
Claude Code v2.1.194〜v2.1.196 の主要アップデート
クラウド事業本部の石川です。Claude Code の v2.1.194 〜 v2.1.196(2026-06-26 〜 2026-06-29)のアップデートをまとめてご紹介します。なお、v2.1.194 は npm に公開されておらず欠番のため、本記事で実際に扱うのは公開済みの v2.1.195 と v2.1.196 の 2 バージョンです。
アップデートサマリー
対象は v2.1.195(2026-06-26)と v2.1.196(2026-06-29)の 2 バージョンです。新機能の追加(組織のデフォルトモデル、セッションのデフォルト名、クリック可能なファイル添付など)に加え、バックグラウンドセッション・バックグラウンドエージェントの信頼性向上と、プラグイン・MCP まわりのセキュリティおよび不具合修正が中心の内容となっています。一方で、フックのマッチ挙動やストリーミング監視のデフォルト、リモートコントロールの有効条件など、既存の設定・挙動に影響しうる変更も含まれます。
Claude Mythos 5およびFable 5の一般利用再開にはもう少し時間がかかりそうです。
注目のアップデート
- 新機能: 組織のデフォルトモデルに対応。管理者が組織コンソールで設定でき、ユーザーがモデルを選んでいない場合は
/modelに「Org default」(または「Role default」)と表示されます(v2.1.196)。 - 不具合解消: バックグラウンドジョブの再開時に会話が完全に削除され、元のプロンプトが再実行されてしまう問題を修正。該当ファイルは削除されず退避されるようになりました(v2.1.196)。
- セキュリティ:
claude mcp list/getが、リポジトリにコミットされた.claude/settings.jsonで自己承認された.mcp.jsonのサーバーを起動しないようになりました(v2.1.196)。
対象バージョンと期間
| バージョン | 公開日 |
|---|---|
| v2.1.195 | 2026-06-26 |
| v2.1.196 | 2026-06-29 |
新機能
- 組織のデフォルトモデルに対応(v2.1.196): 管理者が組織コンソールで既定モデルを設定でき、ユーザー自身がモデルを選択していない場合に
/modelで「Org default」(または「Role default」)として表示されます。 - セッションに読みやすいデフォルト名を付与(v2.1.196): セッション開始時に分かりやすい名前が自動で付くようになり、識別やメッセージ送信がしやすくなりました。
- チャット内のファイル添付をクリック可能に(v2.1.196): Cmd/Ctrl + クリックで、添付ファイルを Finder/エクスプローラー上に表示できるようになりました。
CLAUDE_CODE_DISABLE_MOUSE_CLICKSを追加(v2.1.195): フルスクリーンモードでマウスのクリック・ドラッグ・ホバーを無効化しつつ、ホイールスクロールは引き続き利用できる環境変数です。
セキュリティ
claude mcp list/getの自己承認サーバー起動を抑止(v2.1.196): リポジトリにコミットされた.claude/settings.jsonによって自己承認された.mcp.jsonのサーバーを、これらのコマンドが起動しないようになりました。信頼されていないワークスペースでは⏸ Pending approvalと表示されます。- 外部プラグインのインストール同意を全経路で要求(v2.1.195): プロジェクトの
.claude/settings.jsonだけで有効化された外部プラグインが、一部の読み込み経路で明示的なインストール同意を求めていなかった問題を修正しました。
改善
- バックグラウンドセッションの信頼性を向上(v2.1.196): 長時間実行のコマンドやワークフローが、セッションのプロセスの停止・再起動・更新を越えて存続するようになりました。Windows でも、バックグラウンドシェルが強制終了されずに引き継がれます。
- バックグラウンドエージェントの自動再開(v2.1.196): デーモンの再起動で停止したワーカーが、次にエージェントビューを開いたときに中断地点から自動的に再開されるようになりました。
/code-reviewワークフローのトークン削減(v2.1.196): 5 つのクリーンアップ検出処理を 1 つに統合し、トークン使用量を約 25% 削減しました。- ターミナル UI の描画処理を削減(v2.1.196): ストリーミング中に変化のないサブツリーの走査をスキップし、フレームごとの描画コストを抑えました。
- フォアグラウンドからのエージェントビュー表示を簡略化(v2.1.196): フォアグラウンドセッションでエージェントビューを開く操作を、
←の 2 回押しから 1 回押しに変更し、バックグラウンドセッションと揃えました。 - Linux の音声モードのエラー区別(v2.1.195): SoX はインストール済みだが音声キャプチャデバイスが存在しない場合に、「マイクなし」と「SoX 未インストール」を区別して表示するようになりました。
claude agents完了一覧の表示改善(v2.1.195): 完了一覧が縦方向の空きスペースを埋めるようになり、狭い端末ではヘッダーをコンパクト化してライブセッションが見えるようになりました。- リモートセッション起動の可視化(v2.1.195): コンテナ起動中にプロビジョニングのチェックリストを表示するようになりました。
修正(主要なもの)
安定性・操作性に関わる修正を中心に抜粋します。
- バックグラウンドジョブ再開時の会話削除を修正(v2.1.196): トランスクリプトの判定誤りにより、ジョブの再開で会話が完全に削除され元のプロンプトが再実行される問題を修正しました。該当ファイルは削除されず退避されます。
- バックグラウンドジョブの消失・データ欠落を修正(v2.1.195): 新しいバージョンの Claude Code が書き込んだバックグラウンドジョブが、
claude agentsから消えたりデータを失ったりする問題を修正しました。 - バックグラウンドエージェントのデーモン到達不能を修正(v2.1.195): 制御ソケットの起動に失敗するとデーモンが到達不能のまま動作し、再起動がブロックされる問題を修正しました。
- リモートセッションのクラッシュ復旧を修正(v2.1.196): サーバー再起動でターン中に中断されたリモートセッションが、次のワーカーで自動再開されるようになりました。
claude agentsサイドパネルの不具合を修正(v2.1.196): エージェントを開いた際にキーボードフォーカスが固まる、開くたびにバックグラウンドジョブのサブエージェント種別が失われる、実行中セッションが誤ったステータスを表示する、といった複数の問題を修正しました。claude agentsのセッションステータス表示を修正(v2.1.196): 完了行が「Done」と「Needs your input」の間で切り替わらなくなり、停滞したエージェントは「Needs attention」と表示され、PR に言及する結果にはクリック可能なリンクが付くようになりました。claude agents --dangerously-skip-permissionsの挙動を修正(v2.1.196): バイパスの免責表示を出さずに自動モードへ黙ってフォールバックし、生成したエージェントにもバイパスモードを適用していなかった問題を修正しました。- PowerShell でのコマンド失敗誤判定を修正(v2.1.196):
git diff/git grep、egrep/fgrep、|を含むクオート付き検索パターンが終了コード 1 で失敗扱いになる問題を修正し、Bash と同じ挙動に揃えました。 - MCP OAuth の
invalid_scopeエラーを修正(v2.1.196): スコープ未指定時に認可サーバーのscopes_supported全カタログを要求してしまい、GitLab セルフホストなどのエンタープライズ IdP でinvalid_scopeエラーになる問題を修正しました。 - 巻き戻しメニューの退行を修正(v2.1.196): アイドル状態のプロンプトで Esc Esc を押しても巻き戻しメニューが開かない退行(リグレッション)を修正しました。なお、バックグラウンドエージェントの停止には Ctrl+C または Ctrl+X Ctrl+K を使います。
- レート制限の警告点滅とテレメトリ過大計上を修正(v2.1.196): 使用量上限に達した瞬間に複数の並列リクエストが進行中だった場合に、レート制限の警告が点滅して消えたり、レート制限のテレメトリが過大にカウントされたりする問題を修正しました。
- 日本語など非分かち書き言語での音声自動送信を修正(v2.1.195): スペースで区切らない言語(日本語・中国語・タイ語)で、音声入力の自動送信が発火しない問題を修正しました。
- このほか、音声入力(macOS / 高速タイピング時)、プラグイン管理(
/pluginの有効化・無効化、claude plugin validate、依存バージョンのピン留め)、/cdでのセッション移動、Bedrock 利用時の/context表示、/deep-researchの結果報告、クラッシュしたバックグラウンドタスク再表示時のブランク画面、バックグラウンドセッションの要約行重複など、多数の細かな不具合が修正されています。
挙動の変更(要確認)
明確な「破壊的変更」としては告知されていませんが、既存の設定や利用環境によっては挙動が変わる可能性のある変更です。アップデート後に意図しない動作が見られた場合は、以下を確認してください。
- フックマッチャーが部分一致から完全一致に変更(v2.1.195): ハイフンを含む識別子(
code-reviewer、mcp__brave-searchなど)のフックマッチャーが意図せず部分一致してしまう問題が修正され、完全一致になりました。ハイフン付き MCP サーバーの全ツールにマッチさせたい場合はmcp__brave-search__.*のように指定してください。部分一致を前提にしていた既存のフック設定がある場合は見直しが必要です。 - ストリーミングのアイドル監視がデフォルト有効に(v2.1.196): すべてのプロバイダーでストリーミングのアイドル監視(watchdog)がデフォルト有効になりました。レスポンスストリームが 5 分間イベントを生成しないと中断して再試行します。無効化するには
CLAUDE_ENABLE_STREAM_WATCHDOG=0を設定します。 - 非 Anthropic ホスト指定時に Remote Control が無効化(v2.1.196):
ANTHROPIC_BASE_URLが Anthropic 以外のホストを指している場合、Remote Control(リモートコントロール)が無効化されるようになりました。これはCLAUDE_CODE_USE_BEDROCK/_VERTEX/_FOUNDRY下での既存の挙動に揃えたものです。
最後に
v2.1.195 と v2.1.196 は、バックグラウンドセッション・エージェントの信頼性向上と、プラグイン・MCP まわりのセキュリティおよび不具合修正が中心のアップデートでした。新機能としては組織のデフォルトモデル対応が管理者にとって便利な追加点です。
一方で、フックマッチャーの完全一致化やストリーミング監視のデフォルト有効化など、既存の設定・環境によっては挙動が変わる変更も含まれていますのでご注意ください。
参考文献







