[プレビュー]BigQueryでバージョン管理ができるようになりました
2025/3/20のアップデートで、BigQueryのコンソール上でGitリポジトリを使用したバージョン管理やワークスペースを用いた開発ができるようになりました。現在はプレビューのステータスです。
この記事ではGitリポジトリとの接続の概要、ワークスペースの概要について実際に触ってみたので簡単にまとめてみました。
試してみる
BigQuery Studioの左側のペインにリポジトリ
の項目が追加されています。こちらからリポジトリ機能を使用することができます。
GitリポジトリはBigQueryの内蔵のGit以外にGitHubなどのサードパーティのGitとも接続できます。
現在接続できるサードパーティのGitサービスと接続方法は以下です。
Gitプロバイダー | 接続方法 |
---|---|
Microsoft Azure DevOps Services | SSH |
Bitbucket | SSH |
GitHub | SSH または HTTPS |
GitLab | SSH または HTTPS |
GitHub、GitLabはSSHかHTTPS、Microsoft Azure DevOps ServicesとBitbucketはSSHのみとなっています。DataformのサードパーティGitの接続と同じですね。
サードパーティのGitと接続せずともBigQuery内蔵のGitが使える点も同じですね。
リージョン単位でリポジトリを作成できるようです。
リポジトリ作成後、ワークスペースを追加するとBigQueryのコンソール上でGitを用いた開発が可能になります。
ワークスペースを追加したら開きます。
ワークスペースを開くと、現在開いているリポジトリ名/ワークスペース名
が左ペインに表示されます。
ワークスペース内では以下の操作ができるようです。
操作 |
---|
SQLクエリの作成 |
Python ノートブック作成 |
データキャンバス |
データの準備 |
ファイル作成 |
ディレクトリ作成 |
リポジトリへの各種ファイルアップロード |
SQLファイルを作成してみました。もちろんcommitすることもできます。
リポジトリで作成したSQLを直接スケジュールドクエリに設定できるかなと思いましたがそれはできないようです。個人的には今後できらた嬉しいなと思います。
また、DataformのGitと同様ですが、内蔵GitとサードパーティのGit連携時ではできることに違いがあります(指定したブランチにPUSHできるのはサードパーティのGit連携時のみ、など)。
料金
リポジトリ、ワークスペースの削除・更新・作成ではどちらも費用はしません。SQLやノートブックの実行では通常のBigQueryの料金体系が適用されます。
割り当ての制限
リポジトリ、ワークスペースどちらもDataformの割り当て制限が適用されるようです。
Dataform quotas apply to use of BigQuery repositories.
Dataform quotas apply to use of BigQuery workspaces.
所感
BigQuery上で作成したSQLの管理が、Git連携することでとても楽になるなと思いました。そして、今後は他のサービス(パイプラインやスケジュールドクエリなど)と連携するようになるとさらに嬉しいです。現時点ではイメージとしてDataformで使用していたGit機能がBigQuery Studioでも使用できるようになった、というように感じました。
Google Cloud Next 2025の開催がいよいよ迫ってきましたがそこでこの機能に絡んだ発表があるのかな、と気になりつつ今後のBigQueryやGoogle Cloudのアップデートを引き続き楽しみにしたいなと思います!