Regional Scrum Gathering Tokyo 2020 で登壇してきた

2020.01.11

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はじめに

こんにちは、グローバルチーム担当兼アジャイルコーチの藤村です。2020年1月8日〜10日に御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで開催されたRegional Scrum Gathering Tokyo 2020で、「最高のScrumキメた後にスケールさせようとして混乱した話」という発表をしてきました。

※今回の登壇のキーワードは、「恥をさらす!」

登壇資料

私の登壇資料は以下となります。

登壇内容

登壇内容を一言でいうと「しくじった話」です。とある受託開発プロジェクトにおいて、1チームでのScrumの成功、3チームへScrumをスケールさせようとした際のしくじり、その後の立て直し、しくじりからの学びについて、20分という短い時間の中でざざっとお話しさせて頂きました。

スライドを作成していく中で、日本最大級のスクラムカンファレンスであるRegional Scrum Gathering Tokyoにおいて、こんなレベルの失敗事例を話しちゃっても良いんだろうかということをかなり悩みましたが、しくじったことは紛れもない事実ですし、後から表面上だけ取り繕ったところで聴いてくれた方に何も価値を与えることはできないと考え、恥を忍んでそのままお話ししました。

最後のまとめを考える上で一番意識したのは、私がこのカンファレンスにおいて発表させて頂くことの意味です。Regional Scrum Gathering Tokyoはキーノートとスポンサートーク以外は、プロポーザル方式で登壇者が決まります。今回のプロポーザルは170件以上集まったと聞いてますが、その中で採用されたのは30件というとても狭き門でした。そのようなカンファレンスにおいて私が話す意味って何なんだろう。このことを年末年始、ずっと考えてました。そこでたどり着いた答えが以下のスライドの内容です。

カンファレンスにおいて話されるセッションの多くは大変レベルが高く、未経験者や初学者、経験が浅い人にとっては少し遠い世界の話しに聞こえたり、敷居の高さを感じてアジャイル、Scrumへのトライを躊躇しちゃうこともあるんじゃないかと感じていました。

何か新しい行動をすれば、必ず何か失敗します。熟練者の多くはそのような失敗を通して、「失敗こそ学びだ!」「実験に成功した!」とポジティブに考え、学び成長し続けてきた人達です。失敗を恐れ、行動しなければ、何も学ぶことはできません。誰だって失敗は怖いし、恥をかくぐらいなら行動したくないと考えるのが自然でしょう。そんな中で、私が行動し続け、恥を晒し続けることで、少しでも誰かの背中を押せるような存在になる。それが私が話す意味なんじゃないかと考え、お話ししてみました。

頂いたフィードバック

今回の発表について、幸い多くの方から「良かった」「面白かった」と言ってもらえて、大変嬉しく思います。

そんな中、日本のアジャイルの父であり、永和システムマネジメント社の代表取締役社長でもある平鍋健児さんから登壇後に、「藤村さんみたいなベタ応援を渾身でできる方がいて、世界が変わって行くのだと思います。」というお言葉を頂いて感激し、正直涙が溢れちゃいました。

また、エゴサーチをしていたところ、以下のブログを見つけました。

成功した話、失敗した話もとてもおもしろかったけど、最後に「コミュニティに恥を晒して場の心理的安全性を高めることをしたい」という話をされていて、スクラムを学びはじめて間もなくてRSGTに今回初めて参加してこれからコミュニティで活動していけたらいいなと思ってる私にはとても嬉しかった。私はつい、こんなひよっこがこんな場にいていいのかなって思ってしまいがちなんだけど、そうやって参加していいよ感を作ってくれる先輩がいるから参加していいんだなって感じられた。

まさに伝えたい想いが伝えたい人に届いてた!聴いてくれて、本当にありがとうございます。

さいごに

今回の登壇は、聴いてくれた皆様、Scrumコミュニティの皆様、カンファレンス運営の皆様が積極的に盛り上げてくれたため、一体感を感じて大変気持ちよくお話しすることができました。本当に感謝しかありません。

早速来年の Regional Scrum Gathering Tokyo 2021 のチケットが販売開始となっています。 https://www.eventbrite.com/e/regional-scrum-gathering-tokyo-2021-registration-88466420445

※既に初回発売分は売り切れてました

間違いなく最高のイベントなので、ぜひご参加することをオススメします!