[アップデート]最近気になったGoogle Cloudのアップデート(2024/08/16)
はじめに
データ事業本部の根本です。
本記事では、Google Cloud release notesに掲載された最近のアップデート(2024/8/05 - 2024/8/16)の中で個人的に気になったものをまとめてみました(データ基盤関連が多いです)。
※全てのアップデートを網羅しているわけではありません。偏りのあるまとめなので全てのアップデートを把握されたい場合は公式のrelease notesをご確認ください。
2024年8月14日
BigQuery
- 新しいショートクエリ最適化モードにより、小規模なクエリのレイテンシを低減できるようになりました。 BigQueryは、どのクエリを高速化するか従来通り実行するかを自動的に判断します(Preview)。
Colab Enterprise
- ノートブックのスケジュール実行がGAになりました。
2024年8月12日
Dataplex
- データリネージリストビューがPreview利用可能になりました。このリストビューは、完全なデータリネージ情報を単一のテーブルで表示します。
Identity and Access Management
- サービスアカウントにタグを付けて、特定のサービスアカウントへのアクセスを条件付きで許可または拒否できるようになりました(Preview)
2024年8月8日
AlloyDB for PostgreSQL
- Enhanced Query Insightsとアクティブクエリが、リードプールインスタンスで利用できるようになりました(Preview)
BigQuery
- JSONオブジェクトからキーの一覧を抽出するJSON_KEYS関数が追加されました(Preview)
Cloud Billing
- Google Cloud Billing の詳細エクスポートで、Secret Manager の詳細なシークレットコストデータを表示できるようになりました。 エクスポートの resource.name または resource.global_name フィールドを使用して、詳細なログバケット使用量を表示およびフィルタリングします。
Cloud DNS
- DNSルーティングポリシーのヘルスチェック対象として内部プロキシのNetwork Load Balancerを選択できるようになりました。 詳細については、DNSルーティングポリシーとヘルスチェックを参照してください(Preview)。
Compute Engine
- HTTPSメタデータ・サーバー・エンドポイントが利用可能になり、メタデータ・サーバーとVM間通信のセキュリティが強化されました。 このエンドポイントは、Shielded VMでのみ使用できます。
使用方法の詳細に関しては以下のリファレンスを参照ください。
Vertex AI Workbench
- M124リリース: Cloud Resource Manager APIがオフでDataprocが有効な場合にカーネルが表示されないバグが修正されました
2024年8月6日
Vertex AI
- Vertex AI Agent Builder用のレイアウト・パーサーがGAになりました。レイアウト・パーサーは、さまざまな形式のドキュメントを構造化された表現に変換します。段落、表、リストなどのコンテンツや、見出し、ページヘッダー、フッターなどの構造要素に簡単にアクセスできるようにします。
2024年8月5日
AlloyDB for PostgreSQL
- AlloyDB Omniバージョン15.5.5が一般提供(GA)されました。このバージョンには以下の機能と変更が含まれます:
- AlloyDB Omni Kubernetes Operatorバージョン1.1.0が一般提供(GA)され、以下の新機能が追加されました:
- 災害復旧のためのクロスデータセンター複製の自動設定サポート。
- Red Hat OpenShiftコンテナプラットフォームバージョン4.14以降のプレビューサポート。
- 読み取りプールインスタンスごとのノード数の可変設定。
- 高可用性(HA)構成の自動フェイルオーバーが発動する前の失敗チェック回数のカスタマイズ。
- バージョン1.1.0のOperatorはAlloyDB Omniバージョン15.5.5以降でサポートされます。
- バックアップ操作を効率化する専用バックアップサーバー。
- データベースクラスター作成時に管理者パスワードの秘密が指定後に削除されなくなります。
- postgres_ann拡張機能がalloydb_scannに改名されました。AlloyDB Omniをアップグレードする前に、古いpostgres_annバージョンで作成されたインデックスを削除し、新しいalloydb_scann拡張機能を使用して再作成する必要があります。
- AlloyDB Omni Kubernetes Operatorバージョン1.1.0が一般提供(GA)され、以下の新機能が追加されました:
- 各種バグ修正。
Cloud Storage
- Cloud Storage FUSEで並列ダウンロードを使用することで、1GBを超える大容量ファイルの読み込みパフォーマンスを高速化できるようになりました。 有効にすると、パラレルダウンロードは複数のワーカーを使ってファイルを並行してダウンロードし、ファイルの読み込みを高速化します。
Apigee Advanced API Security
- シャドーAPIの検出(Preview)で観測結果にラベルを付けて整理するためのタグの使用をサポートするようになりました
おわりに
Cloud StorageのFUSEで大容量ファイルの読み込みが強化されたことがとても気になりました。今度試してみたいと思っています。
本記事がどなたかのお役に立てば嬉しいです。それではまた。ナマステー