既存のTableau Desktop 8.xのライセンスを非アクティブ化せずにPCをクリアしてしまうと、ライセンスが使用されたままになってしまいます。また、既存のサーバーでデータや構成情報のバックアップを取得して、新しいサーバーにリストアしてください。
ログインのURLが変更になりました
サーバーのログインURLや、サーバーの死活監視のURLに登録している場合は変更が必要となります。
- Tableau Server 8.x
http://<your_domain>/auth?destination=%2F
- Tableau Server 9.0
http://<your_domain>/#/signin
ハードウェア条件のCPUの数が物理CPUに変更されました
ハードウェア条件のCPUの数が従来はOSから見えるCPUの数でしたが、Tableau Server 9 ではハイパースレッディングのCPUではなく物理CPUが4つ以上に変更されました。例えば、従来は AWS の EC2インスタンス:m3.xlarge(CPU x 4)にインストールできましたが、EC2インスタンス:m3.2xlarge(CPU x 8)でなければインストールできません。ハードウェア条件を満たさない場合はインストール時がエラーメッセージが出力され、インストールが中断されるように変更されています。
分散環境(高可用性とフェールオーバー構成)
自動フェールオーバー構成にするには、Tableau Server を最低でも 3つのノードで構成する必要があります。 Tableau Server 8.x までは Tableau Primary 1台、Tableau Worker 1台で OKだったのですが、Tableau Server 9.0 からは 1台、Tableau Workerは2台以上必須になります。つまり、現在が最小構成の場合にもう一台が必要になります。
しまった!元に戻したい...というあなた
Alternate Download Site から古いインストーラがダウンロードできます。いつでも元の世界に帰って来られます。
最後に
ご説明したことは、マニュアルや英語の動画で説明されている内容です。Tableau 9 のアップデートは事前の移行計画や予算取りがしっかりとできていれば特に問題ないことばかりですが、場当たり的に遭遇すると大変悲しい状況になります。 Tableau 9 へのアップグレードはちょっとした勇気とこのブログがあれば乗りきれるはずです。そして、その先には Tableau 9 の眩しい未来が待ってます。みなさんも早くこっちの世界に来ることをお待ちしております。