Alteryx DesignerからADLS Gen2へのファイル出力

Alteryx DesignerからADLS Gen2へのファイル出力

2026.02.19

こんにちは、まつおかです。
今回はAlteryxからAzure Data Lake Storageへcsvファイルを出力する手順をご紹介します。

前提条件

以下の環境で検証しています。

  • Windows 11 Pro
  • Azure Data Lake Storage Gen2(ADLS Gen2)
    • 階層型名前空間(Hierarchical Namespace)が有効なストレージアカウントが作成されていること
    • 使用するコンテナが作成されていること
  • サービスプリンシパル
    • AlteryxからAzureへ接続する際のサービスプリンシパルが作成されていること
    • 必要な情報、ロールは事前準備を参照
  • Alteryx Designer 2025.1
    • ワークフローのAMP Engineが有効であること
  • Microsoft Azure Data Lake Storage Tools v2.5.1
    • インストール方法は次の事前準備を参照

事前準備

サービスプリンシパル

ADLS Gen2への接続はサービスプリンシパルを使用しました。
接続情報としてサービスプリンシパルの以下の情報が必要となります。

  • Client ID
  • Tenant ID
  • Client Secret(「Secret ID」ではなく「Secret Value」です!!

ストレージアカウントへのロール付与

使用するサービスプリンシパルに、ストレージアカウントへのアクセス権限 「ストレージ BLOB データ共同作成者」 を付与してください。
ストレージアカウントレベルでの付与が必要です。

Microsoft Azure Data Lake Storage Toolsのインストール

ADLS Gen2へのファイル出力にはMicrosoft Azure Data Lake Storage Toolsを使用します。
ツールはAlteryx Marketplaceからダウンロードすることができます。

https://marketplace.alteryx.com/en-US/apps/417869/microsoft-azure-data-lake-storage-tools

Marketplaceの使い方については以下をご参照ください。

https://dev.classmethod.jp/articles/alteryx-marketplace/

Marketplaceから入手したyxi形式のインストーラを実行しツールをインストールすると、コネクタパレットの中に「Azure Data Lakeファイル入力」と「Azure Data Lakeファイル出力」の2つのツールが表示されます。

alteryx-adls-output01

alteryx-adls-output02

今回は「Azure Data Lakeファイル出力」ツールを使用し、ファイルを出力します。

ADLSへのファイル出力

Azure Data Lakeファイル出力ツールを配置すると、設定画面に「Setup Connection」ボタンが表示されますので、こちらをクリックし接続の設定を行います。

alteryx-adls-output03

Setup Connectionボタンをクリックすると接続マネージャー画面が表示されますので、右上の「+新規」ボタンをクリックし新しいデータソースと資格情報を追加していきます。

alteryx-adls-output04

データソースはデフォルトで選択されていますので、データソース名を設定して右上の「保存」ボタンをクリックします。

alteryx-adls-output05

次に資格情報を設定します。右上の「+資格情報の接続」をクリックし追加します。

alteryx-adls-output06

認証方法

認証方法は4つ用意されています。

alteryx-adls-output07

  • Built-In App
    • 用意された組み込みアプリでの認証
    • ブラウザから個人のアカウントでログインして接続
  • Custom App
    • 自社で作成したアプリでの認証
    • ブラウザから個人のアカウントでログインして接続
  • Service to Service authentication
    • サービスプリンシパルを使用した認証
    • 個人のログインを介さずシステム間で直接接続
  • Shared Key authentication
    • ストレージアカウントのアクセスキーを直接使用した認証
    • キーを入力するだけで接続できるシンプルな方法

今回はサービスプリンシパルを使用し認証しますので「Service to Service authentication」を選択しました。

ADLS OUTPUT SERVICE TO SERVICE

次にサービスプリンシパルの情報を設定します。

alteryx-adls-output08

  • 資格情報
    • 新しく資格情報を作成することを前提としていますので、「新しい資格情報の作成」を選択します
  • 資格情報名
    • わかりやすい名称を設定します
  • EndPoint
  • Client ID
    • サービスプリンパルのクライアント(アプリケーション)ID
  • Tenant ID
    • AzureのテナントID
  • Client Secret
    • サービスプリンパルのシークレットバリュー

OAUTH SESSION (TOKENS)とPROXY AUTHENTICATION

  • OAUTH SESSION (TOKENS)
    • 接続ごとに発行されるOAuthトークンの保存先設定
    • 初回は「新しい資格情報の作成」でOK
    • 同じサービスプリンシパル、ストレージアカウントへの接続を作成する場合は、既存の資格情報を選択すことも可能
  • PROXY AUTHENTICATION
    • 社内ネットワークでプロキシサーバーを経由してインターネットに接続している場合に設定
    • プロキシを使用しない場合でも資格情報の作成は必須のため、「新しい資格情報の作成」で進める

alteryx-adls-output09

最後に、いちばん下にある「SDKへの接続を許可」にチェックを入れ、右上の「作成/リンク」ボタンをクリックして設定を完了します。

alteryx-adls-output10

接続情報が作成できたので、右の「接続」ボタンをクリックするとDCM画面が閉じ、ワークフロー画面に戻ります。

alteryx-adls-output11

Azure Data Lakeファイル出力ツールの設定

接続が正しく設定できたら、次はツールの設定に進みます。

■「Data」タブ設定

alteryx-adls-output12

  • Storage Account Name

    • ストレージアカウント名を入力
  • File System Name

    • ストレージアカウント名を入力すると、ドロップダウンメニューからアカウント内にあるコンテナを選択可能になるので、出力対象のコンテナを選択
  • File Path

    • コンテナ直下に出力する場合:/<ファイル名>.csv
    • コンテナ内のフォルダに出力する場合:/<フォルダ名>/<ファイル名>.csv

    注意)パスの先頭に「/」(スラッシュ)が必要です!!

■「Options」タブ設定

alteryx-adls-output13

  • File Format:ファイル形式

    alteryx-adls-output14

  • Delimiter:区切り文字

    alteryx-adls-output15

  • write headers:出力にヘッダ行を含める

  • Quote Character:囲み文字

    alteryx-adls-output16

  • Code Page:出力文字コード

  • Existing File Action:既存ファイルがある場合のアクション(Appendはcsv形式のみ)

    alteryx-adls-output17

  • Upload Chunk Size:一度に送信するデータサイズ

  • Buffer Size:データ送信前に一時的にメモリに溜めておくサイズ

「Upload Chunk Size」と「Buffer Size」は通常はデフォルト値のままで問題ありません。大容量ファイルの場合やエラーが出る際には調整してください。

ワークフローの実行

設定は以上で完了です。
ワークフローを実行し、ADLSにファイル出力されたことを確認してください。

さいごに

以上、ADLS Gen2へのファイル出力手順のご紹介でした。
今回検証する中でいちばんのつまづきポイントは以下でした。

参考になれば幸いです!

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