AI 活用でここまで楽になる!テクニカルサポートとWebサイト管理業務を省力化した事例12選
はじめに
クラスメソッドオペレーションズの Shimizu です。
テクニカルサポートエンジニアと自社Webサイトの管理業務を兼任しています。
日々の業務は AWS に関する技術質問のサポート、障害調査、Webサイトの構築・運用など多岐にわたりますが、今までは本来の仕事よりも、その前準備に多くの時間と労力を要していました。
例えばサポート業務では、まずお問い合わせ内容の把握と調査方針の決定までに多くの時間を要し、Webサイトの管理では、改善よりもコーディング作業に労力を費やする、といった具合です。
そんな中で出会ったのが、Claude・ChatGPT・Gemini などの AI ツールです。これらを活用することで時間がかかる作業を省力化でき、そのぶん本来の仕事(顧客対応やWebサイトの改善)に注力できるようになりました。またブログ執筆やチームでの勉強会開催など、他のタスクもこなせる余裕ができました。
この記事では、筆者が日々の業務で実践している具体的な AI の活用事例 12 件をご紹介します。どれか 1 つでも、読者の方が AI を活用する際のヒントになれば嬉しく思います。
本記事の前提
筆者の活用方法として、業務を完全に AI 任せにすることは目指していません。
あくまでも手動で行なっていた作業部分をアシスタントとして AI に肩代わりさせ、最終的なチェックと調整は人間が行う、というスタンスです。
また AI ツールや利用方法は、社内のセキュリティポリシーで許可されていることが前提となります。
本記事ではセキュリティについて詳しく述べませんが、読者の方が実践される場合は、社内のポリシーに沿っているか事前に確認しましょう。
AI 活用方法:テクニカルサポート編
以下の 5 つは AWS のテクニカルサポート業務で実践しているAI活用方法です。
お問い合わせ内容の要約、方針決め
■省力化ポイント
ユーザー様からのお問い合わせに対応する際、まず内容を読み取って理解し、一次的な方針を立てる必要があります。これを AI に要約させることで内容の理解を早め、大まかな方針決めまでの時間を短縮できます。人間は要約内容が正しいかをチェックして、ユーザー様への対応をすることに注力できます。
■主に利用しているツール
AI チャット(ChatGPT、Claude)
■参考記事
技術ドキュメントの要約、理解の補助
■省力化ポイント
筆者があまり詳しくない AWS サービスや OS、ミドルウェアに関するお問い合わせがあった場合、まずはその技術仕様に詳しくならなければ、質問に答えることができません。
これらの技術ドキュメントを1から読み込んで学習するのは時間がかかりますが、NotebookLM を利用すれば、膨大なドキュメント資料や難解な仕様をわかりやすく要約できるため、短時間で概要をつかみ、ユーザー様へ説明する際の助けになります。
■利用しているツール
NotebookLM
■参考記事
ログファイルの解析
■省力化ポイント
障害調査でログファイルの解析を行う機会がよくありますが、ログファイルから目的の情報を抽出し、さらにそこから問題を推測するには多くの経験と、膨大な作業時間が必要でした。
ですがこのタスクを AI エージェントに任せることで、ログファイルの解析から結果の出力までを自動化できるため、人間はその結果が正しいかの検証、および対策を立てる方に注力できます。ユーザー様へのレスポンスを早めることにも繋がります。
■主に利用しているツール
AI エージェント(Claude Code)
■参考記事
AWS 環境の構築、トラブルシューティング
■省力化ポイント
AI エージェントに AWS CLI を操作させて、自然言語による指示で AWS 環境にリソースを作成したり、トラブルシューティングを行うことが可能です。
弊社のポリシーでは現在ユーザー様の環境を直接 AI で操作することは許可されていませんが、自身の学習環境で技術検証を行う際に AI エージェントを利用することで、環境を準備したりコマンドを調べる手間が省けて、本来の検証の方に注力できます。
■主に利用しているツール
AI エージェント(Claude Code)
■参考記事
プログラムやコードを読み取って内容を理解する
■省力化ポイント
お問い合わせ内容にユーザー様が作成された独自のシェルスクリプトや Lambda 関数、SSM ランブック等のコードが含まれる場合があります。
これらのコードを理解するために、従来はプログラム言語(PowerShell/bash/python/js等)を読める知識が必要でしたが、コードを AI チャットに読み取らせて言語で説明させれば、プログラム言語の知識がなくても処理内容を把握できるため、ユーザー様がお困りになっている状況の理解につながります。
■主に利用しているツール
AI チャット(Claude、ChatGPT)
■プロンプトの例
以下に記載したプログラムコードがどのような処理をしているか詳しく説明してください。
また xxx というエラーが出ている場合、どの箇所を見ればよいか教えてください。
---
プログラムコードをここに貼る
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スクリーンショット画像の文字起こし
■省力化ポイント
障害系のお問い合わせでエラー画面のスクリーンショット画像が送られてきた際、画像内のエラーメッセージを読めないためテキストでの再送を依頼する場合があり、地味ながら確認に多くの時間を要していました。
AI チャットにスクリーンショット画像を添付して読み取らせることで、エラーメッセージをテキストに文字起こしすると共に、そこから推測されるエラーの原因まで分析してくれるので、調査に着手するまでの時間を大幅に短縮できました。
■主に利用しているツール
AI チャット(Gemini、ChatGPT)
■プロンプトの例
添付した画像に記載されたエラーメッセージを文字起こししてください。
併せて、エラーメッセージが示している問題と解決法を、参考記事を添えて教えてください。
AIの活用方法:Webサイト管理編
以下の5つは自社Webサイトの管理業務で実践しているAI活用方法です。
Webサイト開発環境の構築、コーディング
■省力化ポイント
従来はWebサイトの立ち上げ時に、まず環境構築(Docker コンテナの準備や基礎ページのコーディング)に多くの時間を費やしていました。
ですが今ではこの準備部分を AI エージェントに任せられるため、人間はすぐに本来のコンテンツ制作に着手できます。これまではプロトタイプ作成までに数日かかっていたところを、数時間で構築できるようになりました。
■主に利用しているツール
AIエージェント(Claude Code)
■プロンプトの例
以下のDocker開発環境を作成してください
- ポート:3000
- node.js 24
- Next.js Approuter(v15.x)
- Tailwind.css(v3.x)
- 基礎ページ:トップページ、お知らせページ、お問い合わせページ
Webサイトのデザイン提案
■省力化ポイント
Webサイトの方向性を確認するデザインカンプを作成する際、従来は Illustrator 等のツールを駆使してワイヤーフレームを作成し、イメージに近いイラストや写真を探して当てはめる、という作業に多くの時間を要していました。
ですが AI にWebデザインの提案から画像の生成まで任せれば、人間は最終的に作成したいイメージを AI に伝えるだけでよいため、意図したものができるまで何度でも試行できます。
先日リニューアルした 弊社のコーポレートサイト でもこの方法を利用して、比較的短い期間でリリースできました。
■主に利用しているツール
画像生成できる AI チャット(Gemini、ChatGPT)
■プロンプトの例
以下の内容を反映したコーポレートサイトのトップページデザイン画像を生成してください。
- キーワード: 信頼、クリーン、透明性、先進的、人間中心、伴走型
- コーポレートカラーは #E89463
- メインキャッチは「らしく働く、らしく生きる」
- ヒーローヘッダーは笑顔のスタッフの写真
Webサイトのテスト、改善点の洗い出し
■省力化ポイント
作成したWebサイトのアクセシビリティを評価したり、HTML 構造が検索エンジンにフレンドリーであるか、リンク切れがないか等を手動で 1 つずつチェックするのは大変手間がかかります。このようなタスクも AI エージェントに任せることで、Webサイトの構造にどのような課題があるかを素早く見つけ出し、改善するのに役立ちます。
■主に利用しているツール
AIエージェント(Claude Code)
■主に利用しているツール
Google アナリティクスのアクセスデータ解析
■省力化ポイント
Webサイトの運用にあたりアクセス解析は重要ですが、Googe Analytics の画面からデータを読み取って解析し、そこからレポートを作成して改善点を導くのは多くの知識と経験が必要でした。
現在はこのタスクを AI エージェントに任せられるので、人間はレポートをチェックし、Webサイトの改善の方に注力できます。
■主に利用しているツール
AIエージェント(Claude Code)
■参考記事
Web開発環境のメンテナンス、アップデート
■省力化ポイント
Web開発環境の OS や開発フレームワークも日々新しくなりメンテナンスが必要ですが、それに伴ってWebアプリケーションのコードも書き直す必要があるため、環境のアップデートは容易ではありませんでした。
ですが、これも AI を活用すればレガシーなコードを新しい環境に合わせて変換できるため、環境のアップデートをする心理的、作業的負担がかなり下がります。
■主に利用しているツール
AIエージェント(Claude Code)
■参考記事
AIの活用方法:アウトプット・発信編
以下 2 つは、これまでの AI 活用で浮いた時間で実践している、アウトプット・発信のための AI 活用方法です。
勉強会用のスライドや資料作成
■省力化ポイント
チーム内で技術勉強会やハンズオンを開催する際に、そのための技術調査や資料作成にはこれまで大変時間がかかっていました。
ですが NotebookLM を活用すると膨大な資料から分かりやすいスライドや図解、音声解説を簡単に作成できます。
これによって自分自身の理解を助けるとともに、チームメンバーにも伝わりやすい勉強会資料を作成するのが容易になりました。
■利用しているツール
NotebookLM
■参考記事
ブログ執筆のための壁打ち、記事レビュー
■省力化ポイント
本記事を執筆する際の壁打ちにも、AI がとても役に立ちました。
まず AI チャットに「このようなテーマで記事を書きたい」と コンセプトを伝えて大まかな構成案を作成してもらい、それを参考に文章を書いていくことで効率的に執筆できます。
記事を公開する前に誤字脱字や分かりにくい箇所がないか、文章チェックにも AI を活用しています。
■主に利用しているツール
AI チャット(ChatGPT、Gemini)
■プロンプトの例
以下のようなテーマでブログ記事を書きたいです。
読みやすさ、分かりやすさを意識した記事タイトルと記事構成を提案してください。
- テクニカルサポートエンジニア、Web管理者の筆者が実践している AI の活用方法
- AI 活用で省力化できたことに焦点を当てて、読者にも再現しやすい具体例を提示する
- AI による完全自動化ではなく、アシスタントとして活用することを強調
筆者の AI 活用事例は以上になります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
これまではテクニカルサポート、Web運用業務のタスク消化に追われて、なかなか時間をかけてブログを書く余裕もありませんでしたが、AI ツールの活用で時間的、精神的にゆとりができて、アウトプットに時間を充てることができるようになりました。
今後も AI ツールの学習を続けて、より効率的に活用できるようにし、機会があれば記事にしたいと思います。
この内容がお役に立てば幸いです!
クラスメソッドオペレーションズ株式会社について
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※2026年1月 アノテーション㈱から社名変更しました









