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確定拠出年金を企業型から個人型に移行した際の手続きと掛かる日数をまとめてみた

確定拠出年金を企業型から個人型へ移行した際の手続きを記録としてまとめてみました。掛かった日数等を記載しているので、手続きの目安にどうぞ。
2019.04.08

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掛け金を積み立てて、老後に受け取る「確定拠出年金」。資産形成の一つとして行っている方も多いと思われます。所属している会社組織が先導して実施している場合は「企業型」を利用しますが、そうでない場合は「個人型」となります。

クラスメソッドへジョインした後も積立を行う場合は「個人型」への移行が必要になりますが、実際に行ってみた感想として、

手続きがとてもめんどくさい

の一言に尽きました。

そこで、弊社へのジョインを目指している方は勿論のこと、事情があって企業型から個人型への移行を行う人の参考になればと記録として残してみることにしました。

移管のリミット

退職等で企業型を継続できなくなった場合、引き続き積立を行いたい場合は6ヶ月以内の引き継ぎ手続きが必要となります。この6ヶ月は、前職の在籍最終日(否出社日)の翌日(資格喪失日)の属する月の翌月からカウントされます。

例:退職日が2018年9月末日の場合、2018年10月1日に資格喪失日→手続き期限:2019年4月末日

この6ヶ月の間に移管受付窓口での移管依頼正常受付を含めて全ての手続きを完了させる必要があります。一応郵送にて大体4ヶ月以上経過にてリマインド通知がきますが、その時点で何も行動に移していない場合は残日数がかなり危うい状態になります

移管しない場合

積立金に関する条件に一致する場合、移管せずに積立金の払い戻し申請も可能です。ただ、金額に関しては自身で確認する必要があるため、アカウント情報を失念していた場合は通知依頼を行うことになります。

移管手続き

実際には手続きの並行や更に必要となる手続きもあったりしますが、一番少なくて概ね以下の通りです。

  • 個人型への移行手続き用申請書取り寄せ
  • 再就職後の事業主証明書記入手続き
  • 一通りの必要書類を個人型確定拠出年金取扱窓口へ送付

移管先窓口によっても多少異なりますが、各種ケースで必要な手続きについてある程度細かくまとめてみます。

退職後アカウント失念時の照会依頼

Webでの依頼が出来ません。J-PECコールセンターへの電話となります。

※積立金払い戻し依頼も出来るようですが、現積立額の電話越しでの照会依頼は不可能です。確認をしておきたい場合はアカウント情報そのものを照会する必要があります。

03-3516-8728

そして、照会にあたって身分証明を行う必要があります。これらは書留での対応となり、基本在宅の必要が出てきます。

開示依頼のための身分証明

身分証明の記入用書類を受け取ります。書留到着まで1週間ほど掛かります。概ね何らかの身分証明書のコピー同封が必要になります。

アカウント情報の開示郵便

積立額確認及び移管申請書類に記載するための各種情報が記載されています。身分証明の書類が問題なく受理された後に書留として送付されるため、概ね12日前後掛かります。

移管手続きの書類郵送依頼

これは移管先によって異なってきます。

銀行取扱への移管

銀行によっては店頭での相談兼ねつつ直接書類受け取りも選択できます。都合で休日に訪問したい場合は、担当者数の都合で事前予約が必要なケースもあります。なお、事業主側で事業主証明書記入を行う必要があるため、事前に身分証明書のコピー等用意していてもその場で手続きの完了はできません。

証券会社等の銀行以外での移管

Web上から資料取り寄せを行います。到着まで7日程見込みましょう。

移管申請書類に記述する

書類の多さもさながら、記述内容も分かり辛い箇所多めです。引き落とし用銀行口座以外で記述にあたり把握が必要な情報は以下の通りです。

  • 基礎年金番号
  • 登録事業者番号
  • 登録事業者名称
  • 企業年金制度等への加入状況

基礎年金番号については年金手帳が必要となります。紛失していた場合は年金事務所にて平日等に窓口へ手続きが必要になります。それ以外の情報については就業予定企業の総務担当者等に事業主証明書に記入してもらい、その内容を転載することになります。

身分証明書のコピーの同封も必要です。これは専用の台紙が用意されている場合はそれらに貼り付けることになります。

事業主証明書記入手続き

事業主側で各種手続きが発生することになりますが、事前に移管依頼側で記載が必要な箇所を埋めておきましょう。

記述ミスがあった場合

記述ミスの場合は二重線の訂正と訂正印が必要になります。また、受付窓口にてミスを確認された場合は要訂正の箇所指摘の上で書類が戻されます。その場合は郵送で戻される日数+再送付日数で2週間程見込む必要があります。

掛け金配分

掛け金の配分先商品については、銀行及び証券会社によって異なります。よくわからない場合はWebサイト上の解説をみるか、銀行窓口への相談がおすすめです。

書類の郵送

期限内到着が不安な場合、速達に必要な金額の切手を貼り付ける方法もあります。記載及び同封に漏れがあると大幅に日数が掛かってしまうため注意しましょう。

まとめ

手続きに必要な作業は割とすぐに終わるのですが、郵送物の送付及び到着が本当に日数掛かります。期限内に完了するかどうか常に確認しておきましょう。

尚、私の場合は2/23辺りに手続きを開始し、アカウント照会等も挟みながらも移管締切月の窓口受付締切日ギリギリという形でした。ただし、総務担当スタッフに事業主証明書記載を無理してお願いしたこともあって、本来では間に合っていなかった可能性が高いです。

以下、各手続きでの共通注意事項や必要な営業日日数のまとめとなります。活用していただければ幸いです。

身分証明書の有効期限について

期限が重なると本当に面倒な代物として、身分証明書として運転免許証を使う場合での運転免許証の有効期限があります。アカウント照会や窓口受付で使う場合に更新期限スレスレになる場合、受理されるかどうかは書類が到着した時期に左右されると思います。

不安であれば先に更新手続きを行うか、再就職先にて受け取る健康保険証を身分証明書として利用しましょう。

日付テーブル

手続き順に営業日ベースでの必要日数を記載してみました。なお、年末年始及び2月等の日数が少ない月が挟むとより余裕がなくなります。

項目 必要営業日
企業型アカウント情報の照会申し込み用書類取り寄せ 5日
企業型アカウント情報通知 10日
個人型への移行手続き用申請書取り寄せ 5日
再就職後の事業主証明書記入手続き 5日
一通りの必要書類を個人型確定拠出年金取扱窓口へ送付 5日
移管期限月の窓口受付締切 5日〜10日前

家計簿アプリ(マネーフォワード)での照会

個人型への移行完了後、書留で郵送が届きます。恐らくIDやパスワードが記載されていると思われるので、それらを利用してログインし、利用規約へ同意しておきましょう。

同意後、年金等の項目で該当する連携先を選択します。私の場合はSBI証券で移管を行ったため「SBIベネフィットシステムズ」となりました。

完了すると読み込みが開始します。尚、企業型での積立金移行には時間がかかるため、暫くは0円表記のはずです。

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使えると思われるケースは限られていますが、以下よりダウンロード可能です。