【レポート】AWS トレーニングプログラムの紹介とクラウド学習のコツ #AWSSummit
こんにちは、chicca です。
AWS Summit Tokyo 2019 で行われた Expo 会場内のミニセッション「AWS トレーニングプログラムの紹介とクラウド学習のコツ」に参加しました。 セッションのレポートをご紹介します。
また、同日に行われたミニセッション「AWS 認定資格のトレンドと最新情報」のレポートも書きました。
AWS 認定資格取得へ一歩踏み出してみませんか?
なぜ学習が必要なのか?
エンジニアは覚えることが多くて大変。そんな状況なのに、なぜさらなる学習が必要なのか?
-
理由①: 人手不足
- IT 需要の拡大と、国内人材供給力の低下 " 2030 年には約 60 万人不足する"(経済産業省 IT 人材の最新傾向と将来推計に関する調査結果より)
- Undifferentiated Heavy Lifting(付加価値を産まない重労働の AWS への移管) (フル)マネージドクラウドサービスによる効率化でビジネスに集中できるように支援
-
理由②: スキルセット/ビジネスモデル転換の必要性
- "ベンダーは受託型から、AI、アジャイル、マイクロサービス等の最先端技術を駆使したクラウドベースのアプリケーション提供型ビジネスモデルに転換する必要あり"(経済産業省 DX(デジタルトランスフォーメーション)レポートより)
-
クラウドサービスの学習が効率化につながる
- AWS はクラウドサービスによる効率化を目指している
- 勝手に武器が成長しているので気づいていくのが大事
- 最新技術へのキャッチアップが必要
-
AWS のイノベーションのスピード
- 実際にビジネスの現場で利用されている最新テクノロジーの集大成
- 効率/効果的な自習ノウハウを持つ能動的な Self Learner
クラウド人材育成に関する市場状況
-
AWS Academy
- 大学、専門学校などの高等教育機関向け AWS クラウド学習カリキュラム
- 世界 30 カ国、650 以上の教育機関が導入
- 2019年4月から全国各地の IT 専門学校でスタート
- 対象: AWS Academy 加盟校に所属する 18 歳以上の学生
-
AWS Educate
- 次世代の IT とクラウドのプロフェッショナルに向けた学習の機会を Eラーニング形式で提供(AWS クレジット付き)
- 日本語化が完了
- 対象: 14 歳以上の学生
-
新卒研修でも AWS トレーニング
- IT 系企業の新卒研修や新卒 Java 研修会社のオプション研修としても AWS トレーニングが採用されている
-
ユーザ企業での AWS 技術者の増加
- ユーザ企業での AWS 認定資格取得者数 2018 年は前年比 2倍
- エンドユーザの AWS 認定資格取得者数 2018 年は前年比 2.5倍
AWS トップエンジニアになるために有料トレーニングは必須ではない(AWS は学習リソースを公開)
-
デジタルトレーニング(いつでも、どこでも)
- AWS を知る - ビジネスパーソン向け
- AWS のクラウドが選ばれる 10 の理由(https://aws.amazon.com/jp/aws-ten-reasons/)
- AWS 課金体系と見積もりの方法について(https://aws.amazon.com/jp/how-to-understand-pricing/)
- AWS を知る - これからクラウドエンジニアを目指す方向け
- AWSome Day - 無償トレーニングイベント(https://aws.amazon.com/jp/about-aws/events/2019/awsomeday/)
- AWS の開始方法(https://aws.amazon.com/jp/getting-started/)
- サービス・機能別に知る & 最新情報を手に入れる
- AWS クラウドサービス活用資料集(https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/)
- AWS を知る - ビジネスパーソン向け
-
有料クラスルームトレーニング
- AWS 認定インストラクターからクラウドを学ぶ
- 現場へのベストプラクティスを学習
- 複雑な課題をハンズオンラボやディスカッションをとおして解決
-
有料トレーニングの価値(外部データ)
- クラウドトレーニングの効果
- クラウドの導入スピードが1.8倍
- クラウドの ROI 要件を、満たせる割合が3.8倍
- 運用やパフォーマンスに関する課題への対応力が4.8倍
Self Learning のコツ
- アウトプット駆動
- インプットの分類
- フィードバックサイクル
この順序でサイクルを回すことが大切
-
Self Learning のコツ①: アウトプット駆動
- カンファレンスで聞いた事例講演で感銘を受けた! - しかし、週明けのミーティングで報告しようと思ったら内容がよく思い出せない。
- IT 系の勉強会で AWS サービスについて解説を聞いてきた。 - 自社に戻って報告した際にデモンストレーションを求められたが、どうやってデモンストレーションを実装したらいいのか全くめどが立たない
- × インプット → アウトプット
- 〇 インプット(ターゲット)← アウトプット(目標)
- 〇 インプット(情報)→ アウトプット(成果物)
- インプットとアウトプットの往復が Learning!
- どんなアウトプットを行うか
- ビジネス貢献
- ブログなどで情報発信
- 社内勉強会
- IT コミュニティでの登壇(LT 含む
- 人に伝えるのがアウトプットとして一番効果が高い
- 社内勉強会をすると周りを巻き込むことができる
-
Self Learning のコツ②: インプットの分類
- AWS からの情報は無料で、多量
- 目的に合わせて取捨選択する
- 毎日、小さく、インプット
- What's New
- AWS ブログ
- 週間 AWS
- AWS Service update
- RSS や Follow で自動収集
- 習慣化
- 通勤時間に What's New or 動画で update 聞き流し
- まとめて、ぎっしり、インプット
- AWS のカンファレンスは「学習型」
- 事例、まとまった情報、技術的に高度な情報を多数発表
- re:Invent
- 400 本近いブレイクアウトセッションのほぼすべての資料と動画が Slideshare と YouTube に公開
- AWS Summit Tokyo / Osaka
- ほぼすべての資料と動画が Web サイトに公開
- AWS Innovate Online Conference
- 日本初の大規模な AWS オンラインカンファレンス
- JAWS-UG
- AWS Answers
- AWS ユースケース
- AWS Samples
- よくある質問、ナレッジセンター
- AWS のカンファレンスは「学習型」
-
フィードバックサイクル
- 情報は、発信する人に集まる
最後に
アウトプットから勉強を始めるというのはとても新鮮でした。最初にアウトプットとして目標を定めてインプットのターゲットを決めることで能動的に何を勉強していくかをはっきりさせることができます。そのあとは、情報をインプットして、成果物というアウトプットをします。このアウトプットは人に伝えることが一番効果が高いということで、ブログや社内勉強会で発信していくことがとても大切だと思いました。