Auto Insights を使ってデータのインサイトを得る方法 #alteryx
こんにちは、アライアンス事業部のikumiです。 前回 Alteryx Analytics Cloud の Location Intelligence について試してみましたが、本日は別の機能である Auto Insights を使ってみたので、その内容について記載していきます。
Auto Insightsの概要については以下の記事でも紹介がありますので、こちらをご確認いただければと思います。
Location Intelligenceに関する記事はこちら
Missonsの作成
- Auto Insightsを使って分析を始めるには、まず最初にMissonsを作成します。作成手順としては冒頭の紹介した「Alteryx Auto Insightsを使ってみた #Alteryx」の記事に沿ってMissonsを作成しました。
- 今回は、GoogleのオープンデータであるtheLook eCommerceのデータを使用しました。
1. Magic Documentsからインサイトを得る
1-0. Magic Documentsについて
Magic Documentsは、生成AI活用してデータの動向などをまとめたPresentationやEmailを作成してくれる注目の機能です。
1-1. Magic Documentsで作成された文章を確認
- Magic Documentsによって、以下のようなスライドが作成されました!
- メトリクスに追加している指標のページ数分がレポーティングされています。
- 数字の動きの概要のほか、影響のあったデータについて言及されていることがわかります。このケースでは、「 • 新製品のNobis Yatesy Parkaが販売開始となり、売上に貢献」と新商品の特定をしている部分があり、過去のデータを遡ったインサイトを発見している部分が個人的に素晴らしいと思いました。
- インサイトがうまく得られなかったデータについては、ドリルダウンした分析が必要であることを促してくれています。
このように自分でデータを分析しなくてもインサイトを提示してくれますので、分析の手助けになる便利な機能であると実感しました!
2. Mission Summaryからインサイトを得る
2-0. Mission Summaryについて
Mission Summaryは、作成したMissionにあるメトリクスの分析の概要を表示するページです。まずはデータの全体傾向を把握するのに役立つ機能となります。
2-1. Mission Summaryの内容
- 指標の変動率や実数についてを簡単に把握することができる画面で、数値変動に影響の高かったデータを自動的にピックアップしたインサイトを表示してくれます。
2-2. 各メトリクスページで分析できる内容
- Misson Summaryから各メトリクスページへ移動すると、それぞれの指標についてもう少し詳しくデータを確認できます。
- [ What key changes occurred? ] タブでは、Misson Summaryでも確認したインサイトが表示されます。
- [ How was the total distributed? ] タブでは、ピックアップされた影響の高いデータの各セグメントに対する比率に焦点をあてて分析することができます。
- それぞのタブの下部では、関連性の高いセグメントごとの数値の動きを確認できるので、ここで気になるセグメントの追加分析を行うことができます。
- さらに各セグメントをドリルダウンしてデータのインサイトを確認できるので、簡単にセグメント別データのインサイトを確認したい場合に便利です。
ex. メトリクスページの追加・編集について
- [ Edit Misson ] から分析するメトリクスページの追加や、データの比較期間などの編集が行えます
- まずはメニューの [ + New Page ] からメトリクスページの追加を行います
- 追加したいメジャー一覧が表示されるので、追加したいメジャーを選択します
- この際単純な指標だけでなく、
一人当たりの売上平均
などの計算指標も自動的に生成してくれています
- この際単純な指標だけでなく、
- メジャーを追加した後、ページ全体の条件を設定します
- ①フィルター:選択したメジャーにフィルタを適用できる
- ②詳細分析:選択したメジャーに任意の分析軸を掛け合わせることができる
- ③対象期間:絶対参照、相対参照など、分析対象となる期間の参照方法を変更できる
- ④比較期間:③と同様比較期間に参照方法を変更できる
さいごに
いかがでしたでしょうか。Auto Insightsを使うことでデータの動きを素早く・簡単に把握できることが分かりました。これまではそれぞれのセグメントによる影響を自分で分析して発見しなければいけなかったところを、Auto Insightsが担ってくれることで次に行うべき分析や戦略の検討をクイックに行える事ができるので、非常に有力なツールだと感じます。
しかしデータの変動にのみ焦点をあてた内容のため、外部要因や業界特性などを理解したインサイトを作成してくれるわけではないという点では、「取り込むデータや条件が正しいこと」や「データを読み解く側のビジネス理解が必要であること」は必要だと思うので、それを理解したうえでサポートツールとして使っていけると良いのではと思います。