日本初の AWS Community Day で金沢へ行ってきました #jawsug #AWSCommunityDay

こんにちは植木和樹@上越オフィスです。日本では初となる AWS Community Day が北陸は石川県金沢市で開催されました。

本日は参加レポート&登壇レポートです。

オープニング

株式会社ドリームガレージの相羽さんによるオープニングです。 JAWS-UG金沢の紹介、AWS Community Dayの説明、全国のJAWS-UGの紹介がありました。

JAWS−UG金沢は2011年1月に活動開始し、現在までに45回開催されているそうです。もう9年近い歴史があるんですね。

今回は3つ部屋でそれぞれセッションやハンズオンが行われました。

  • トラックA:導入 & 地元事例 & Xtech (基本)
  • トラックB:サーバレス・AI・IoT (応用)
  • ハンズオン

当初参加者は100人くらいと聞いていましたが、最終的に119名の方が参加したそうです。事前登録が120名前後と聞いていたのでほぼ100%ですね。すごい。

キーノートセッション 『基調講演 ~インフラからテクノロジープラットフォームへ~』

AWSの亀田さんによる、AWSやこれからのITおよびビジネスについてのスピーチでした。

内容が盛りだくさんだったので、印象に残ったキーワードだけ記載しておきます。

  • "Software is eating the world"
  • 社内にテクノロジーのBLACKBOXを作らない
  • Uberlization
  • 知っ得ハンズオンシリーズ
  • 日々の蓄積が数年後に大きな差を生む
  • 連続的なチャレンジを行うことでノウハウが蓄積される

『今覚えておきたいWell Architected Framework(W-A)と便利なツール 』

AWS舘岡さんによる Well Architected Framework(以下 W-A)の紹介です。

W-Aとはなにか?W-Aにどんな価値があるかが、初めて聞いた人にもわかりやすい内容でした。

  • システム設計・運用の "大局的な" 考え方とベストプラクティス集
  • 経験から作りあげたもので、AWSの機能追加にあわせて進化し続けてる
  • 10年以上の経験からえたベストプラクティスがすぐに入手できる

レビューのポイント

  • 全部ベストプラクティスに沿ってないとダメ!ということではない
  • リスクや改善点の顕在化に使おう
  • 足りないところがあればカスタマイズもOK!
  • W-A Toolを使えばセルフチェックができる
  • ALL GREENでなくても良い
  • 誰も責めない
  • 定期的にレビューする

一番印象に残ったのは 「W-Aレビュー = お茶会」 という言葉です。レビューの際には関係者を全員集めるのがポイントで、短くて3時間長くなると8時間(!)かかるので、お茶菓子を用意しながら各項目について意見だしをしていくのが良いとのことです。

私も社内のAWS環境を対象に社内でW−Aレビューしたことがあるのですが、項目一つずつ読み上げて「できてる/できてない」を確認するだけで1時間近くかかりました。

『AWSでAlexaスキル開発をスケール&ブーストする』

株式会社デジタルキューブの岡本さんによるランチセッションでした。

すいません、お弁当に夢中で拝聴できませんでした。

サービス・インフラセッション 『3年の運用から辿り着いたAWSクラウド活用の勘所』

合同会社DMM.comの飯田さんによる主に障害対応のポイントについての事例紹介です。

クラウドで「自動化」を目指すだけでなく、「判断や作業を効率化する」という点も着目してほしい。それによりクラウド活用の視野が広がるのではないか、という紹介でした。

Autoscalingを用いて影響を小さくおさめる障害対応

  • サーバーを最低何台用意するかも検討する
    • 追加投入が間に合わず機会損失に繋がる場合も
    • サービス・メンテナンス明けは特に、サーバー台数が少ない状態で負荷が高くなりがちなので注意
  • Mult-AZ は局所的な障害には対応できる
    • ただリージョン障害の影響は受ける
    • どこまで担保するかを決めておく

障害通知とChatopsによる判断/作業の効率化

「判断/作業を効率化する」ために、障害通知を見直したり、LambdaベースのChatops環境を整備しているそうです。

狼少年な通知はダメ。「いつもの」で気にしなくなる。

スモークテストの異常通知、初動の対応リスト、メンテナンス表示への切り替え、全体報告用のテンプレートがすべてSlackで受け取れるようになることで、作業の効率化を図っているとのこと。 情報収集のインターフェースを一箇所にまとめれば、必要なものを探す手間が減って効率化に繋がりそうですね。

地元事例セッション 『AWS運用の事例紹介』

株式会社エイブルコンピュータのガブリロフ・セルゲイさんによるAWS導入事例のご紹介でした。

エイブルコンピュータさんは顧客向けのスマホ・Webアプリ開発を10名ほどの小さな会社だそうです。注文から本番リリースまで6ヶ月という短期で行う際にも、AWSを利用することで短時間で環境が用意になったというお話でした。 200万ユーザーや300万インストールというウェブアプリや家計簿アプリの開発を行ったそうです。

よく使うサービスは「EC2 + RDS/Aurora + S3」「AWS Management Console + CloudWatch + Backup」と。 鉄板構成ですね。

「AWSを利用することで市場の参入障壁が低くなり活発になる」という言葉が印象的でした。

地元事例セッション 『多拠点ガソリンスタンド在庫・販売大量データの漏洩分析・リアルタイム監視を支えるAmazon RedshiftとAWSインフラ構築』

玉田工業株式会社の山田さん、開発を行った 2Rythm 清水さんによるAWS導入事例のご紹介でした。

玉田工業さんは創業1950年4月の「地下タンクメーカー」。地下タンクってなに?と思いましたが、ガソリンスタンドや耐震性防火貯水槽として使われるタンクを製造している会社さんだそうです。

タンクは設置して何十年もすると、経年劣化で漏えいや入水が発生する可能性があるとのこと。これらの健全性を遠隔監視するシステムをAWSで構築されたそうです。

日々60万レコードのCSVの取り込みが発生するのですが、S3 + Redshiftを利用することで大量データを保持・高レスポンスが実現できたとのこと。

大量のデータもクラウドを使うことで効率的に処理できたという良い事例を聞かせていただきました。

パブリックセクター & CivicTech セッション 『公共分野におけるクラウドの導入について』

アイパブリッシング株式会社の オープンデータ伝道師 福島さんから国・県・市町村におけるクラウド導入の現状・課題を紹介いただきました。 その後、金沢市都市政策局情報政策課の北野さんから金沢市におけるクラウド利用の取り組みについてのご紹介。 最後はAWSの亀田さんも加わり、3名によるパネルディスカッションでした。

このセッションが個人的にとっっっっっっっっっっっっっっっっても為になり、面白かったのですが、残念ながら資料や動画の公開はないとのこと。

ひとまず「クラウドサービスの安全性評価制度」を今後注目していきたいと思いました。

社内インフラ・システム部セッション 『クラウド活用で 社員数10倍増を乗り切った 6年間のIT施策を振り返る』

私からクラスメソッド株式会社でのAWSやSaaSを活用した情報システム施策についてご紹介させてもらいました。

元ネタは昨年登壇した Developers.IO 2018 の資料で、主に 1年間で変わった数値のアップデートを行っています。

Developers.IO 2018 で「クラスメソッドの成長を支えるクラウド時代の情報システム」を話しました #cmdevio2018

あとSmartHRがイチオシサービスなので、使ってない企業さんはぜひ一度ご検討を!!

まとめ

今回は2016年のAWS Cloud Roadshowぶりに金沢のAWSイベントに参加しました。

昨年はJAWS-UG金沢とOpsJAWSが合同勉強会をやったりと、北陸のクラウド熱は金沢を中心に、今後も盛り上がっていきそうですね。