内製化支援ウェビナーで「変化に強い、継続的に学習する組織に変わるためのステップとは」という発表してきた

2021.06.16

はじめに

こんにちは、グローバルチーム担当兼アジャイルコーチの藤村です。2021年6月9日に開催された【内製化支援ウェビナー】変化へ対応できるエンジニアリング組織のあるべき姿とは?〜開発速度と信頼性を両立させる方法を考える〜で、「変化に強い、継続的に学習する組織に変わるためのステップとは」という発表をしてきました。

登壇資料

私の登壇資料はこちらです。

登壇内容ダイジェスト

継続的に学習する組織とは

今回の発表のタイトルにもなっている、「継続的に学習する組織」について、私のイメージはこのスライドに書かれいている、"Culture Of Continual Experimentation And Learning"、つまり"継続的な実験と学習の文化を持つ組織"だと考えています。

変わるためのステップとは

そのような組織に変わるためのステップとは、書籍『The DevOps 逆転だ!』や『The DevOps ハンドブック』で説明されている、"3つの道(DevOpsを支える原則)"だと考えています。

それぞれの道について、簡単に説明します。

3つの道とは

まずは第1の道。図ではDev(開発)からOps(運用)までのワークフローになっていますが、私としては、組織がエンドユーザーに対してこういった機能を提供したい!って考える企画の段階から、実際にリリースしてエンドユーザーの元に機能が提供されるまでの全体のワークフローをイメージしています。最初の段階では、企画からリリースまで、ググググググググッって感じでとても時間がかかっているところを、改善を繰り返すことでシューーーーーって感じで届けられるようになり、最終的には、シュッ!て感じになるイメージです。伝わりますかね。

続いて第2の道。第1の道でシュッ!って機能をリリースできるようになったとしても、出しっぱなしではいけません。シュッ!と出して、クルッ!とフィードバックを得る。たまに思いついたときだけフィードバックを得るのではなく、常にエンドユーザーからフィードバックを得られるループを形成することが重要です。

最後に第3の道。第2の道までで、大外のループは回るようになっていると思いますが、第3の道では大外のループだけでなく、ワークフロー内の至るところでフィードバックループをまわすイメージです。「かつてないほど安全な作業システム」の具体的なイメージとしては、デプロイ後に不具合を爆速で検知し、瞬時にロールバックするようなシステムが考えられます。このようなシステムを作ることで、実験がしやすくなり、その結果として組織は競合他社よりも早く学んで競争に勝ちやすくなると考えています。

最初の一歩としての可視化

続いて、第1の道の最初の一歩について、お話しました。具体的には、カンバンやバリューストリームマッピングを使った可視化が最初の一歩となります。

カンバン

カンバンについては、『リーン開発の現場』と『カンバン仕事術』の2冊の本が大変参考になります。

カンバンと聞くと、ホワイトボードやTrelloなどのオンラインツールを使ったタスクボードが浮かぶかと思います。確かにタスクを書き出して、ステータス毎に分けて張り出すことで、最低限の見える化は実現できると思いますが、それだけではカンバンの極々一部の機能を使っているに過ぎません。以下の3つの要素を取り入れることで、始めてカンバンを使いこなしていると言えます。 WIPを制限することによってスウォーミングを生み出す流れについては、以下の記事が大変参考になります。

バリューストリームマッピング

続いてバリューストリームマッピングについてお話ししました。バリューストリームマッピングの進め方や実施した結果、そこから見えた改善施策などは、以前書いた以下の記事をご参照ください。

一番伝えたかったメッセージ

バリューストリームマッピングを使ってワークフローを可視化し、高速化を目指して改善する上で最も重要な考えを、書籍『The DevOps 逆転だ!』から引用しました。 今回の発表で一番伝えたかったのは、まさにこのメッセージです。

変化の激しい環境で競合他社との厳しい競争にさらされている組織において、生き残りをかけてDXなど数多くの施策に取り組んでいる組織も多いかと思います。

極論かもしれませんが、いくら数多くの施策に全力で取り組んだとしても、それがボトルネックの改良ではないなら、それは単なるやってる感に過ぎず、無駄なことです。

この真実を受け入れ、今取り組んでいる施策が本当にボトルネックの改良に繋がる施策なのか、立ち止まって今一度確認してみることをオススメします。

さいごに

ボトルネック以外の改良は全部無駄!」という、投げた瞬間に自らの額にブーメランが刺さりかねない主張をしちゃいましたが、何本刺さろうとも真実を伝えるために投げ続けるしかないという思いで発表させてもらいました。

クラスメソッドでは、今後内製化支援事業をすすめる上で、単にやってる感を出すのではなく、ボトルネックを見つけてそこに対してピンポイントで撃ち抜く。そんな、最小の労力で最大の成果とインパクトを与えられるような支援を行っていければと考えています。

まずはボトルネックを探すところから一緒に伴走させて頂ける企業様がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください!