AIとAWS資格を勉強してみた
はじめに
最近、AWS Developer Associate に合格しました。
勉強方法としてはオーソドックスで、Udemy の問題集を解きながら理解を深める、というスタイルです。
ただ、これまでと少し違う点があります。
それは AI(ChatGPT)を「解説役」として使いながら勉強している ことです。
この記事では、
- 実際にどんな使い方をしているのか
- 何が良かったのか
- 逆に注意した方がいいと感じた点
を、資格勉強目線でまとめてみます。
これまでの AWS 資格勉強のやり方
これまでの自分の勉強方法は、たぶんよくあるパターンでした。
- Udemy の模擬問題を解く
- 間違えた問題の解説を読む
- よく分からなければ公式ドキュメントを見る
- それでも曖昧なら「そういうもの」として覚える
このやり方でも合格はできますが、正直こんな感覚がありました。
- 「なぜこれが正解なのか、腑に落ちていない」
- 「別の選択肢がなぜダメなのか説明できない」
- 「試験のための知識」で止まっている
AI を使った勉強方法
そこで最近やっているのが、Udemy の問題と選択肢をそのまま AI に投げるという方法です。
やっていることはシンプルで、
- 事前にプロンプトで取得予定の試験名・試験ガイドの内容を記載する
- Udemy の問題文、選択肢をすべて貼る
- 「どれが正解か、他がなぜ違うかを試験目線で説明して」と頼む
これだけです。
そうすると、AI が資格合格の観点から問題の解説をしてくれます。
良かった点①:わからない単語を問題文と紐付けて解説してくれる
個人的に一番のメリットだと感じたのはここです。
例えば、AWS SAA の問題に対する正解の選択肢として、以下があるとします。
(問題はAIに作成してもらいました)
ある企業では、社内向けの Web アプリケーションを AWS 上で運用している。
このアプリケーションは以下の要件を満たす必要がある。
-アプリケーションは高可用性を確保する必要がある
-トラフィックの増減に応じて自動的にスケールさせたい
-運用負荷をできるだけ最小限に抑えたい
-アプリケーションサーバーはステートレスである
この要件を満たす最適なアーキテクチャはどれか。
A.
1 台の EC2 インスタンスを起動し、Elastic IP を割り当てて運用する
B.
複数の EC2 インスタンスを 1 つの Availability Zone に配置し、
Application Load Balancer を利用する
C.
複数の Availability Zone にまたがる EC2 Auto Scaling グループを構成し、
Application Load Balancer を利用する
D.
Amazon EC2 インスタンスを使用せず、
1 つの Amazon RDS インスタンス上でアプリケーションを実行する
正解:C!
もし AWS 初学者がこの正解を見たら、「固有名詞多すぎだろ……」となることは想像に難くありません。
従来の学習法であれば、これらの固有名詞をひとつひとつ調べることになります。
その際、当然ですが調べる情報元は上記の問題文など知る由もないため、
問題文に記載されている各サービスの構成要素をすべて紐付けるには、
サービスの資料をイチから読まなければならず、膨大な時間がかかります。
しかし、AI に以下のように質問をすると、
「この選択肢のそれぞれの固有名詞がどういうサービスなのかわからないよ!
どうしてこの構成になるのか説明して!ちな SAA 勉強中」
AI は SAA 合格の観点から、必要な情報だけをわかりやすく解説してくれます。
それぞれのサービスがどう連携して、どう実現するのか、という部分を効率よく学習できるため、
学習時間の大幅な短縮 につながります。
そこでさらに、以下のような質問も投げかけてみます。
なぜ 1 つの AZ じゃだめなの?
単一 AZ vs 複数 AZ を表で教えて
こうすることで、AI が 類似サービスの比較 をしたうえで、
「この問題ではこういう理由でこの選択肢が正解なんだよ」という情報を提示してくれます。
これは、選択肢の正解/不正解を判断するうえで非常に役立つほか、
実務で役立つサービスの根本的な知識獲得 にもつながります。
お客様の構成を提案する際に、類似サービスが複数あるうえで
「このサービスを採用した理由は〜〜ですよ」と説明ができたら、
「この人かっこいい!ポッ///」となりますよね。
良かった点②:モチベーションを維持しやすくなる
従来の学習方法では、わからない単語や概念が出てくるたびに、
次のようなステップを踏むことが一般的でした。
- 単語を Web ブラウザで検索する
- 大量に表示される検索結果の中から、必要そうな情報を取捨選択する
- 求めている内容が見つからなければ、別のサイトへ移動して探す
- ②〜③を何度も繰り返す
この流れを経験したことがある方も多いと思います。
気づけば、学習そのものよりも「情報を探す時間」の方が長くなっている ことも珍しくありません。
その結果、
- 集中力が切れる
- 学習のテンポが悪くなる
- 「今日はもういいか……」とモチベーションが下がる
といった悪循環に陥りがちです。
AI を使った場合、この状況が大きく変わります。
AI は「資格試験に合格する」という目的を前提に、必要な情報を整理して提示してくれるため、
自分で大量の情報を行き来する必要がありません。
その分、本来時間を注ぐべき
「知識のインプット」そのものに集中できる ようになり、
結果として学習を継続しやすくなります。
良かった点③:学習を高速化できる
AWS SAA や SAP、DOP のような資格試験では、出題範囲が非常に広く、
どうしても 一定量の暗記 が求められます。
勉強開始〜受験までの期間が長ければ長いほど、
はじめの方に学習した内容が抜け落ちてしまい、
もう一度学習し直す、というループに陥りやすく、学習期間が長期化しがちです。
つまり、合格のためには、
- 知識を素早く整理する
- 重要なポイントに絞って覚える
- 短時間で繰り返しインプットする
といった 学習の高速化 が欠かせません。
この点でも、AI は非常に相性が良いです。
- 試験で問われやすい観点で要点をまとめてもらう
- 難しい概念を噛み砕いて説明してもらう
- 自分の理解度に合わせて例題を作ってもらう
といった使い方をすることで、
限られた学習時間を最大限に活かすことができます。
ここまでメリットばかり記載しましたが、
AI は魔法のツールではなく、代わりに試験問題を解いてくれるわけでもありません。
実際に AI 教授と共闘してみて感じた注意点も、あわせて説明します。
注意点①:AI の回答を「正解」と思い込みすぎない
AI は非常に自然で説得力のある文章を生成します。
そのため、つい「書いてあることはすべて正しい」と受け取ってしまいがちです。
しかし、資格試験のように細かい仕様や前提条件が重要な分野では、
- 前提条件が省略されている
- 試験観点としてはズレた説明になっている
- 最新の仕様と異なる内容が含まれている
といったケースもゼロではありません。
AI の回答は「理解を助ける補助」として捉え、
最終的な確認は公式ドキュメントや問題集で行う、という姿勢が大切です。
注意点②:「考える前に聞く」癖がつかないようにする
わからないことをすぐに聞けるのは、AI 学習の大きなメリットです。
一方で、何も考えずにすぐ質問してしまうと、
- 自分で整理する力が身につかない
- 問題文を読み解く力が鍛えられない
- 試験本番で応用が効かなくなる
といったリスクもあります。
おすすめなのは、
- まず自分なりに考えてみる
- 仮の答えや疑問点を持った状態で AI に質問する
- 自分の考えと AI の説明を照らし合わせる
という使い方です。
AI を「答えをくれる存在」ではなく、「壁打ち相手」として使うことで、理解が深まります。
私は、Udemy の問題集を解くときは必ず、
「まず自分で考えて選択肢を選び、正解/不正解が表示された後で AI に解説を求める」
という使い方をしています。
また、絶対的に自信のある問題に正解したときは、
あえて AI に解説を聞かず、そのまま次の問題に進むようにしています。
すでに身につけた知識は、AI に聞かずとも自信を持って前へ進んでください。
以上が、個人的 AI 学習のススメでした。
※他にも「白紙勉強法」や「ポモドーロ法」など活用しましたが本筋とは逸れるので割愛
従来通りの学習方法で AWS 公式ドキュメントを隅から隅まで見る、というやり方は、
真の意味で AWS サービスを理解するために必要だと今でも思っています。
しかし、資格試験とは「期間との戦い」であり、
必ずしもすべてを理解する必要はないと個人的には考えています。
皆さんも AI を積極的に活用して、
効率の良い学習ライフを共に過ごしましょう!
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