Alteryx Designer Cloudのツール紹介:Row IDツール #Alteryx
こんにちは、スズです。
本記事では、Alteryx Analytics CloudのDesigner CloudにあるRow IDツールについてご紹介します。
Row IDツールの概要
Row IDツールは、Preparationのカテゴリの中にあります。
Row IDツールは、データセットに新しい列を作成し、ユニークな(一意の)IDを割り当てます。作成する列は、Integer型またはString型を選択できます。
Row IDツールの設定
Row IDツールの設定には、IDを割り当てる列の作成条件の設定と、レコードをソートする条件の設定があります。レコードをソートしたあとに、IDが割り当てられます。
ID列の作成
IDを割り当てる列は、以下の設定項目に基づいて作成されます。
- New Column Header: IDを割り当てる列(新規作成)
- Starting Value: IDの始まりの数字
- Data Type: IDを付与する列のデータ型
- Integer
- String
- Position: IDを割り当てる列の位置
- First Column: データセットの最初
- Last Column: データセットの最後
データセットには、[New Column Header]で設定した列が作成されます。1行目に[Starting Value]に設定した値が割り当てられ、2行目、3行目と値が増えていきます。[Data Type]でInteger型かString型を選択できますので、データの加工処理の用途に応じてデータ型を設定できます。
Sort by Column
Sort by Columnでは、既存の列を使ってレコードの並べ替えが行えます。
- Column Name: ソートの基準となる列
- Order: ソートの処理の選択
- Ascending: 昇順
- Descending: 降順
ソートは複数の条件を設定できます。[Add Column]をクリックすると、条件を追加することができます。
複数のソートの条件がある場合、上から順番に処理されます。条件の順番は、各条件の左端のボタンをクリックしてスライドするか、条件を選択した状態で矢印([Up]と[Down])をクリックすることで、入れ替えることができます。
不要な条件は、ごみ箱のアイコンの[Remove]ボタンで削除できます。
Row IDツールの動作
Row IDツールでは、Sort by Columnに設定した条件でソートが行われた後にIDが付与されます。
以下の例では、date列の値が2023-03-19、2023-03-20、2023-03-21の順に並んでいます。このデータセットに対して、RowID列にIDの付与と、date列を[Descending](降順)で並べ替えを行います。
Row IDツールの処理の結果を確認すると、date列の値が2023-03-21、2023-03-20、2023-03-19の順に並べ替えられています。また、RowID列では1行目から順に1、2、3とIDが付与されています。ソートでの処理の後にIDが付与されていることが確認できます。
最後に
Alteryx Analytics CloudのDesigner CloudのRow IDツールについてご紹介しました。