[レポート]グラフィックスが扱えるEC2インスタンスはどのように活用されているのか #reinvent

EC2にはGPUが搭載されているものもあり、グラフィックスデータの生成もEC2で行う事が可能です。では、そのようなEC2にはどのような種類があるのか、また実際の事例としてどのように活用されているのかについて説明があるセッションでした。
2022.12.04

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こんにちは。ゲームソリューション部の出村です。

AWS re:Invent 2022 にてBreakoutSessionである「Run large-scale graphics workloads with AWS, featuring Mircom and Snap」に参加してきました。そのセッションレポートについてお届けします。

セッション概要

Amazon EC2 provides a broad portfolio of instances for graphics applications using GPUs from NVIDIA and AMD to offer organizations many choices to select the right instance for their workloads. In this session, learn how Snap takes user-provided attributes to personalize Bitmoji avatars and render over 400 million 3D images daily using G5 instances. Also, find out how Mircom’s OpenGN software uses G5g instances to create digital twins of their fire alarm control panels and mission-critical smart building technologies, activating scalable remote monitoring of facilities from multiple operator workstations located anywhere in the world.

スピーカー

  • Samantha Pham, Principal Product Manager, AWS
  • Eli Semory, Tech Lead, Snap
  • Brian Leugn, Senior Manager Engineering, Mircom Group of Companies

アジェンダ

このセッションではグラフィックが扱えるEC2インスタンスの概要、それらの EC 2インスタンスのスペックの違いの説明などがありました。

次にそれらのインスタンスを利用した事例についての紹介がありました。ですので、大量のグラフィックスデータを生成する必要があるサービスで、これらのEC2インスタンスをどのように活用するとよいかについて参考になることでしょう。

セッション

では、セッションの内容について解説していきます。

EC2インスタンスについて

まず EC 2インスタンスとしては、このような様々な種類のものが用意されています。これらEC 2インスタンスでは、Intel、AMD(EPIC、Radeon、Xilinx)、Gravitonプロセッサ、nVIDIAなどさまざまなプロセッサで構成され、提供されています。特にGravitonプロセッサーは価格比によるパフォーマンスがよいものとなっています。

グラフィックスを扱うインスタンス

グラフィックスを扱うインスタンスとしてはこれらのインスタンスが挙げられます。 これらのインスタンスは、顧客が必要とする環境を用意するため、インスタンスに搭載されているグラフィックスチップはさまざまなものが搭載されています。

これらは、最高性能を要求する場合、コストパフォーマンス、ゲームストリーミングといった利用目的に合わせて使い分けることができます。

グラフィクスを扱うAWSのサービス

これらのインスタンスを利用するAWSサービスが紹介されています。リモートデスクトップ、エンドユーザーコンピューティング、ゲーム、ThinkBox(VFX等のレンダリング)、エレメンタル(メディア配信に関する一式)といった具合なサービスで利用されています。

ユースケース

このようなインスタンスを利用する産業としてはゲーム、メディアの他にも、医療関係や小売など、などさまざまな産業で活用することができます。

それらの産業での具体的な活用事例についてこのあと解説されます。

活用事例:Bitmoji

これらのインスタンスの活用事例としてSnapchatを開発、運営しているSnap社のBitmojiの事例が解説されました。Bitmojiでは、Snapchatに表示する3Dアバターの画像を先ほどのEC2インスタンスを活用してデータを生成する方法について解説されていました。

Bitmojiは、多くのユーザからのアバター生成リクエストがあるため、それらのアバター生成のためにこれらのEC2インスタンスが利用されている仕組みとなっています。

活用事例:Mircon

Mirconは工場などで使われるシステムの開発を手がけているスタートアップ会社です。そのようなシステムの開発でも、先ほどのEC2を使ってサービスを提供しています。

まとめ

EC2インスタンスはCPUを活用した演算性能の他にグラフィックスを扱ったデータの生成も行えるようになっています。グラフィックスを扱う産業としてはゲームやメディアの他にも様々な産業があります。

このようなグラフィックスのリソースが必要な産業にもEC2を使う事で解決することができます。