
Claude Code v2.1.218 の主要アップデート - /code-review のバックグラウンド実行と MCP 接続エラーの詳細表示
クラウド事業統括本部の石川です。Claude Code の v2.1.218(2026-07-22 公開)がリリースされました。日々の使い勝手に直結する変更が多い、注目度の高いリリースだと感じます。新機能 MCP 接続エラーの詳細表示を試してみました。
前回のアップデート記事はこちらです。
アップデートサマリー
v2.1.218 では 37 件の変更が入りました。内訳は新機能 4 件・改善 7 件・セキュリティ 2 件・修正 22 件で、破壊的変更に該当しうる挙動変更が 2 件含まれています。レビューや権限まわりの挙動見直しと、安定性に関する修正の積み上げが中心です。
注目のアップデート
/code-review がバックグラウンドのサブエージェントに
/code-review がバックグラウンドのサブエージェント(subagent)として実行されるようになりました。レビュー作業が会話のコンテキストを消費しなくなり、スタックされたスラッシュコマンドはレビュー対象として保持されます。
大きめのレビューを回しても会話のコンテキストが圧迫されなくなるため、レビューと実装を同じセッションで進めている方に効く変更だと感じます。
MCP 接続エラーの詳細表示
claude mcp list と /mcp で、サーバーへの接続に失敗した際に HTTP ステータスとエラーテキストが表示されるようになりました。また、MCP 設定値の先頭・末尾に不可視の空白が含まれている場合の警告も追加されています。
複数の MCP サーバーを設定している方ほど、接続トラブルの原因調査の時間短縮につながると感じます。
会話やファイルを失う不具合の解消
Windows で \u で始まるセグメントを含むパス(例: C:\Users\unicorn)がツール入力内で CJK 文字に化け、対象ファイルにアクセスできなくなる問題が修正されました。Windows で Claude Code を使っている方には待望の修正ではないでしょうか。
また、左矢印キーで会話がアンドゥ不能に破棄される問題も修正されました。編集直後の押下では確認を求めるようになり、エージェントビューでの Esc はバックグラウンド化した元の会話に戻ります。うっかりキー操作で会話を失った経験のある方には安心感のある修正だと感じます。
エージェントフックの実行にワークスペース信頼が必須に
信頼されていないフォルダからエージェント frontmatter のフックが実行される問題が修正されました。フックの実行には、エージェントファイル自身のフォルダがワークスペース信頼(workspace trust)を承認済みであることが必要になります。
第三者のリポジトリを開く機会が多い方にとって、フックの実行が信頼済みフォルダに限定されるのは安心材料だと感じます。
auto モードの権限チェック見直しと /deep-research の手動化
auto モードで、危険な rm・バックグラウンド &・疑わしい Windows パスの各チェックが権限ダイアログを開かなくなり、auto モードの分類器(classifier)が判定するようになりました。auto モードで権限ダイアログに手を止められる場面が減るため、タスクを任せて回す使い方をしている方に効くと感じます。
あわせて /deep-research は手動で呼び出した場合にのみ開始するようになり、Claude が自律的に起動することはなくなりました。意図しないタイミングで重い調査タスクが走らなくなるため、トークン消費をコントロールしたい方には嬉しい変更ではないでしょうか。
アップデート内容
新機能
claude mcp listと/mcpに、サーバー接続失敗時の HTTP ステータスとエラーテキストを表示。MCP 設定値の先頭・末尾の不可視の空白への警告も追加(前述)--ax-screen-readerモードで、単語・行の削除操作(Option+Delete、Ctrl+W、Cmd+Backspace、Ctrl+U、Ctrl+K)時に削除されたテキストをスクリーンリーダーが読み上げるように/config model=<x>や Remote Control でのモデル切り替えの結果として fast mode が変化した際に、その旨をアナウンスするように- スキル・プラグインの frontmatter のブール値として、
true/falseに加えてyes/no/on/off/1/0(大文字小文字不問)を受け付けるように
改善
/code-reviewをバックグラウンドのサブエージェントとして実行するよう変更(前述)- auto モードの危険な
rm・バックグラウンド&・疑わしい Windows パスの各チェックを、権限ダイアログではなく分類器の判定に変更(前述) /deep-researchを手動で呼び出した場合にのみ開始するよう変更(前述)- auto を併用したプランモードで、静的解析が読み取り専用と証明できない Bash コマンドについて確認プロンプトを表示せず、auto モードの分類器が判定するよう変更
/ultrareviewのエラーフィードバックを改善し、Claude が無効な引数をそのままリトライする代わりに修正できるように- 信頼(trust)ダイアログが、その許可の対象となるリポジトリルートを名前で示すように
- サーバー管理設定(server-managed settings)で、無害な機能・コストのトグルが設定承認プロンプトをトリガーしないように
セキュリティ
- 信頼されていないフォルダからエージェント frontmatter のフックが実行される問題を修正(前述)
- IDE 操作向けのサンドボックスコマンド制限を改善
修正
- Windows パスの破損を修正:
\uで始まるセグメントを含むパスが CJK 文字に化け、ファイルにアクセスできなくなる問題(前述) - 左矢印キーによる会話破棄を修正: 会話がアンドゥ不能に破棄される問題(前述)
- Bedrock 利用時の支出メータリングを修正: ゲートウェイの支出メータリングで、Bedrock の application-inference-profile ARN やその他の設定でマップされた上流モデル ID を、設定されたモデルのレートで価格計算するように
- Bedrock セットアップウィザードの検証失敗を修正: パーティション分割された AWS リージョンの assume-role プロファイルおよびプロキシ専用ネットワークでプロファイル検証に失敗する問題
- 深いネストによるクラッシュを修正: 深くネストされた監視対象ディレクトリツリーの削除・移動時や、深くネストされた UI ツリーのレンダリング時のクラッシュ(maximum call stack exceeded)
- コンテキストオーバーフロー後のリトライループを修正: 大きな thinking budget を伴うコンテキストオーバーフローエラー後に、同一の失敗必至なリクエストを再送し続ける問題。あわせて
Ctrl+Bでのバックグラウンド化に他の経路と同じバックグラウンドシェル上限を適用 - セッション再開時の失敗・クラッシュを修正: 履歴に不正な形式の delta アタッチメントを含むセッションの再開時に、毎ターン失敗またはクラッシュする問題
- リモートセッションの無限リトライを修正: ワーカーが置き換えられた後もハートビートを送信し続け、長時間稼働のデスクトップ・IDE プロセスが拒否されたリクエストを数秒ごとにリトライし続ける問題
- 地味に嬉しい修正: 起動時の「N 個の MCP サーバーが認証を必要としています」通知が、claude.ai 側で接続されていない claude.ai コネクタを過剰カウントする問題を修正。起動のたびに実態と合わない「認証が必要」の通知を見ていた方には、地味に嬉しい修正だと感じます。
- このほか、複数行ペーストの崩れ、
/ultrareview・/code-review ultraの引数まわり、ツール中断時の偽メッセージや表示の不整合、プロンプト履歴の欠落・重複、スクリーンリーダー対応など、多数の細かな不具合が修正されています。
破壊的変更
context: fork スキルがデフォルトでバックグラウンド実行に
context: fork を指定したスキルが、デフォルトでバックグラウンド実行されるようになりました。従来の挙動を維持したい場合は、スキルごとに frontmatter で background: false を指定してオプトアウトします。
変更後(v2.1.218〜、従来挙動を維持する場合):
---
context: fork
background: false
---
エージェント名に「:」を含む定義が拒否されるように
エージェントの Markdown ファイルで、: を含むエージェント名が拒否されるようになりました。: はプラグインの名前空間(namespacing)用に予約されています。該当する名前を使っている場合は、: を含まない名前への変更が必要です。以下は設定例です。
変更前(〜v2.1.217 では拒否されなかった例):
name: my:agent
変更後(v2.1.218〜):
name: my-agent
新機能 MCP 接続エラーの詳細表示を試してみた
v2.1.218 の環境で claude mcp list を実行し、接続に失敗しているサーバーの表示を確認してみました。
準備
エラーにしたり任意のレスポンスコードを返すため、ダミーのローカルMCPサーバーを起動します。
% python3 -c "
from http.server import BaseHTTPRequestHandler, HTTPServer
class H(BaseHTTPRequestHandler):
def do_POST(self):
if self.path == '/401':
body = b'Invalid API key: authentication required for this MCP endpoint'
self.send_response(401)
else:
body = b'Service temporarily unavailable: upstream MCP backend is down'
self.send_response(503)
self.send_header('Content-Length', str(len(body)))
self.end_headers()
self.wfile.write(body)
do_GET = do_POST
HTTPServer(('127.0.0.1', 8931), H).serve_forever()" &
[1] 45960
:
:
MCPサーバーを登録します。
% claude mcp add --transport http test-http-503 http://127.0.0.1:8931/503
Added HTTP MCP server test-http-503 with URL: http://127.0.0.1:8931/503 to local config
File modified: /Users/ishikawa.satoru/.claude.json [project: /Users/ishikawa.satoru/workspaces/cc/blog/20260723-v2.1.218/tryit]
% claude mcp add --transport http test-auth http://127.0.0.1:8931/401 \
--header "Authorization: Bearer wrong-token"
Added HTTP MCP server test-auth with URL: http://127.0.0.1:8931/401 to local config
Headers: {
"Authorization": "[REDACTED]"
}
File modified: /Users/ishikawa.satoru/.claude.json [project: /Users/ishikawa.satoru/workspaces/cc/blog/20260723-v2.1.218/tryit]
claude mcp list による確認
CHANGELOG には claude mcp list と /mcp の両方と書かれていますが、実際には list 側は ✘ Failed to connect のみでした。
% claude mcp list
:
(中略)
:
test-http-503: http://127.0.0.1:8931/503 (HTTP) - ✘ Failed to connect
test-auth: http://127.0.0.1:8931/401 (HTTP) - ✘ Failed to connect
/mcp による確認
サーバー一覧では、test-auth と test-http-503 の2つが ✘ Failed のみ表示されています。

test-auth は、Authorization ヘッダーが拒否された場合(HTTP ステータス付き)で表示されています。

test-http-503 は、レスポンスボディのエラーテキストが表示されています。

結果
実環境で接続に失敗しているサーバーが ✘ Failed to connect として一目で確認できました。なお、今回失敗していたのは stdio 型(コマンド起動型)のサーバーだったため、新機能である HTTP ステータスとエラーテキストの表示そのものは確認できていません。
MCP サーバーが「つながらない」ときはこれまで手がかりが少なく切り分けに手間がかかっていたため、HTTP ステータスとエラーテキストまで標準コマンドで見えるようになるのは、リモート MCP サーバーの利用が増えている今、切り分けの第一歩として素直に便利だと感じます。
最後に
v2.1.218 は /code-review のバックグラウンド化や auto モードの権限チェック見直しなど、作業の「割り込み」を減らす方向の変更が目立つリリースだと感じます。1 バージョンで 37 件と、細かな修正の積み上げも着実だと見ています。
context: fork のスキルやエージェント定義を自作している方は定義ファイルの確認を、それ以外の方もアップデートして試してみてはいかがでしょうか。
参考文献








