
【iOS27】AFM3の5モデルと対応端末
はじめに
こんにちは。リテールアプリ共創部の Yahiro です。
前回、iOS 27 で Apple Intelligence は何が変わるのか、というところを記載しました。
今回は、AFM 3 のそもそものモデルのご紹介と、対応端末についてまとめていきます。
なお、本記事の内容は 2026年9月時点のものです。対応端末・地域・言語は更新されることがあるので、実際の判断には Apple の最新情報をご確認ください。
この記事でわかること
- AFM 3 を構成する5つのモデルと、アプリから呼べるのはどれか
- 誰が使えて、誰が使えないのか
- AFM 3 Core と AFM 3 Core Advanced は何が違うのか
- サーバー側(PCC)も対応端末が必要だということ
- 端末が対応していても動かないケース(ユーザー設定・地域・言語)
AFM 3 は5つのモデルで構成されています
まず全体像です。
| モデル | 説明 | |
|---|---|---|
| 端末の中 | AFM 3 Core | 30 億パラメータの密なモデル |
| AFM 3 Core Advanced | 200 億パラメータの疎な活性化モデル(一度に活性化するのは 1〜40 億) | |
| サーバー側 | AFM 3 Cloud | サーバー側の主力モデル |
| ADM 3 Cloud (Image) | 画像の生成・編集用 | |
| AFM 3 Cloud Pro | 最も高性能。NVIDIA GPU(Google Cloud 内)向けに最適化 |
「オンデバイス AI」と呼ぶと端末の中の話だけに聞こえますが、同じ Foundation Models framework から、サーバー側も呼べます。 呼び出し方はほとんど同じで、使うモデルを差し替えるだけです。
アプリから見ると、選べるのは「端末の中」か「Private Cloud Compute」かの2つです。端末の中で Core と Core Advanced のどちらが動くかは、端末の能力で決まります。
| 端末の中(Core / Core Advanced) | Private Cloud Compute | |
|---|---|---|
| 動く場所 | ユーザーの端末 | Apple のサーバー |
| 一度に渡せる量 | 4,096 トークン(iOS 26.0) 8,192 トークン(iOS 27.0 / 新しいデバイス) |
32,768 トークン |
| 思考量の制御 | なし | あり |
| オフラインで動く | ○ | × |
| 利用回数の制限 | なし | ユーザーごとに1日の上限 |
| 提供側の従量課金 | なし | 条件を満たせばなし |
Apple Intelligence 対応端末
iOS 27 自体はもっと古い機種にも配信されますが、Apple Intelligence はすべての端末で動くわけではありません。
| iPhone | Apple Intelligence |
|---|---|
| iPhone 16 以降(無印を含む全モデル) | ○ |
| iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max | ○ |
| iPhone 15 / iPhone 15 Plus | × |
| iPhone 14 以前 | × |
線が iPhone 15 世代の途中を通っています。 同じ 15 世代でも Pro 系だけが対応し、無印と Plus は対象外です。一方、16 世代からは無印を含む全モデルが対応します。
オンデバイス非対応ならPCCも使えない
PCC も、Apple Intelligence 対応端末でしか呼べません。 サーバー側で計算していても、入口は端末の Apple Intelligence だからです。
一方で、対応端末のユーザーにとっては話が簡単です。アカウント設定も、認証も、API キーも要りません。対応端末であれば、サーバー側のモデルまで同じ経路で届きます。
ユーザーがオンにしないと使えない
Apple Intelligence は設定画面から、ユーザーが任意にオンオフを切り替えられるため、ユーザーがオフにしていたら使えないです。
そのため、Apple Intelligence 対応端末=かならず動くというわけではないので注意が必要です。
Core と Core Advanced は何が違うのか
対応端末のユーザーは全員 PCC を使えますが、端末の中で動くモデルのほうは2段階に分かれます。ここが分かりにくいところなので、章を分けて整理します。
規模とアーキテクチャ
| AFM 3 Core | AFM 3 Core Advanced | |
|---|---|---|
| パラメータ数 | 30 億 | 200 億 |
| アーキテクチャ | 密(dense) | 疎な活性化(sparse) |
| 一度に動く量 | 常に 30 億すべて | 1〜40 億だけ |
| Apple の位置づけ | — | 「最も高性能なオンデバイスモデル」 |
なぜ 200 億が iPhone に載るのか
Apple は iPhone 上で下記の仕組みを用いることにより、200 億パラメータを実現しています。
- モデル全体は NAND(フラッシュメモリ)に置いたままにする
- プロンプトを見て、そのタスクに必要な部分だけを DRAM に読み込む
- どこを読み込むかはプロンプトごとに決め、生成の途中でも選び直す
土台になっているのは IFP(Instruction-Following Pruning) という、Apple の研究者が開発した手法です。ユーザーの指示を読んで、関連するパラメータを動的に選びます。
どの端末で Core Advanced が動くのか
メモリ 12GB が線引きです。
| iPhone | Core Advanced |
|---|---|
| iPhone 18 Pro / iPhone 18 Pro Max | ○ |
| iPhone 17 Pro / iPhone 17 Pro Max | ○ |
| iPhone Air | ○ |
| iPhone 17(無印) | × |
| iPhone 16 シリーズ(Pro を含む) | × |
| iPhone 15 Pro / iPhone 15 Pro Max | × |
Apple Intelligence 自体は 8GB が基準でした。Core Advanced で初めて、Apple Intelligence の内側にメモリによる線が引かれたことになります。
iPhone 17(無印)が 8GB で外れる点と、iPhone 16 Pro が Pro でありながら外れる点は、見落としやすいところです。
結局、誰が何を使えるのか
整理するとこうなります。
ポイントは2つです。
線は「対応か非対応か」の1本。 対応端末なら、端末の中のモデルとサーバー側のモデルの両方が使えます。「対応端末のうち上位機種だけがサーバー側も使える」といった分かれ方はしません。
最後に
Apple Intelligence は iOS 27 対応ならイコール利用可能というわけではなく、また、その中でも色々と区別があることがわかりました。
実装を試す記事では、これらがアプリの実装にどう効いてくるか試してみたいと思います!
参考
- Apple Machine Learning Research「Introducing the Third Generation of Apple's Foundation Models」
- Apple「Apple Intelligence」
- Apple Developer「Apple Intelligence 最新情報」
- Apple Developer「Private Cloud Compute」
- WWDC26「プライベートクラウドコンピューティングによる Apple Foundation Model の活用」
- Instruction-Following Pruning for Large Language Models









