GenU (Generative AI Use Cases JP) のv5.4 でClaude Opus 4.6 対応環境を構築する

GenU (Generative AI Use Cases JP) のv5.4 でClaude Opus 4.6 対応環境を構築する

2026.02.16

クラウド事業本部コンサルティング部の石川です。 去る1月22日(木)、AWSジャパンと共同開催したイベントにてGenU × AgentCore (MCP)によるAgentic AIシステムというタイトルで登壇いたしました。

https://events.classmethod.jp/seminar/260122-hokkaido-seminar/

当日のセッションではデモを中心に、日本リージョン向けのカスタマイズや、AgentCore、MCP、S3 Vectorsなどのライブデモをご紹介しました。イベント時間内では詳細な設定までお伝えしきれなかったため、本日はそのデモ環境の構築手順を解説します。具体的には、最新のGenU 5.4Claude Opus 4.6を利用するための設定方法や手順についてフォーカスしてご紹介します。

なぜGenU v5.4、なぜClaude Opus 4.6を使うのか

GenUは、生成 AI の業務活用に興味はあるものの、「どのように始めればよいのか」「セキュリティ面は大丈夫なのか」といった課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。GenUは、AWS Japan の有志を中心に開発された生成 AI アプリケーションです。

最新のGenU v5.4は、MCPからAgentCoreへの移行、閉域網対応の強化、そしてAgent Builder によるノーコードエージェント構築など、最新の生成AIの体験して頂くのに最適なプラットフォームです。

https://aws.amazon.com/jp/builders-flash/202504/genu-development-guide/

また、Claude Opus 4.6は2026年2月5日にリリースされたコーティング能力、長文読解能力、出力増減の倍増など、Anthropicの最新フラグシップモデルです。

東京リージョンで、最新のGenU5.4からClaude Opus 4.6を活用したい皆さんに向けてご紹介したいと思います。

前提条件

  • GenUは、東京リージョン(ap-northeast-1)にデプロイして低レイテンシを実現したい
  • データレジデンシー不要
    • グローバル推論プロファイルID利用する

1. ソースコードの取得

https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases

レポジトリからソースコードをcloneします。

git clone https://github.com/aws-samples/generative-ai-use-cases.git

cloneした後は、パッケージをインストールするためciコマンドを実行します。

npm ci

2. 設定変更

model.ts (共通)の編集

generative-ai-use-cases/packages/common/src/application/model.ts に追加します。これで、Claude Opus 4.6が選択できるようになります。

  'global.anthropic.claude-opus-4-6-v1': {
    flags: MODEL_FEATURE.TEXT_DOC_IMAGE_REASONING,
    displayName: 'Claude Opus 4.6',
  },

20260216-genu54-for-claude46opus-1

model.ts (チャット)の編集

generative-ai-use-cases/packages/cdk/lambda/utils/models.ts に追加します。これで、Claude Opus 4.6が選択できるようになります。なお、defaultParamsは、Claude Opus 4.5の定義を流用しています。

  'global.anthropic.claude-opus-4-6-v1': {
    defaultParams: CLAUDE_OPUS_4_5_DEFAULT_PARAMS,
    usecaseParams: USECASE_DEFAULT_PARAMS,
    createConverseCommandInput: createConverseCommandInput,
    createConverseStreamCommandInput: createConverseStreamCommandInput,
    extractConverseOutput: extractConverseOutput,
    extractConverseStreamOutput: extractConverseStreamOutput,
  },

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cdk.json の編集

generative-ai-use-cases/packages/cdk/cdk.jsonregionmodelRegionmodelIdsを置き換えします。下記の設定に置き換えて、グローバル推論プロファイルIDを利用します。

    "region": "ap-northeast-1",
    "modelRegion": "ap-northeast-1",
    "modelIds": [
      "global.anthropic.claude-opus-4-6-v1",
      "global.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0",
      "global.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0",
      "global.anthropic.claude-opus-4-5-20251101-v1:0",
      "global.anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0",
      "global.amazon.nova-2-lite-v1:0"
    ],

20260216-genu54-for-claude46opus-2

リージョン設定が region: ap-northeast-1modelRegion: ap-northeast-1(いずれも東京リージョン)の場合、WAF を除くすべてのスタックが東京リージョンにデプロイされます。

リージョン設定が region: ap-northeast-1modelRegion: ap-northeast-1(いずれも東京リージョン)の場合、WAF を除くすべてのスタックが東京リージョンにデプロイされるため、アプリケーションへは低レイテンシーでアクセスできます。また、global.* / apac.* プレフィックスの Claude Opus 4.6 を含む計6つのテキスト生成モデルと3つのメディアモデルが利用可能です。

3. デプロイ

bootstrapコマンドを実行

CDKを使用したことがないAWSアカウントまたはリージョンの場合は、bootstrapが必要なため、事前にbootstrapコマンドを実行してください。(念のために実行するでも構いません。)

npx -w packages/cdk cdk bootstrap

東京リージョンにデプロイ

すでにregionmodelRegionに東京リージョン(ap-northeast-1)を指定、リージョン指定はせずにデプロイします。

npm run cdk:deploy

Web URL の確認

デプロイが終わるとWeb URL(https://d3pv66btvgugv1.cloudfront.netの部分)が表示されます。

20260216-genu54-for-claude46opus-3

見逃してしまった場合は、CloudFormationの出力からも確認できます。

20260216-genu54-for-claude46opus-4

4. ログイン

Web URL(https://d3pv66btvgugv1.cloudfront.netの部分)をクリックすると、ログイン画面が表示されます。メールアドレスとパスワードを入力します。

20260216-genu54-for-claude46opus-5

指定したメールアドレスに「コード」が送られますので、それを入力して[確定]すると本登録が完了します。

20260216-genu54-for-claude46opus-6

ログインすると、以下のトップページが参照できるようになります。

20260216-genu54-for-claude46opus-7

Claude Opus 4.6など、新しいClaudeのモデルが利用できるようになりました。

20260216-genu54-for-claude46opus-8

実行結果は、以下のとおりです。

20260216-genu54-for-claude46opus-10

5. 自己サインアップの無効化(必須)

誰でもアカウントを作成できるUIは、直ちに無効にします。

parameter.ts の編集

generative-ai-use-cases/packages/cdk/parameter.tsのenvs でselfSignUpEnabledをオーバーライド することで無効化できます。

  '': {
    selfSignUpEnabled: false,
  },

20260216-genu54-for-claude46opus-11

設定したら、再びデプロイしてください。

npm run cdk:deploy

「アカウントを作る」タブが消えていると成功です。
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補足: 推奨されるセキュリティ設定

「5. 自己サインアップの無効化(必須)」では、selfSignUpEnabledのみを設定しましたが、同様の手順で推奨するセキュリティ設定を適用できます。できる限り多層防御でセキュリティを強化していただきたいです。

項目 設定値 内容
allowedCountryCodes [jp] 送信元IPアドレスから判定された国コードが「日本(JP)」以外のリクエストはすべて遮断されるようになります。
allowedSignUpEmailDomains ["example.co.jp"] 指定したドメインのメールアドレスのみサインアップを許可します。
allowedIpV4AddressRanges ["xxx.xxx.xxx.xxx/32"] 特定のオフィスIPなど、さらに接続元を限定したい場合に使用します。

補足: もしデータレジデンシー要件がある場合

データレジデンシー要件とは、組織のデータが「物理的にどの国や地域に保存・処理されるべきか」を定めたルールです。国内からデータを持ち出しできない場合は、日本国内クロスリージョン推論を設定してください。但し、現在ではClaude 4.5や4.6のような比較的新しいOpusは利用できない場合が多いです。

データレジデンシー要件がある場合で、比較的新しいモデルを選ぶのなら以下の設定になります。

    "region": "ap-northeast-1",
    "modelRegion": "ap-northeast-1",
    "modelIds": [
      "jp.anthropic.claude-sonnet-4-5-20250929-v1:0",
      "jp.anthropic.claude-haiku-4-5-20251001-v1:0",
      "jp.amazon.nova-2-lite-v1:0"
    ],

最後に

GenU v5.4にClaude Opus 4.6を追加して東京リージョンにデプロイする手順をご紹介しました。model.tsへのモデル定義の追加とcdk.jsonの設定変更だけで、最新のClaude Opus 4.6を含む複数モデルをすぐに試せる環境が構築できます。デプロイ後は自己サインアップの無効化やIPアドレス制限など、セキュリティ設定も忘れずに適用してください。GenUは活発に開発が続いており、今後のバージョンでClaude Opus 4.6が標準サポートされる可能性もあります。それまでの間、本記事の手順が皆さまの検証や業務活用の一助となれば幸いです。

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