VisionOneのServiceGatewayにActiveDirectoryを接続してみた

2024.06.06

こんにちは、シマです。
皆さんはTrend Vision Oneを使っていますか?先日、Trend Vision Oneがサードパーティアプリケーションと連携するために必要なService Gatewayと呼ばれる仮想アプライアンスサーバーを構築しました。

今回は、このService Gatewayを使ってActive Directory(以降AD)と接続していきます。

構成図

構成としては、前回の構成図に対してPrivateSubnetにEC2(AD)を追加したものです。

構築してみた

前提

VPCやサブネット、ADは構築済みとします。また、DHCPオプションセットでDNS設定はADを指定しており、その状態でService Gatewayを構築しています。

Service Gatewayへサービスの追加

Service Gatewayと連携する機能に応じて、Service Gatewayへサービスを追加する必要があります。次の手順でAD接続用のサービスを追加します。
Trend Vision Oneコンソールで「WORKFLOW AND AUTOMATION」→「Service Gateway Management」へアクセスし、対象のService Gatewayをクリックします。

「サービスを管理」をクリックします。

表示される一覧から「オンプレミスのディレクトリ接続」の右側にあるボタンを押下します。

時間経過でインストール済みサービスに先ほど追加したものが表示され、ステータスが正常になります。

Service GatewayとADの接続

Trend Vision Oneコンソールで「WORKFLOW AND AUTOMATION」→「Third-Party Integration」へアクセスし、「Active Directory (on-premises)」をクリックします。

「Enable Active Directory integration」を有効化し、「Connect Active Directory Server」をクリックします。

対象のService Gatewayを選択し、「Configure Active Directory server settings」の各項目で任意のAD情報を入力し、「Test Connection」にて接続確認を行います。右上に「Connected successfully」が表示されれば接続成功です。Connectを押下し、元の画面でSaveを押下します。

設定するユーザに必要な権限は以下を参照ください。

ADのイベント転送エージェントのインストール

Trend Vision Oneコンソールで「WORKFLOW AND AUTOMATION」→「Third-Party Integration」へアクセスし、「Active Directory (on-premises)」をクリックします。「Security Event Forwarding」タブから「Download Installation Package x.x.x.xxx」ボタン(x.x.x.xxxはバージョン)を押下し、「Download Installer」または「Get Download link」を押下します。今回は「Download Installer」を押下し、モジュールをダウンロードします。

ダウンロードしたモジュールをADへ配置&実行し、Startをクリックします。

インストールディレクトリは任意の場所に設定し、「Install」を押下します。

インストール完了後、「Configure Service Gateway Connection」を押下し、設定画面へ遷移します。

設定画面で利用するAPIキーを取得するために、Trend Vision Oneコンソールで「WORKFLOW AND AUTOMATION」→「Service Gateway Management」へアクセスし、「APIキーを管理」を押下します。

表示されたAPIキーをコピーします。

ADで実行していたウィザードに戻り、Service GatewayのIPとAPIキーを入力し、「Test Connection」をクリックし、問題なければ「Connect」をクリックします。完了後は閉じるボタンで画面を閉じます。

Trend Vision Oneコンソールで「WORKFLOW AND AUTOMATION」→「Third-Party Integration」へアクセスし、「Active Directory (on-premises)」をクリックします。「Security Event Forwarding」タブに先ほどインストールしたサーバの情報が表示されており、「Healthy status」が「Healthy」になっていれば完了です。

最後に

今回はService GatewayとADを接続してみました。これでADのデータを分析し、Vision Oneによるセキュリティの可視性を高めることができますね。

本記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。