[アップデート] Amazon Redshift Serverless の最小ベースキャパシティが32RPUから8RPUに削減されました!
データアナリティクス事業本部のコンサルティングチームの石川です。本日からAmazon Redshift Serverless 最小RPUが32から8に削減されたことをお知らせします。
Redshift Serverless の RPUとは
RPUは、Redshift Processing Unitの略です。Amazon Redshift Serverlessは、データウェアハウスのコンピューティング容量をRPUという数値で指定します。そして、RPU時間で実行するワークロードの期間に対して1秒ごとに料金を支払います。
ベースキャパシティが8RPUになると何が嬉しいのか?
従来は、Redshift Serverlessを実行するために必要な最小基本容量は32RPUでした。新しいベースキャパシティの最小値が8RPUに引き下げられたことによって、小規模のデータウェアハウスとしてRedshift Serverlessが利用できるようになりました。
どのように指定するのか?
Base RPU capacityを「8」に設定するだけです。
コストの比較
- 1日平均3時間利用した場合を想定
- RPUは8から以降8単位で最大512まで拡張可能、デフォルトは128
- RPUの課金は最低60秒の秒単位の実行時間で算出
- ストレージの利用費は、RTM(Redshift Managed Storage)の利用費が別途追加になる(ほぼ、S3の料金と同等)
32RPUの場合
- 32RPU(Redshift Processing Unit)
- 仮想CPU数:非公開
- メモリサイズ:16GB/RPU(合計512GB)
- I/O速度:非公開
- 1RPUあたり料金:0.494USドル/時
- 合計料金
- RPU:0.494USドル/時 * 32RPU * 実行3時間 * 30日 = 1422.72USドル/月
- 総計:1422.72USドル/月
8RPUの場合
- 8RPU(Redshift Processing Unit)
- 仮想CPU数:非公開
- メモリサイズ:16GB/RPU(合計128GB)
- I/O速度:非公開
- 1RPUあたり料金:0.494USドル/時
- 合計料金(一日3時間利用した場合の)
- RPU:0.494USドル/時 * 8RPU * 実行3時間 * 30日 = 355.68USドル/月
- 総計:355.68USドル/月
比較
8RPUの場合、1日平均3時間利用を想定すると、355.68USドル/月です。32RPUの場合の1/4、最小のプロビジョンドクラスタのdc2.largeの230USドル/月と比較しても、導入のボーダーラインが一気に下がった印象です。
- 32RPUの場合: 1422.72USドル/月(1日平均3時間利用)
- 8RPUの場合: 355.68USドル/月(1日平均3時間利用)
最後に
正直、ベースキャパシティが32RPUですと、中規模〜大規模なデータウェアハウスとしての採用に限られていたため、ベースキャパシティが8RPUから始められる今回のアップデートは大変驚きました。今後、AWSでデータウェアハウスを入れるなら、Redshift Serverlessが第一の選択肢になる予感がします。