大手SIerからクラスメソッドに転職して3年を振り返ってみた

大手SIerからクラスメソッドに転職して3年経ちました。似たようなコンテキストの方にも是非チャレンジして欲しいという気持ちで、現在までどんな3年間だったのか振り返ってみたいと思います。
2020.12.31

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はじめに

「もっと色んなことにチャレンジしたい!」という漠然とした想いでクラスメソッドに転職して、2021年2月1日で満3年になります。転職前に感じていたよりも大手SIerの経験が活かせたし、想っていたよりも遥かに多くのことを経験出来ました。そこで、似たようなコンテキストの方にも是非チャレンジして欲しいという気持ちで、現在までどんな3年間だったのか振り返ってみたいと思います。最後までお付き合いいただけると幸いです。

ポエムタイムきたか…!!

  ( ゚д゚) ガタッ
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ちょっとした自己紹介

「クラスメソッドで開発チームのマネージャーをやっています。よろしくお願いします。」

私がはじめて会うお客様にする挨拶です。色んな役割で仕事をしていますが全部は伝えきれないのでざっくりマネージャーという言葉で括ってます。具体的には以下のような役割で仕事をしています。

  • 開発チームのファーストラインマネージャー(課長的な感じ)
  • 開発案件のプロダクトマネージャー
  • 自社プロダクトのプロダクトマネージャー
  • インバウンド営業
  • プリセールス
  • 採用

この1年はネイティブアプリ開発は優秀なメンバーにお任せして、LINE事業に注力し、LINE事業の立ち上げに必要な事は時間の許す限り積極的に取り組んできました。

前職は大手SIerでシステムエンジニアをしていました。官公庁向けシステムの要件定義と基本設計がメインのお仕事で、パートナーさんの品質、進捗管理も担当していました。今思うとお客様にまともな価値を提供出来ないのが自分には合っていなかったと思います。30歳までは熱意のあまりない社員でした。

第一子誕生

自分がチャレンジに目覚めたのは30歳の時。第一子が産まれた影響が強いです。というか全てです。それまでは大手SIerでシステムエンジニアとして、多少のチャレンジはありつつも価値を提供するよりリスクを軽減することを重視して仕事をしていました。

2011年9月、東日本大震災の年に産まれた我が子は、教育熱心な妻が見つけてきたベビーサインをはじめたあたりから、とてつもない速度で色んなことを吸収し、常人離れした記憶力で親達を驚かせ続けてくれました。大きな数字を興味をもったり、英語に果敢にチャレンジしている姿を見て、自分はなんて保守的なんだろうと毎日のように思っていました。

そんなモヤモヤしていた時期にiOSの大型アップデートがあり、弊社Developers.IOにもiOSの記事がドカンと70本公開されお祭り騒ぎに。

iOS 7がついにリリース!クラスメソッドブログにiOS 7の記事を一気に70本公開しました! | Developers.IO

自分もiOSで開発してみようとMacを購入。とりあえずXcodeを開いてチュートリアルのアプリを作ってみると割と簡単にTodoアプリができてしまいました。これがまた嬉しくって、もっと色んなアプリを作りたくなり、「よし!オリジナルのアプリを作ってみよう!」ということで0からTwitterクライアントを作ることに。

プロダクトはCOBOLでしか作ったことがない状態からスタートし、右往左往しながら作ったアプリは1ヶ月経っても2ヶ月経っても閑古鳥。ムキになって朝4時から朝7時まで開発して、9時から23時まで働いて、次の日も朝4時から開発という日々を4,5年続け、何度か原因不明の熱でぶっ倒れたりしながら5,6本のアプリを開発・運営。楽しいながらもストレスフルな生活でしたが、息子が私立小学校にチャレンジしている姿が支えになり続けていくことが出来ました。本当に永遠のライバルです。

2017年の終わり頃、少しだけ身についた技術力を活かしてもっと色んなことにチャレンジしたいという気持ちが抑えきれなくなり、ずっと憧れてたクラスメソッドに応募するのでした。

初めての転職

応募した職種はもちろんiOSアプリエンジニア。技術力には不安しか無かったですが、要件定義、設計、品質管理、進捗管理については少しだけ自信があったので募集要項よりも幅広いアピールで書類を提出しました。今思うとよくもまぁあの技術力でiOSアプリエンジニアに応募したなと思います(笑)今はプロダクトマネージャーの募集もありますのでご安心ください。

プロダクトマネージャー(ネイティブアプリ、LINEミニアプリ、Webアプリ) | キャリア採用 | クラスメソッド株式会社

1次面接は合格。2次面接はiOSアプリを作る課題があり技術力の無さをモロに露呈してしまい不合格。かと思いきや、今までの経験を活かしてプロダクトマネージャーとしてJOINしないかと声をかけてもらい、色んなことにチャレンジ出来るならということで承諾。晴れてJOINとなりました。

戦車で草原を走行した1年目

入社してから1年はどこまで踏み込んでいいのか探り続ける日々でした。何しろ15年間1社で働き、しかも1つの部署という経歴。初めての転職先が180度異なる環境ということで完全に異国です。入社3日目にあった、サウナで裸の付き合いをするというイベントで少し打ち解けつつも、何をやるにもガチガチで、イメージ的にはモンゴルの草原を場違いな戦車で走っているような感覚でした。

ただそれもずっとは続かず、戦車の装甲をバリバリ剥がしていくカルチャーがそこにありました。弊社が大切にしている行動指針や価値観であるClassmethod Leadership Principle(CLP)です。入社当時は明文化されていませんでしたが、一緒に働いているメンバーからひしひしと感じるカルチャーでした。

クラスメソッドのカルチャー|クラスメソッド株式会社

入社時点では「顧客視点」以外はひどい状況でしたがカルチャーに触れていくうちにCLPが身につき、今ではCLPの360度評価でそれなりの評価をいただけるようになりました。ありがたいことです。みんなのCLPが今の私を形作っていると思います。その中でも接する機会の多かった大橋さんからは失敗してもええんやぞという懐の広さ、山本さんからは愛で相手の心を鷲掴みにするLDD(LOVE Driven Development)、すずしゅんからはどんなに大変でも優しさ溢れる対応、諏訪さんからはCLPの化身として全てを教わり、深澤さんからは心が自由になるいい言葉をたくさんいただきました。

マネージャーをやってみた2年目

2年目はPMをやりつつ、開発チームのファーストラインマネージャー(平たくいうと課長)をやらせてもらいました。CLPとのギャップがまだまだある中でのマネージャーということで特にピープルマネジメントには不安しかなかったですが、部門長の大橋さんに協力してもらいながら、みんなに迷惑をかけながら、逆にCLPを教わりながら進めていきました。

インバウンド営業、プリセールス、採用をやり始めたのもこの頃です。人を見る目や、人に関する課題・問題を解決していく力はこの期間でかなり向上したと思います。

色んなもの立ち上げてみた3年目

3年目はLINE事業の立ち上げや、自社プロダクトのプロダクトオーナーをやらせてもらいました。

自社プロダクトのプロダクトオーナーは頭の中が180度ひっくり返るような経験で、今まで接してきたお客様はこんな思いで開発会社とやり取りしてたんかー!という気づきがそれはもうたくさんありました。要求や要件をいくらヒアリングしてもまともなのが出てこないとか言ってた自分が恥ずかしいです。意思決定というのは非常に複雑で難しいというのを痛感し、その複雑さを少しでも解消したいと思えるようになりました。

LINE事業の立ち上げについては率先垂範で開発案件のPMとして突き進んできました。奇しくもコロナ禍での立ち上げとなり厳しい場面もありましたが、フルリモートかつ海外パートナーとの開発を成功させるなど事業拡大に必要な成功プロジェクトがいくつも生まれ良い結果が出せたと思います。開発案件についてはある程度型が出来たと思うので、年明けから新たなチャレンジをする予定です。

LINEミニアプリ開発支援

おわりに

人生ではじめて仕事について振り返ってみました。改めて振り返ってみると、とにかく色んなことにチャレンジしてきたし、よくもまぁチャレンジさせてくれたなぁと思います。協力してくれた方々には感謝しかないし、チャレンジできる環境を提供することで少しでも恩返しできたらと思っています。そして新しいメンバーを迎え入れて、たくさんの方にチャレンジして欲しいです。

このブログを見て少しでも共感するところがあれば一度カジュアル面談してみませんか?下記メールやTwitterまでぜひぜひ気軽にご連絡ください!

ando.sadayoshi@classmethod.jp

https://twitter.com/andy0440sada

ではでは、よいお年を〜