【レポート】Alteryx Analytics Cloud Roadshow が大阪でも開催されました!

関西にも Alteryx 広めたい!
2023.03.13

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こんにちは、まつおかです。

今回は2023年3月9日(木)、グランフロント大阪のナレッジキャピタルで開催された Alteryx Analytics Cloud Roadshow のレポートをお届けします。

同イベントは2日前の3月7日(火)に東京でも開催されました。その際のレポートはこちらをご覧ください。

プログラム

全体のプログラムは東京・大阪ともに同じでしたが、パートナー様からのコメント、パネルディスカッションの内容が少し異なりますので、主にそこに関してレポートしたいと思います。

  • 開会のご挨拶
  • アルテリックス 最新戦略のご紹介
  • Alteryx Analytics Cloudのご紹介とデモ、及びパートナー様からのコメント
  • Alteryxを用いたリスキリングによる全社DX実践
  • アルテリックス プレミア・パートナーによるパネルディスカッション
  • 閉会のご挨拶

パートナー様からのコメント

スピーカー

  • 株式会社NTTデータ
    宇都宮 正善 氏
  • クラスメソッド株式会社
    兼本 侑始 氏

進行はアルテリックス・ジャパン合同会社 曽我部氏です。

  • 今回のロードショーの中で印象的だったものは何でしょうか?
    • 宇都宮氏
      • デスクトップのデザイナーと同じように実現できている
      • 様々なクラウドサービスとシームレスに連携できこれからより加速していくのではないかと思っている
      • 今まではローカルに落として加工してという方法を取っていた場合もあるが、よりクラウド上で分析が完結していくのではと思った
    • 兼本氏
      • 製品観点でいうと、従来のデスクトップデザイナーは利用している人のPCにインストールして利用するため、PCのスペックがそこまで良くないことによりインストールが難しい場合もあったが、クラウド化されたことにより手元のPCのスペックを気にすることなく利用できるところが大きなポイント
      • もう一点、自分たちでサーバを維持管理していく必要があったが、クラウドベースのためインフラ部分を意識することなく利用でき、初期投資を抑えデータ分析が行っていけると期待している
  • お客様に与えるインパクトはどういったものがありますでしょうか?
    • 宇都宮氏
      • オンプレからクラウドに変わることで、資産管理やガバナンスなど個別にやる必要があったものがクラウド上で完結する
      • 今後、よりクラウド上でのデータ管理が進んでいくことが考えられ、Alteryxもクラウドで利用できることにより分析の進展に寄与していくのではと思う
  • どういったお客様に利用していただきたいですか?
    • 兼本氏
      • クラウド化されたことで初期投資やPCを気にせず利用できるため、以前にも増してAlteryx自体をスムーズに導入できるのではと思っている
      • 元々Alteryx製品はコミュニティが活発でユーザー企業や販売側でも使い方や情報共有を進めており、デザイナーデスクトップで培われた知見をクラウドでも使えるので、導入しやすいと感じてもらえるのではと思っている

アルテリックス プレミア・パートナーによるパネルディスカッション

パネリスト

  • Alteryx, Inc. President & Chief Revenue Officer
    ポーラ・ハンセン 氏
  • 京セラみらいエンビジョン株式会社(KCME)
    梶谷 明正 氏
  • 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
    井手 貴臣 氏

モデレーターはアルテリックス・ジャパン合同会社 宮里氏です。

パネリスト自己紹介

  • 梶谷氏
    • データソリューション部でAlteryxやBIツール関連のプリセールスとして活動
    • ローカル5Gも担当
    • Alteryx ACEという、Alteryxに関する技術やコミュニティーを広める方に対してグローバルで40~50人程度、日本では2人が認定されているうちのひとり
  • 井手氏
    • データビジネス部でビジネス課題・システム課題、両面からデータ活用ジャーニーを伴奏支援するD-Nativeというサービスを主管しており、プリセールスを担当

ディスカッション

  • 宮里氏
    • 現状クラウド活用、データ利活用の部分で、お客様の技術的な環境状況は変わってきているが、どういった形で取り組んでいるのか
  • 井手氏
    • 以前から現場でデータ活用はされていたが、DXの流れによりデータドリブン経営を目指したいというお客さんが増えてきた。部門で閉じた環境で分析するといったところから、複数部門にまたがるデータをみんなで見たい時に見る、例えば発注データから在庫管理確認に加え、補修部品の需要予測など、複合したデータから新たな知見やアプローチを見出す人が増えてきた
    • 課題は現場にあるため、現場の方に興味を持ってもらい第一歩を踏み出してもらうのが重要ではあるが、現場の方は忙しくルーチンワークが多く、新たなことに踏み出すのは難しい
    • Alteryxのようにビジュアルが良く、ちょっと動かすとなにかできそうなものが受けが良いが、SQLやPythonを書いてくださいというのは目的と手段が入れ替わったようで心象が悪い
    • 親しみやすいところからデータ活用につながる、そんな企業が増えてきた肌感
  • 宮里氏
    • データ利活用というところで、複合的なデータを利用することによって新たな資産を得たいというニーズが高まっている
    • 現場の方々がいかにデータを使うか、使いたいというニーズが高まってきており、そこに対してどのようなアプローチを取るか
  • 梶谷氏
    • 元々現場でルーチンワークをExcelやマクロを使ってある程度効率化していたが、Alteryxを導入して慣れてくるとExcelマクロに比べると早く作れ、処理を作り変えるのが手間なマクロに比べAlteryxはツールを少し追加するだけで変更できるので開発速度がアップした
    • 新しいものに取り組むのは難しいが、意識を変えていくのがポイント
  • 宮里氏
    • 意識を変えていくのは大きなポイント、ポーラの見解は?
  • ポーラ氏
    • 世界中でさまざまな業界や企業ではトップダウンとボトムアップの両方で文化を変えようとしている
    • トップダウンのアプローチでは、組織でどのような変革が必要なのか、どのような問題を解決する必要があるのか、部門別、財務、人事、営業、マーケティング、オペレーションなど、あらゆる機能をビジネスに関する大きな疑問として捉え、それに答えたいという人々の欲求を引き出す
    • ボトムアップでは、その問題を解決して組織に貢献したい、力を与えられたと感じて、自分自身の成長や発達の機会を感じたい、そんな人々の思いを引き出すことができる
    • 今企業と話をしていて思うのは、データを活用し、データリテラシーと分析能力を中心とした文化を構築することで、経営陣が答えたいと思う質問と個人が持ちたいと思う目的が一致する機会になっているということ
  • 宮里氏
    • トップダウン、ボトムアップはどういうやり方が良いのか、実際にお客様を見られていてうまくいく、いかないパターンがあれば教えてください
  • 梶谷氏
    • ボトムアップのケースが多く、キーマン的な方が頑張るか、チャンピオンがいれば広がりが早い
    • トップダウンのケースであれば現場がついていかないと導入につながらない、チャンピオンにどういう報酬を与えるか、プラスアルファがないとチャンピオンになってくれない、会社の仕組みとしてそういうものがあれば進むのではと思う
  • 井手氏
    • ボトムアップ、トップダウン、単独だと成立しない
    • うまくいっているところは上が理解していて、例えば中期経営計画でDX推進部隊を作りますというところは理解があり、データドリブン経営を成功させる鍵となるのは、DX・現場・上司がそれぞれの役割を担っていることであり、そういったところは支援しやすい
  • 宮里氏
    • 営業現場でもIT、DX・現場という話があったが、改めてAlteryx全体の方向性、世界のお客様と接してきたポーラからお願いします
  • ポーラ氏
    • エクササイズであり、1回やって終わりではなく、練習を繰り返し変化が出てくる、コツコツと練習していくことが必要、DXの組織はトレーニングが必要とわかっていても止まってしまうと崩壊する
    • 自分の仕事の中に組み込んでいく、統合していく、どう活用できるかハッカソンなどのイベント、ワークショップで鍛えた筋肉をどうすれば活用できるか考えてもらう
    • 文化のコミュニティーが出会ってどうやって行くか、会社内の他の層がどういうことをやっていて、ユーザー同士で助け合えるか、トップは評価していくことが必要、それにより他の人も意欲を持つ
  • 宮里氏
    • トレーニングが印象的、ツールを導入たことで全部解決にはつながらない
    • 改めてデータ利活用を進める上でお客さんの課題を整理したい
  • 井手氏
    • 製造業の人と会話することが多いが、分析結果を報告する際根拠を求められる、ロジックが立てつけられる事が重要
    • 人に見せて説明できる製品が必要であり、コードで書かれていると組織の中で定着化したり成功事例につながるのは難しい側面があるため、わかりやすさ、広めやすさが現場のボトムアップでは重要だが、その点Alteryxの製品は良いと思っている
    • 情シスは現業部門的な課題がないように言われるが、価値のあるデータを持っているのは情シスであり、データ活用はダッシュボード化で止まっているところが多く、アナリティクスを含めると良いのではないか
  • 梶谷氏
    • 従来のデスクトップだと現場の方が使うことが多いが、クラウドになるとIT部門が使うことが増えるのではないか、ITと現場がAlteryxという共通言語で社内で使っていくといいと思う
  • 宮里氏
    • データ利活用環境を整える上で、クラウド活用、ここ数年で変わってきた考え方や活用状況が変わってきたが、その辺り改めて意見をいただきたい
  • 井手氏
    • 最近はクラウドに抵抗を示すお客さんは減ってきた
    • エンタープライズのお客様で、クラウドにデータを入れた方が楽、法的な規制も高まり、お金でリスクを転嫁する、クラウド業者に任せるお客さんが多い印象であり、悪いことではない、クラウド事業者は攻撃への対処や投資も莫大、データは外に置いても良いと思っている
    • クラウドのメリットはすぐ始められる、必要に応じてデータをかき集められる、欲しい時に欲しいタイミングでデータが集計できる、それを実現できるのはクラウドのマシンパワーというのが大前提
    • セットアップ不要で、目的遂行のためにはクラウドがいちばん、Alteryxがクラウドに対応し嬉しく思う
  • 宮里氏
    • クラウドのセキュリティに対する考え方は興味深い
  • 梶谷氏
    • SnowflakeやDatabricksなどのパワフルなDWHが出てきており使いやすくなっている
    • クラウドにデータが上がってきているので、そちらにためたほうがデータ活用しやすい
  • 宮里氏
    • Alteryxとしてのクラウドとの付き合い方、戦略方向性といったところを改めてポーラに伺いたい
  • ポーラ氏
    • クラウドのベネフィットは素晴らしく、クラウドが提供するもの、オペレーション、拡張性高い様々なペルソナに対応している
    • オンプレのポートフォリオをやめるわけではなく、オンプレ、クラウド、ハイブリッドどれもサポートし、ペースに合わせ企業にとってベストな技術を提供していきたい
  • 宮里氏
    • 歩幅を合わせながらという話があったが、お客様の課題が出てきた際にどういった支援ができるか
  • 梶谷氏
    • Designer Cloudという新しい製品ではあるが、今までのデスクトップ版のインターフェースがほぼそのまま再編集されているので基本的なツールがクラウドに提供されており、教育的なリソースは流用できる
    • Alteryxのコミュニティを活用してもらいたい、今後もナレッジがたまっていくのでACEとしてサポートできればと思う
    • 弊社の教育メニューや支援メニューもお使いいただける
  • 宮里氏
    • Alteryxに関わらずデータ利活用一般のところでご支援というところも含めいかがでしょうか
  • 井手氏
    • ビジネス課題、システム課題の支援、その先にある利用者の拡大を伴奏で支援すると申し上げたが、小さくても効果を出さないと上の方に価値が伝わらないため、まず踏み出すところを支援させていただきたい
    • 今の課題が出てくる方はそれほどなく、お客様の中期経営計画や同業他社の動向を調べ課題をヒアリングし、成功事例を紹介するというディスカッションをやっている
    • チャレンジして効果を出すのがプラスのスパイラルの一段目、次にシステム化するにあたり選択肢としてAlteryx、その先にあるのが成功事例を広めていきみんなでデータ活用ができるという伴走支援をしていきたい

質疑応答

  • Designer Cloudをされたが画面上はまだ英語のみ、日本語ローカライズの計画は?
    • ロードマッピングに入っており、以前同様搭載する
  • Designer Cloudへの要望となるが、デスクトップはサクサクの操作感が良いがクラウドになると心配なため、ぜひその操作感を大切にしていただくことを期待している
    • クラウドを使って処理しており、ブラウザも新しくしているので、サクサクレスポンスするようにしており、大量のデータをブラウザで処理できるよう進めている
  • (本イベントで登壇されたPWC 萩野氏へ)Designerが当初3ライセンスから30ライセンス、次は3,000ライセンスと言われていたが、意思決定はどのような形、経営層などにアプローチしたのか
    • 萩野氏
      • グローバルで以前から導入していたからというのが大きい
      • 最終判断として大きかったのは、Excel、BI、RPAなどを一通り使用した上で選んだ
      • 一緒に触っていたのがリーダーであり上の人次第というところもある
    • ポーラ氏
      • 多くの組織はROIを重視するため、Alteryxを導入してどうなのかと言われる
      • Alteryxに投資するとどんな効果があるのか、技術にはリターンが必要であるため、パートナーとしてビジネスを理解し、何を達成したいのか、どんなものが必要なのかを理解していきたい
    • 山下氏(アルテリックス・ジャパン 統括代表)
      • 数字にしづらいところもあるが、サービスの拡充をしながらデータ分析を全社員費というゴール達成の手伝いをしていきたい

さいごに

オフラインイベントが復活してきた今日このごろ、Alteryxのイベントが大阪で開催されたことは関西人の私としては非常に嬉しく、Designer Cloudのリリースを機に今後もっと関西でAlteryxを広め盛り上げていきたいという思いになりました。
Alteryxに関して気になることがあれば何でもお気軽にお問い合わせください!

質疑応答で少し触れました PwCあらた有限責任監査法人 萩野氏の東京でのセッションレポートはこちらをご覧ください。