AlteryxでSalesforce Outputツールを利用してSalesforce.comのテーブルに出力する
こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。
Alteryx Designerは標準で様々なツールが用意されていますが、Alteryx Galleryでは他にもツールが公開されています。今回はAlteryx Galleryの中からSalesforce Outputツールをご紹介します。
Salesforce.com関連のツールとして、他にSalesforce Inputツールがあります。Salesforce Inputツールについては以下のエントリをご参照ください。
ツールの利用準備
注意事項
当エントリを執筆するにあたり、Alteryx Designer 2018.3.5.52487の英語版を利用しています。当エントリの執筆時点(2018年11月5日)では、Alteryx Designerの日本語版ではツールの動作に問題があるようなので、このツールをお使いになる場合は英語版での利用をご検討ください。
ダウンロード
Alteryx Galleryから入手可能です。当エントリ執筆時点(2018年11月5日)では、v1.3が最新バージョンとなっており、Alteryx Designerのバージョン10.5以降と互換性があると書かれています。
ツールをインストールしますと、Connectors -> Salesforce Outputにて利用できるようになります。
接続
Salesforce Outputツールをワークフローに配置すると、設定に接続先と認証情報の入力画面が表示されます。接続のためにはURL、User Name、Password、Security Tokenが必要となります。
URLに関しては以下の形式で入力します。インスタンスを指定したURLが必要となりますので、Salesforce.comにてインスタンスをご確認ください。
https://<インスタンス>.salesforce.com
接続するとTableに一覧が表示されますので、出力先となるテーブルを選択します。また、Output Operationでは、出力先に行う操作としてUpdate、Insert、Deleteを選択します。
Salesforce Outputの実行
Update
Update(更新)では指定のテーブルの既存のデータを更新します。以下のデータを更新してみます。
Salesforce Inputツールを使用して「顧客」というテーブルから「Id」と「Name」列を取得しました。今回は「Name」列のデータを更新しますが、Updateの処理にはIDフィールドが必須となっているため、「Id」列をあわせて取得しています。
データを編集して、「Name」列の一番上にある名前を「小野小町」から「伊勢」に変更します。
編集したデータをSalesforce Outputツールで出力します。出力先として「Account」を選択していますが、Salesforce Inputツールで選択した「顧客」と同じテーブルです。Salesforce Inputツールではラベル表示名、Salesforce OutputツールではAPI参照名でテーブルが表示されるようです。
ワークフローを実行してSalesforce.comで出力したデータを確認すると、「伊勢」に変更されています。
Insert
Insert(挿入)では、指定のテーブルに新しくデータを挿入します。出力先となるテーブルは以下の状態になっています。
挿入するデータとして以下のデータを用意しました。このデータをSalesforce Outputツールで出力します。
出力先は前項と同じ「Account」テーブルで、「Name」列に新しくデータを挿入します。なお、Updateでは既存のレコードの更新のためIDフィールドが必須でしたが、InsertではIDフィールドは挿入するデータに含めることはできません。
実行後、Salesforce.comを確認すると、新しくデータが挿入されていることを確認できました。
Delete
Deleteでは、指定のテーブルから特定のレコードを削除します。出力先となるテーブルは以下の状態になっています。
Salesforce Inputツールを使用して「顧客」テーブルから「Id」と「Name」列を取得しました。
データを編集して、初めの3レコードのみにします。この3レコードをSalesforce OutputツールのDeleteを使って「顧客」テーブルから削除します。
Salesforce OutputツールでDeleteを行う場合、IDフィールドのみ出力する必要があります。「Id」列を残し、「Name」列を削除します。
Salesforce Outputツールに接続して実行します。Salesforce.comを確認すると、レコードが削除されています。
最後に
今回はSalesforce Outputツールについてご紹介しました。
なお、弊社はSalesforce.com社の正式なパートナーではないため、Salesforce.comに関するご質問についてお答えできない場合がございますのでご了承ください。また、短時間にSalesforce.comに大量のデータを出力すると、出力先となるサーバーに負荷がかかる可能性もございます。Throttleツールのご利用など、必要に応じてご検討ください。
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