AWS再入門2018 素朴な疑問 -リザーブドインスタンス – 編

AWSを利用していく上でコスト管理も重要な視点です。今回は社内やお客様、友人などから特に多く寄せられるリザーブドインスタンス(RI)に関する10の素朴な疑問をご紹介しようと思います。
2018.08.07

こんにちは。池田です。今回は社内やお客様、友人などから多く寄せられるリザーブドインスタンス(RI)に関する10の素朴な疑問をご紹介しようと思います。

もくじ

そもそもRIって何?

1年または3年という長期利用を予約することで、オンデマンドインスタンス料金に比べ利用料金が大幅に割引(最大 75%)される、定期券や前売り券のような仕組みです。

RIはどんなサービスで提供されている?

2018年8月現在、RIが提供されているサービスは以下となっています。

  • EC2
    • スタンダード(全前払い、一部前払い、前払いなし)
    • コンバーティブル (全前払い、一部前払い、前払いなし)
  • RDS
    • スタンダード(全前払い、一部前払い、前払いなし)
  • Redshift
    • 全前払い、一部前払い、前払いなし
  • ElastiCache
    • 軽度使用、中度使用、重度使用(詳細はこちらの記事の「ElastiCache RIの購入手順」をご参照ください)
  • Elasticsearch Service
    • 全前払い、一部前払い、前払いなし

支払方法によって性能が変わるの?

オンデマンドインスタンスと比べても、支払方法の違いによってもインスタンス自体の性能は変わりません。異なるのは支払方法のみです。ただし、支払方法を途中で変更することはできません。

  • オンデマンド
    • あらかじめ決まっている単価による従量制
  • 全前払い
    • 指定期間(1年または3年)分の料金を一括で先払いする
  • 一部前払い
    • あらかじめ決まっている一時金(頭金や予約金のような扱い)を先払いし、残額を毎月分割払いする
  • 前払いなし
    • 指定期間(1年または3年)分の料金を毎月分割払いする

RIを購入したらインスタンスを再起動しないと適用されない?何か設定変更が必要?

購入したRIの適用対象になるオンデマンドインスタンスがあれば自動的に割引が適用される仕組みなので、インスタンスの再起動や設定変更などは不要です。

購入方法は?購入したRIはキャンセルできる?

キャンセルはできませんので、購入する際は購入内容をしっかり確認(できれば2人以上でダブルチェックなど)しましょう。「RIを利用していたサービスを使用しなくなった」「AWSの利用をしなくなった」といった場合もキャンセルはできませんので、長期的な利用計画の確認も重要です。RIの購入手順は下記記事をご参照ください。

AWS再入門2018 リザーブドインスタンス購入編

AWS再入門2018 リザーブドインスタンス購入編 その2

Amazon Elasticsearch Service でもリザーブドインスタンスの提供が開始されました。

RDSもRIを買えばキャパシティ予約ができる?

EC2のRIではAZ指定による購入でキャパシティの予約ができますが、RDSのRIではその機能は提供されていません。

自動更新される?

RIには自動更新という機能はありません。有効期限は各サービスのダッシュボード上からRI一覧を表示させることで確認できます。継続して利用したい場合には改めて購入手続きを実施する必要があります。タイミングとしては下記のどちらかになると思います。

  • 期限が切れる当日に同じものを買い直す
    • 一時的に有効期間が重複してしまいますが、オンデマンド料金が発生しないで済む方法になります
  • 期限が切れた後に同じものを買い直す
    • 購入済みRIの有効期間をフル活用できますが、買い直すまでにオンデマンド料金が発生する方法になります

スポットインスタンスと併用すればもっとお得になる?

RIは「オンデマンドインスタンスの利用料金を割り引く仕組み」なので、スポットインスタンスの料金には影響しません。目的に応じて使い分けるのが良いでしょう。

損益分岐点の計算方法は?

たとえば、EC2であればEC2 RI料金表に記載されている「オンデマンドと比較した費用節減」を参考に以下のように計算します。
100 - (オンデマンドと比較した費用節減 %)= RI購入によってコストメリットが得られるようになるインスタンスの稼働時間/月
例: EC2 m5.4xlarge スタンダードRIを東京リージョンで全前払いにて購入する場合は「オンデマンドと比較した費用節減」が35%なので、1ヶ月あたり65%(474.5時間)以上稼働させるならRIを購入した方が良いということになります。
※ 365(日) ÷ 12(月) × 24(時間)= 730(時間)に対する65%

購入しようとしたらエラーが表示された!

稀にエラーが発生して購入手続きが完了できないことがあります。以下の2種類が多いようです。

  • ステータスコード400
    • 購入可能数の上限に達していて、それ以上を購入しようとした時に発生します。EC2ならダッシュボードの「制限」ページ、RDSならTrusted Advisorで確認ができます。他のサービスはサポートに問い合わせる必要があるようです。上限値に達していた場合は上限緩和申請を行う必要があります。
  • ステータスコード500
    • Insufficient capacityエラーは購入しようとしたRIの在庫がない場合に発生します。時間をおいて試してください。

さいごに

RIはAWSを継続して利用していく上でコスト削減の要と言えるでしょう。ぜひご活用いただければと思います。AWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」なら更にお得に利用できますので、こちらもご検討いただければ嬉しいです!