Claude Code v2.1.184〜v2.1.186 の主要アップデート

Claude Code の v2.1.185 〜 v2.1.186(2026-06-20 〜 2026-06-22)のアップデートをまとめてご紹介します。MCP サーバーへの CLI 認証機能追加、スリープ復帰後のストリーミング失敗修正、セキュリティ改善のほか、`!` bash コマンドの自動応答など、デフォルト挙動の変更も含まれています。

クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.184 〜 v2.1.186(2026-06-20 〜 2026-06-22)のアップデートをまとめてご紹介します。なお、v2.1.184 は npm に公開されておらず欠番のため、本記事では実際に公開された v2.1.185 と v2.1.186 を対象としています。

アップデートサマリー

対象は 2 バージョン(v2.1.185 〜 v2.1.186、2026-06-20 〜 2026-06-22)です。CLI から MCP サーバーへ認証できる claude mcp login / claude mcp logout の追加などの新機能に加え、スリープ復帰後のストリーミング失敗や、サブエージェント生成時に権限ルールが適用されない問題といった重要な修正が含まれます。また、! で実行した bash コマンドの出力に Claude が自動応答するようになるなど、デフォルト挙動の変更もあるため、後述の「破壊的変更」もあわせてご確認ください。

注目のアップデート

  • 新機能: 対話メニューを開かずに CLI から MCP サーバーへ認証できる claude mcp login / claude mcp logout を追加(v2.1.186)
  • 不具合解消: マシンのスリープ復帰後にストリーミングリクエストが失敗する問題を修正(v2.1.186)
  • セキュリティ: named サブエージェントの生成時に Agent(type) の deny ルールや許可タイプ制限が適用されない問題を修正(v2.1.186)

対象バージョンと期間

バージョン 公開日
v2.1.185 2026-06-20
v2.1.186 2026-06-22

新機能

  • claude mcp login / claude mcp logout を追加: 対話的な /mcp メニューを開かずに、CLI から MCP サーバーへの認証・ログアウトができるようになりました。--no-browser による標準入力リダイレクトに対応しており、SSH 越しでも認証を完了できます(v2.1.186)。
  • /workflows にステータスフィルタリングを追加: エージェント詳細ビューで f キーを押すと、ステータスによる絞り込みができます(v2.1.186)。
  • /login に AWS の認証情報更新オプションを追加: awsAuthRefresh を設定している場合、/login に「Claude Platform on AWS - refresh credentials」が表示され、AWS 上の認証情報を更新できます(v2.1.186)。
  • teammateMode: "iterm2" 設定を追加: iTerm2 をチームメイト表示先として指定できます。auto モードで it2 CLI が見つからない場合は警告が表示されます(v2.1.186)。
  • /plugin の Installed タブに「Skills」セクションを追加: インストール済みプラグインが提供するスキルを確認しやすくなりました(v2.1.186)。

セキュリティ

権限・分離まわりの修正が複数入っています。

  • named サブエージェント生成時の権限ルール未適用を修正: Agent(type) の deny ルールおよび Agent(x,y) の許可タイプ制限が、named サブエージェントの生成時に適用されていませんでした。これにより、設定した権限制御が意図どおりに機能するようになりました(v2.1.186)。
  • --tools によるフィーチャーゲート対象ツールの通過を修正: コールドな初回起動でフラグの読み込み前だと、--tools がフィーチャーゲート対象のツールを通してしまう問題を修正しました(v2.1.186)。
  • Chrome タブグループ分離の未適用を修正: 同時実行する CLI セッションで in-product 権限ゲートがオフのとき、Chrome のタブグループ分離が適用されない問題を修正しました(v2.1.186)。

改善

  • ストリーム停滞時のヒント表示を変更: 応答が滞った際の表示が「No response from API · Retrying in …」から「Waiting for API response · will retry in …(API応答を待機中・…後に再試行)」へ変わり、表示の発火タイミングも無応答 10 秒後から 20 秒後に緩和されました(v2.1.185)。
  • メモリ機能の改善: MEMORY.md のインデックスがサイズ上限に近づくと、エージェントに対してコンパクト化を促すようになりました(v2.1.186)。
  • スキルの frontmatter のキー記法を柔軟化: display-namedefault-enabledfallbackmetadata.* の各キーが、kebab-case・snake_case・camelCase のいずれの記法でも受け付けられるようになりました(v2.1.186)。
  • /review <pr> のレビューエンジンを統一: /review <pr>/code-review medium と同じレビューエンジンを使うようになりました(v2.1.186)。
  • claude mcp get / claude mcp remove の改善: タイプミス時に最も近い設定済みサーバー名を提案し、長いサーバー一覧を省略表示するようになりました(v2.1.186)。
  • 不正な SKILL.md frontmatter の扱いを改善: YAML frontmatter が不正な場合に、サイレントに失敗するのではなく、メタデータを空のままスキル本文を読み込むようになりました(v2.1.186)。

修正(主要なもの)

安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。

  • スリープ復帰後のストリーミング失敗を修正: マシンがスリープから復帰した後に、ストリーミングリクエストが「Content block not found」や JSON パースエラーで失敗する問題を修正しました(v2.1.186)。
  • バックグラウンドエージェント実行中の Esc / Ctrl+C 無反応を修正: メインのターン終了後もバックグラウンドエージェントが実行中の間、Esc と Ctrl+C が反応しない問題を修正しました(v2.1.186)。
  • Enterprise・Team のセッションコスト未表示を修正: 従量課金(usage-based)の Enterprise・Team サブスクライバーでセッションコストが表示されない問題を修正しました(v2.1.186)。
  • エージェントチームの --effort 継承を修正: tmux/pane バックエンド経由で生成されたチームメイトが、リーダーの --effort レベルを継承するようになりました(v2.1.186)。
  • Workflow のスキーマ検証ループを修正: Workflow の agent({schema}) サブエージェントが、スキーマ検証の失敗を繰り返した際に 5 回で中断せず無限ループしてしまう問題を修正しました(v2.1.186)。
  • このほか、サブエージェント/エージェントパネルの表示、バックグラウンドセッションの画面描画、/plugin のスクロール表示、Markdown の取り消し線レンダリング、権限プロンプトのオプション番号ずれ、廃止ツールの紛らわしい「MCP server disconnected」通知など、多数の細かな不具合が修正されています。

破壊的変更

デフォルト挙動が変わる変更が含まれます。これまでの使い方によっては影響を受けるため、内容を確認したうえでアップデートしてください。

! の bash コマンド出力に Claude が自動応答するように(v2.1.186)

! で実行した bash コマンドの出力に対して、Claude が自動的に応答するようになりました。

ポイントは「出力がコンテキストに含まれるかどうか」ではなく「Claude が自動で応答するかどうか」です。 従来も ! で実行したコマンドとその出力は会話のコンテキストには取り込まれていました。ただし Claude はその出力に対して自動では応答せず、次にこちらが明示的に指示するまで待っていました(これが changelog でいう context-only の挙動です)。v2.1.186 以降は、その出力に対して Claude が自動的に応答(解説や次アクションの提案など)を返すようになります。

従来のコンテキスト専用の挙動に戻すには、settings.json に次を設定します。

{
  "respondToBashCommands": false
}

次のようなケースでは挙動の差に注意してください。

  • 確認目的でコマンドを実行していた場合: !git status!ls などを「出力をコンテキストに含めるだけ」で、次の指示は自分で出すつもりだったケースでも、Claude が毎回その出力に反応して解説や次アクションの提案を返すようになります。意図しない応答ターンとトークン消費が増える可能性があります。
  • 大量の出力・ログを流す場合: ! で長いビルドログやテスト結果を出力すると、Claude がそれに自動で反応し、長い解説を始める場合があります。
  • 機微な出力を含む場合: 環境変数や認証情報を含むコマンド出力を確認目的で実行したつもりでも、Claude が内容に言及・処理してしまう可能性があります。
  • 複数の ! コマンドを連続実行する手順: コマンドを積み上げていくワークフローでは、各コマンドの後に応答ターンが挟まり、これまでのテンポや進み方が変わります。

これまで ! をコンテキスト取り込み専用として使っていた場合は、respondToBashCommands: false で従来挙動を維持できます。

バックグラウンドサブエージェントの権限プロンプト挙動を変更(v2.1.186)

バックグラウンドのサブエージェントが権限を要求した際、従来は自動的に拒否されていましたが、メインセッションにプロンプトを表示するようになりました。ダイアログにはどのエージェントが要求しているかが示され、Esc を押すとそのツールだけを拒否できます。これまで「自動拒否」を前提に無人で流していたフローでは、プロンプト待ちでブロックする可能性があるため注意してください。

CLAUDE_CODE_MAX_RETRIES の上限を 15 に制限(v2.1.186)

CLAUDE_CODE_MAX_RETRIES の上限が 15 に制限されました。15 を超える値を設定していた環境では、上限までしか適用されません。無人実行のセッションでは、代わりに CLAUDE_CODE_RETRY_WATCHDOG の利用が推奨されています。

最後に

v2.1.185〜v2.1.186 では、CLI からの MCP 認証やワークフローのフィルタリングといった新機能に加え、スリープ復帰後のストリーミング失敗やサブエージェントの権限ルール未適用など、信頼性・セキュリティに関わる修正がまとまって入りました。一方で、! bash コマンドの自動応答やバックグラウンドサブエージェントの権限プロンプトなど、デフォルト挙動が変わる変更もあります。気になる変更があればアップデートして確認してみてください。

参考文献

https://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/CHANGELOG.mdhttps://github.com/anthropics/claude-code/blob/main/CHANGELOG.md

https://code.claude.com/docs/en/changeloghttps://code.claude.com/docs/en/changelog