[iOS 8] HomeKit 対応アプリを作ろう (1) 概要

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HomeKit とは

HomeKit は、iOS 8 から利用できるようになった、iOS デバイスと家電をつなぐための機能を提供するフレームワークです。具体的には Bluetooth などの技術を利用して iOS デバイスとハードウェアを通信し、リモコンのように家電を操作することができます。また Siri との統合も可能です。

ということで、これから HomeKit についての情報をシリーズ記事として連載していきたいと思います。初回は HomeKit に関する情報をまとめます。

HomeKit 対応アプリについて

HomeKit 対応アプリの開発

iOS アプリ側は、HomeKit Framework をインポートする必要があります。HomeKit の API を通して、HomeKit 対応デバイスと連係することができます。HomeKit 対応アプリの開発を始めるにあたって、まずは次の公式情報を見ておくと良いです。

なお、HomeKit 対応アプリが対象とする HomeKit 対応ハードウェアが必須となりますが、Xcode に Home Kit Accessory Simulator というシミュレータが付属しています(Xcode > Open Developer Tool > Home Kit Accessory Simulator で開けます)。これを使って HomeKit 対応デバイスの動作を簡単に確認できます。

また、Over&Out その後でお馴染みの堤さんが Home Kit の実装方法をブログで簡単に紹介されています。まずはざっくりと知っておきたい場合はこちらをご覧いただければと思います。

ユーザーガイドライン

HomeKit 対応アプリ用に、ユーザーガイドラインが公開されています。HomeKit は家庭のさまざまなシステムをスマートフォンから制御したり、自動化することを目的として提供されているフレームワークです。このことについての指針を、Apple はユーザーガイドラインとして公開しています。

概要だけ簡単に説明すると、次の通りになります。

  • ホーム (リビングや寝室など操作する場所) の設定
  • ユーザーの管理
  • アクセサリの追加と削除
  • シーン (複数のアクセサリをまとめて調整する機能) の定義

さらに、次の要件が加わっているとなお良いそうです。

  • Siri との統合
  • アクセサリを自動的に見つけやすくする機能
  • 親しみやすい言語

HomeKit に関連したレビューガイドライン

iOS アプリのレビューガイドラインに HomeKit に関連した項目が追加されています。こちらに抵触しないよう、アプリを開発する必要があります。

HomeKit に関連した項目は、意訳すると次の通りです。

  • 26.1 : HomeKit フレームワークを利用するアプリの主な目的は家庭(家電)の自動化のサービスを提供するものでなければいけない
  • 26.2 : HomeKit フレームワークを利用するアプリのマーケティングテキストに利用方法が明記されていない、プライバシーポリシーを提供しないアプリはリジェクト
  • 26.3 : HomeKit API から得たデータを広告や他のデータマイニング(いわゆるビッグデータとして利用)に利用してはいけない
  • 26.4 : HomeKit API から得たデータを、UX や HomeKit 対応ハードウェアの機能の改善以外の利用を目的としていた場合はリジェクト

Home Kit フレームワークを通して得たデータの利用範囲が結構厳し目なので、アプリの要件としっかり照らしあわせておきましょう。細かいところは Apple と調整だと思うので、この場合どうなんだろう?とか思うくらい微妙なラインの場合は事前にサポートに確認しておいたほうが良いかもしれません。

HomeKit 対応ハードウェアについて

HomeKit 対応ハードウェアは世の中にはまだ多く出回っていおりませんが、今後大手メーカーが続々と対応してくると思います。分かる範囲で、現在までに発表されている代表的な HomeKit 対応デバイスをご紹介します。他にもこんなのあるよ〜、っていうのがあればぜひ教えてください。

Lylic (Honeywell)

lyric

LylicHoneywell 社が開発した、スマートフォンで連係操作することをメイン機能としている家庭用室温調節器です。スケジュールや位置情報による室温の変更が可能です。なお、Android からも利用可能です。

Philips hue (Philips)

hue

Philips huePhilips 社が開発した、部屋の照明をコントロールするためのハードウェアです。ランプとブリッジ(ライトとスマホを繋ぐデバイス)で構成することで、スマホの操作によって自由自在にランプの調色ができます。現在は Android のみ対応ですが、WWDC 2014 のキーノートでは HomeKit と連係するコンセプトモデルが紹介されたことから、HomeKit に対応する日も近いと思われます。

提携企業

Apple と提携し、HomeKit 対応ハードウェアを発売すると発表している企業は次の通りです。ウォッチしておくと HomeKit 対応ハードウェアをいち早くゲットできるかも知れません。

HomeKit 対応ハードウェアを作るには

HomeKit 対応ハードウェアを作るには、HomeKit の技術を利用するためにMfi (Made For iPhone) ライセンスを取得する必要があります。MFi プログラムに加入するにはこちらを参照してください。

まとめ

ということで、初回は HomeKit についての概要をまとめました。次回以降、HomeKit 対応アプリの作りかたを具体的に見ていきたいと思います!