AWS Budgets で日別の料金アラートを作成する方法
カスタマーサクセス部 運用支援チームのいたくらです。
はじめに
AWS 上でうっかり Lambda の無限ループを発生させてしまったりして AWS 利用料金が爆増してしまったら、なるべく早く気付きたいですよね?
なるべく早く気付くためには、日別の利用料金に対して料金アラートを作成するといった対応が考えられます。
弊社メンバーズサービスをご利用中のお客様は、弊社が独自に AWS 利用費を算出しているため、弊社メンバーズポータルの AWS 料金超過アラートを設定いただくことを推奨しています。
しかし、こちらの料金超過アラームは、当月の料金が設定した閾値を超えた場合に通知が行われる仕様のため、1 日あたりの料金を設定して閾値を超えた場合に通知を行うといった設定はできません。
今回は AWS Budgets を使用して日別の利用料金に対して料金アラートを作成する方法をご紹介します。
やってみた
Billing and Cost Management サービスページに移動し、「予算」>「予算の作成」の順にクリックします。
「カスタマイズ (アドバンスト)」、予算タイプは「コスト予算 - 推奨」を選択し、「次へ」をクリックします。
以下入力・選択して、「次へ」をクリックします。
- 予算名:適宜入力
- 期間: 「日」を選択
- 予算更新タイプ: 「定期予算」を選択
- 開始日:アラート通知を開始したい日付を選択(デフォルトは予算作成日)
- 予算設定方法: 「固定」を選択
- 予算額 ($):適宜入力
- 過去 30 日間における 1 日あたりの平均額が表示されるので、それを参考に設定でも良いと思います
- より過去まで遡って平均額を出して設定するのであれば、Cost Explorer で確認することをおすすめします
- 確認方法はこちらに記載しています
- 範囲オプション: 「すべての AWS のサービス (推奨)」を選択
- コストの集計基準: 「非ブレンドコスト」を選択
「アラートのしきい値を追加」をクリックします。
しきい値を入力します。
今回は「予算額に対して 100%($0.8)を超えたらアラートを通知する」という設定にしました。
通知設定は適宜お好きなものを設定してください。
入力を終えたら「次へ」をクリックします。
確認画面で設定内容を確認したら、「予算を作成」をクリックします。
「正常に作成されました」と表示されたら、作成完了です。
おまけ
Cost Explorer で特定期間の日別平均コストを確認する方法をご紹介します。
Cost Explorer に移動したら、以下を入力します。
- 日付範囲:特定期間を指定(今回は 2025/01/01 ~ 2025/03/31 までを指定)
- 粒度: 「日別」を選択
- ディメンション: 「サービス」を選択
入力が完了すると、自動で左側に表示されるグラフが変化します。
グラフの変化(計算)が終わると、1 日あたりの平均コストを確認できます。
あとがき
AWS Budgets を使用した日別料金アラートを作成する方法のご紹介でした。
弊社メンバーズポータルの AWS 料金超過アラームと併せて今回ご紹介した日別のアラートを設定しておくと、予期せぬ料金増加に気付きやすくなると思います。
この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
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