Alteryxでデータが持つ列の名前と並びを他のフォーマットに修正する
こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。
今回はAlteryxでデータが持つ列の名前と並びを他のフォーマットに修正する方法をご紹介いたします。
列の名前と並びを他のフォーマットに修正する
目的とデータ
以下の2つのデータを用意しました。
2つ目のデータの列の名前と並びを修正し、1つ目のデータと同じにして出力します。（1つ目のデータについては、ワークフローの処理では使用しません。）
また、フォーマットの修正に利用するため、2つのデータの列の名前の対応表を用意しました。「Standard」列が修正後の列の名前、「Custom」列が修正する対象の列の名前です。この対応表では、修正後の列の表示順にあわせて、上から順番に列の名前を記載しています。
ワークフローの全体
今回作成するワークフローの全体は以下のとおりです。
データの結合
以下のデータを処理していきます。
処理するデータにRecord IDツール（Preparation -> Record ID）を接続します。「Group」列を作成し、各レコードに数字を割り当てます。
Transposeツール（Transform -> Transpose）を使用して、データを縦持ちに変換します。
- Key Field: 「Group」列
- Data Fields: 「Group」列以外
また、列の名前の対応表のデータにもRecord IDツールを接続し、「Order」列を作成します。「Order」列の順番は、のちほど列の並びに使用します。
準備したデータは以下のようになっています。
Joinツール（Join -> Join）を使用して、2つのデータを結合します。データの結合には「Name」列と「Custom」列を使用し、「Standard」列と「Custom」列は今は使用しないため出力結果から削除します。
結合したデータは以下のようになっています。
列の並べ替え
Sortツール（Preparation -> Sort）を使用してデータを並べ替えます。「Order」列と「Group」列の昇順（Ascending）で出力します。
Cross Tabツール（Transform -> Cross Tab）を使用して、データを横持ちに変換します。
- Group Data by these Values: 「Group」列
- New Column Headers: 「Order」列
- Values for New Columns: 「Value」列
- Method for Aggregating Values: Concatenate
※Concatenateを選択していますが、各グループでデータが1つであるため、FirstやLastを選択しても同じ結果になります。
Selectツール（Preparation -> Select）を使用して、「Group」列を削除します。
この時点のデータは以下のようになっています。
列の名前の修正
Dynamic Renameツール（Developer -> Dynamic Rename）を使用して、列の名前を変換します。L の入力には前項で作成したデータを接続し、R の入力には初めの列の名前の対応表のデータを接続します。
- Rename Mode: Take Field Names from Right Input Row
- Old Field Name from Column: -Use positional rename-
- New Field Name from Column: 「Standard」列
Browseツール（In/Out -> Browse）を使用して結果を確認して完成です。
最後に
今回はAlteryxでデータが持つ列の名前と並びを他のフォーマットに修正する方法をご紹介しました。
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