Agile Vietnam Conference 2023で登壇してきた

Agile Vietnam Conference 2023で登壇してきた

Clock Icon2023.06.03

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はじめに

こんにちは、モダンオフショア事業推進担当兼Classmethod Vietnamの藤村です。2023年5月31日にベトナムのホーチミンで開催されたAgile Vietnam Conference 2023で「Trying Disciplined Agile」という発表をしてきました。

経緯

Agile Vietnam Conference 2022で登壇したことで仲良くなったオーガナイザーから、Agile Vietnam Conference 2023の案内をもらったので迷わずプロポーザルを出し、無事採択してもらえました。また今回は、私が所属するClassmethod Vietnamはシルバースポンサー、長年の開発パートナーであるSupreme Techはゴールドスポンサーにもなっています。

会場

会場はSaigon Prince Hotel。Agodaで安くなっていたこともあり、私は前々日から宿泊していました。そのおかげで前日のリハーサルも、当日の本番もフロアを降りるだけで会場入りできてとても快適でした。

ブース

Supreme Tech社はゴールドスポンサーということもあり、かっこいいブースを出していました。

CEOのBinhさんとマーケティングのLinhさん。

連絡先を登録してくれた人には、両社のロゴ入りのオリジナルプランニングポーカーやマットをプレゼント!自分も欲しかった。

その後ブースは大盛況でした。

パネル

会場にはパネルが置かれていて、多くの人と記念撮影できました。

Classmethod Vietnam CEOのホアンさん。

Supreme Tech CEOのBinhさん、元クラスメソッドのギーさんやオーガナイザーのNghiさんと。

オーガナイザーの皆さんと。

登壇者のアトラクタの永瀬さんと。

永瀬さんは、著書であり日本で人気のScrum入門書である『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』のベトナム語翻訳版が出版されたのを記念して、会場でサイン会も行われていました。

オープニング

メインMCは、元クラスメソッドのギーさん!

まずはスポンサーへの記念品贈呈。

記念の盾をもらいました。

続いてスピーカーも盾と花束をもらいました。

私の登壇

登壇資料は以下となります。

何とか英語でプレゼンやりきれました。前回、今回と、特にスクリプトを用意しなくても英語でプレゼンできたので、少しは成長できたかなと思ってます。とはいえ、QAセッションの時間入れて30分の中で100枚弱のスライドは、なかなか無理があったかも…。

QAセッションは、幸い多くの質問をもらえたのですが、前回同様イマイチ聞き取れず、参加者の方に通訳してもらうことで何とか対応できました。もっと頑張らないと。

今回のセッションで話したかったのは、主に以下の2点です。

1.アジャイルな受託開発における初回リリースのSprint0というコンテキストには、Disciplined Agileがフィットするのでは

アジャイルな受託開発の、特に初回リリースにおいては、発注主側で期日と予算はほぼ決まっていることが多いです。その中で、スコープの幅と優先順位を調整しながらアジャイル開発を進めていくわけですが、初回リリースにおいては変化を受け入れることよりも、当初作りたかった(社内で承認を受けている)機能を可能な限り確実に実装することが顧客から求められることが多いという現実があります。そのため、クラスメソッドのモダンオフショア開発においてSprint0(Disciplined AgileにおいてはInceptionフェーズ)での開発準備が大変重要になるため、Disciplined Agileが提供する数多くの選択肢(Options)をガイドラインとして利用することで、Sprint0における成果の安定を目指すという取り組みを進めています。本当の意味でのアジャイル開発(Scrum)は、初回リリース後の継続開発フェーズからでも遅くないと考えています

2.あらゆるコンテキストに対して、同じプラクティスを適用させようとしていないか

Agile Vietnam Conference 2022で仲良くなった、アジャイル開発のトレーナーであるDaniel Teng氏から『The Bed of Procrustes』という本を紹介してもらったので、英語版、日本語版の両方を読んでみました。

その書籍の序章には、以下の内容が書かれています。 ギリシャ神話に出てくるプロクルステースは、捕らえた旅人を自分のベッドに寝かせ、その身長が短すぎると引き伸ばし、長すぎるとはみ出た分を切り落としたそうです。めっちゃ怖い。

私たちも、様々なコンテキストの問題に対して、いつも同じプラクティス(ベッド)を使い、問題を引き伸ばしたり切り刻んだりしちゃっていないでしょうか。

Disciplined Agileは、ツールキットと呼ばれるだけあって、多くの選択肢(ソリューション、プラクティス)を提供します。目の前のコンテキストの問題において、無理して手持ちのプラクティスを当てはめるのではなく、最適なプラクティスを持ち合わせていないのであればDisciplined Agileの選択肢を参考にして、よりフィットする選択肢を適用することもできるのではないかと考えています。

日本からの登壇者

まずはアトラクタの永瀬さん。朝イチのセッションでしたが、オープニングセッションが押しまくって30分遅れでスタート。それでも落ち着いて登壇されてたのは流石でした。内容は「スクラムフェス福岡」でお話しされていた「小さな「うっ」は成長のチャンス」の英語版。まさに自分にとって、ベトナムのカンファレンスでの登壇は「うっ」ですが、間違いなく成長できてる実感もあり、とても共感できました。

続いては、アットウェアの牧野さん、KDDIアジャイル開発センターの竹川さんの合同発表。お二人に加えてAtWare Vietnamメンバー2名の合計4名で、マルチサイト、マルチランゲージなチームによるアジャイル開発事例のお話しでしたが、チームワークの良さが垣間見れる素敵な登壇でした。このチームワークが羨ましい!

アフターパーティー

海外のカンファレンスの醍醐味であるアフターパーティーにも参加してきました。DevOpsDays Taipei 2019Agile Vietnam Conference 2022での繋がりがどんどん広がって、本当に楽しかったです!各国の掛け声での乾杯は、まさに国際交流。個人的には決して笑ってはいけないドイツの乾杯が面白かったです。

さいごに

アフターパーティーでアットウェアの牧野さん、KDDIアジャイル開発センターの竹川さんと話していた時にお二人から、「藤村さんがAgile Vietnam Conference 2022に単身乗り込んで登壇しているのを見て、自分も頑張ろうと思って今回プロポーザル出してみました」って言ってもらえたのが、めっちゃ嬉しかったです。

私自身が「うっ」を乗り越えることで、私自身が成長できるだけでなく、その取り組みを見た人が何かしらの行動を起こすきっかけになれていたのだとすると、これ以上嬉しいことはありません。これがまさにずっとやりたかったことです。こんな取り組みでも良いんだ!こんな英語力でも海外で発表しちゃって良いんだ!海外のスピーカーとかにアタックしても大丈夫なんだ!そんなふうに思ってもらうことで、誰かの背中を少しでも押すことができるように、これからも「うっ」にチャレンジしていきたいと思います。

次の「うっ」は、8月にあるスクラムフェス仙台のキーノートかな…。

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