【Amazon S3 Glacier】 復元のスループットが最大 10 倍に向上してました!

2022.11.29

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どうも、CX 事業本部 Delivery 部の嶋村です。
私の参加したセッションで Amazon S3 Glacier の復元スループットが最大 10 倍向上したことが発表されたので、紹介します。

概要

Amazon S3 Glacier で、大量のアーカイブデータを取得する際に、復元スループットが最大 10 倍に向上しました。スループットの増加は Amazon S3 Glacier Flexible Retrieval および Amazon S3 Glacier Deep Archive ストレージクラスからの全ての標準取得および一括取得に自動的に適用され、追加料金はかかりません。
オブジェクトの復元回数が 1,000TPS に対応したことより、復元リクエストがより高速に開始できるようになったとのことです。そして、データの取得の完了時間は最大で 90%短縮されます。

TPS とは

私が TPS って何ってなったので調べて見ました。
TPS とはシステムが 1 秒間に処理できるトランザクション数を表します。
例えば、1 秒間に 1,000 件のツイートが世界中から投稿された場合、秒間ツイート数は 1,000TPS と表すことができます。

どのくらい早くなったの?

セッションで紹介された例を紹介します。
自動運転車の開発会社で、車両のデンサーデータを含む何百ものオブジェクトをアーカイブしておりそして、年に 1,2 回程度アーカイブしたデータを取得し機械学習モデルを再トレーニングしたいとします。
再トレーニングするたびに 1,000 万個のオブジェクトを復元する必要がある場合、restore object API を使うと 3 時間以内に、1 秒間に 1,000 トランザクションで送信することができます。S3 Gracier の標準的なリストアオプションを使用すると、3〜5 時間のリストアウィンドウで柔軟な取得が可能です。なので、合計で 6 時間程度で 1,000 万個のオブジェクトを復元することができるとのことです。

利用可能なリージョン

AWS GovCloud (米国) リージョン、Sinnet が運営する Amazon Web Services 中国 (北京) リージョン、NWCD が運営する Amazon Web Services 中国 (寧夏) リージョンを含むすべての AWS リージョンで利用できるようになりました。

最後に

Amazon S3 Glacier で大量のアーカイブデータを取得するときにスループットが最大で 10 倍になるよという発表でした。
私は英語が話せないので「Otter」というサービスを利用しているのですが、精度もよくブログ書けるぐらいにはいい感じです!明日も頑張ります!
読んでいただき、ありがとうございました。