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ダミーデータ作成のお供に! VS Code 拡張機能「vscode-random」で人名やカラーコードなどを自動生成してもらおう!

2020.10.15

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はじめに

ダミーデータを作成しなければならないときってありますよね?

テストデータやサンプル画面を作るときに値をどうするか困ったことありませんか?

そういった悩みを VS Code で解決するための拡張機能が vscode-random です。

https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=jrebocho.vscode-random

デモ

vscode-random-demo

GitHub リポジトリより引用

拡張機能としてはカーソル位置にランダムな値を挿入するという単純なものなのですが、VS Code のマルチカーソル機能と組み合わせることで非常に強力な体験を得ることができます。

名前やメールアドレスの項目がある JSON や YAML に対し、複数の項目にまとめて値を挿入して作り上げるのは気持ちいいこと間違いなし!

対応コマンド

コマンド 説明 生成例
randomByte 0-255 の範囲でランダムな数値を生成する 225
randomShort 0-65535 の範囲でランダムな数値を生成する 19439
randomInt 0-4294967295 の範囲でランダムな数値を生成する 2268837811
randomLong 0-9007199254740992 の範囲でランダムな数値を生成する 5085949016932352
randomIntCustomRange MIN-MAX の形式で指定した範囲でランダムな数値を生成する Input: 20-100
Output: 54
randomGuid ランダムな GUID を生成する a717f8bd-4ff0-5ec6-aaa5-3a0e4d836537
randomStringCustomLength 指定した文字数のランダムな文字列を生成する vomajocg
randomSampleFromInput カンマ区切りで入力した中からランダムで1つを選択する Input: a,b,c,d,e
Output: d
randomName ランダムな名前を生成する Beatrice Leonard
randomStreetAddress ランダムな住所を生成する 126 Cocul Circle
randomCity ランダムな街名を生成する Edfizo
randomCountryCode ランダムな国名コードを生成する LV
randomCountryName ランダムな国名を生成する Tuvalu
randomPhoneNumber ランダムな電話番号を生成する (237) 328-2354
randomEmail ランダムなメールアドレスを生成する jez@zuwupe.lr
randomIP ランダムな IP アドレスを生成する 118.163.23.241
randomIPv6 ランダムな IPv6 アドレスを生成する 1fe6:8b39:ea84:38c3:efcb:085c:decd:e0d6
randomUrl ランダムな URL を生成する http://alowo.sh/wajaufa
randomHexColor ランダムなカラーコードを生成する(16進数) #ECB7AF
randomRgbColor ランダムなカラーコードを生成する(RGB値) rgb(84,39,247)
randomIban ランダムな IBAN コードを生成する QG32WGUV00000000003249640027717632
randomRegEx 入力した正規表現にマッチするランダムな文字列を生成する Input: \d{1,3}-\w{4}-\d{2,4}
Output: 8-Obak-828

仕組み

Chance というランダムな値を生成する JavaScript ライブラリを使用しているようです。

このライブラリは他にも動物の名前企業名ハッシュタグのランダム生成にも対応していますし、メールアドレスのドメイン部分を固定してランダムなメールアドレスを生成するといったような、 vscode-random で対応しているコマンドでもオプション次第でより高度な値生成ができるようになっています。

Chance で対応しているが vscode-random で使えないコマンドで、欲しいものがあれば自分で改修して Pull Request を投げてみてはいかがでしょうか。

See also

似たような拡張機能に「vscode-faker」があります。

vscode-faker

GitHub リポジトリより引用

こちらは faker.js を用いているため高機能です。ただし項目が階層化されているので選ぶのに戸惑うかもしれません。シンプルさを求めるなら「vscode-random」がよさそうに思いました。

最後に

VS Code は単体でも十分高機能ですが、拡張機能を組み合わせることでより快適になります。

ダミーデータの生成の手助けに vscode-random を利用してみてはいかがでしょうか。

(最後に勝手に宣伝)VS Code のユーザコミュニティが主催する、VS Code Conference Japan が11月21日(土)に開催されますよ!