【セッションレポート】Japanese Startup Use-Cases and Tech Deep Dive #cmdevio2015E

2015.04.13

この記事は公開されてから1年以上経過しています。情報が古い可能性がありますので、ご注意ください。

こんにちは福田です。

先日開催されたDevelopers.IOのアマゾン データ サービス ジャパン株式会社様セッションの「Japanese Startup Use-Cases and Tech Deep Dive」のレポートをお届けしたいと思います。

当日のスライドはこちらからダウンロード願います。

cmdevio2015E-2

セッション情報

  • セッション番号:E-2
  • セッション名:Japanese Startup Use-Cases and Tech Deep Dive
  • スピーカー:アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 篠原英治氏

DSC_0003

スピーカー紹介

  • アマゾン データ サービス ジャパン株式会社にてスタートアップのサポートを担当。
  • 国内でスタートアップ支援イベントを主催。
  • AWS Pop-up Loft in San Francisco:スタートアップ支援施設
  • 来年以降は東京でも同様のスタートアップセミナーをやりたい
  • AWS製品はAmazon CloudSearchを担当

Surefire Architecture:鉄板構成

鉄板構成=ELB+Amazon EC2 on Multi-AZ+Amazon RDS Multi-AZ

AWS事例:BASE

鉄板構成ポイント

  • Dynamic Scaling with AutoScaling
    • 負荷状況に応じてインスタンスを増やせる
  • Amazon RDS Multi-AZ deployment procvide enhanced availability
    • 新規ECサービスの購入データは絶対消えてはいけない
    • 同期レプリケーション
    • 自動フェイルオーバー
    • データセンター間レプリケーション
    • スナップショットとログからのリストア
    • 容易なリードレプリカ作成
    • 大量のクエリリクエストを処理可能

Static Contents Distribution:静的コンテンツ配信

ストレス無く高速配信

よくある質問:ファイルサーバーに画像を上げる。SCPなどでWebサーバーに移動させて、Webサーバーから配信。
ファイルサーバー、Webサーバーのキャパシティは?バックアップは?アクセス増があった場合は?

Amazon S3

  • HTTPサーバー付きストレージ
    • Image、Movie、HTML、JavaScript、CSSなどなんでも配置可能
  • Static Contents Distribution
    • HTMLや画像をS3にアップロード>Make Public>公開終了
  • ティザーサイトやランディングページでの利用が多い
  • よくあるケース:WordPress Site
    • StaticPressコンテンツを静的ファイルとして出力できる。
    • Amazon EC2はコンテンツ更新時のみ起動するとWebサイト運用コストが非常に少なくてすむ!

Amazon CloudFront

  • Contents Distribution Network
  • Amazon EC2 > Amazon S3 > Amazon CloudFront
  • コンテンツは一番近いエッジローケーションから配信される

AWS事例: iQON

  • 画像はすべてS3。手前にAmazon CloudFrontがかぶさっている
  • 昔はAmazon EC2からコンテンツを配信していたが、Amazon S3+Amazon CloudFrontを利用するようになって特に配信コスト、スピードが改善
  • 世界中からアクセスが有るサービスなのでAmazon CloudFrontの恩恵が大きい

 Burst sudden:TV放送の場合どうする?

Twitter buzz、ポピュラーなブログ、ニュースサイト等で取り上げられた=Amazon S3やAmazon CloudFrontでも対応できる しかし、TV放送で取り上げられることはスタートアップでも良くある。注意しないといけない。

基本はAmazon EC2を横に並べて対応する。

TV番組は2時間とすると2時間だけmediumをxlargeに20台のインスタンスをスケールアップしたりする。 費用は$10で済む!

ハイスペックなAmazon EC2を多数起動しても短時間であれば低コスト!ただし、スケールダウンするのを忘れずに!

 ELBのスケールアウトが間に合わない場合

ケースによってELBがスケールアウトするのが間に合わない場合がある。

AWSサポートのBusinessプラン以上でPre-warmingが可能

  • 指定した日時にELBを予めスケールアウトしておいてもらえる
  • 特定月のみ上位のAWSサポートを契約するといったことも可能

AWS事例:ジモティー

  • ELB:プレウォーム
  • Amazon EC2:スケールアップ、スケールアウト

AWS事例:Schoo

  • よくTVに取り上げられる
  • TV放送の前後のみ対応
  • AMIから多数のAmazon EC2インスタンスを生成
  • あらかじめAWSサポートにAmazon EC2上限緩和申請申請
    • Amazon EC2の起動可能インスタンス数上限緩和等をあらかじめ申請しておく
  • AWSサポート:日本語でサポートしてくれる

AWS事例:Pairy

  • 適切な場所に適切なデータベース
  • Amazon RDS、Redis on Amazon EC2、Amazon DynamoDB
  • チャット頻度が高いサービス → Amazon DynamoDBを活用

AWS事例:STORES.jp

  • Rubyを活用
  • Amazon EC2のログをfluentdでAmazon S3に保存
  • あとからHadoopで解析
    • いまいま解析できなくてもスタートアップは各種ログをAmazon S3に貯めておくと良い! (将来簡単に分析できる)

Amazon CloudSearch

  • Suggestions:サジェスト
    • おお>>大塚、大田のようなサジェストが可能。
    • 日本語の検索サービスも簡単に実装可能。
  • 日本語は難しい
    • 形態素解析辞書のカスタマイズが可能
    • Tokenization Dictionary
  • bi-gramのインデクシングも可能

AWS事例:ChatWork

  • 5億ドキュメント

AWS事例:ごちくる

AWSの「Managed」なサービスを使おう

AWS事例:Gunosy

  • ユーザー数4万程度から400万ユーザーに拡大
  • 4万の時からAWSの構成図自体は変わっていない
  • データストレージなどをManagedサービスを利用しておくことによりユーザー数が拡大したり、TVに取り上げられたりしても安心!

最後に

感想

様々なスタートアップの事例が聞けた楽しいセッション。技術的な面は非常にベーシックなものですが、それらベーシックなテクニックが多くのスタートアップ企業のサービスの裏側を支えているということを改めて知ることが出来ました。