Alteryx Designerで累積最大値を求める

Alteryx Designerで累積最大値を求める

Clock Icon2020.02.26

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Alteryxには累積最大値を求めるツールは標準で提供されていないのですが、ツールの組み合わせることで実現可能です。「R toolやPython toolでcummax関数を使えばいいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、コードを書かずにツールで解決したい派の方のお役に立つことを願ってご紹介します。

前提条件

今回の検証には以下を使用しています。

  • Alteryx Designer 2019.4

ワークフロー

ワークフローの全体図は以下の通りです。

インプットデータは以下の通り。この中から累積最大値を求めます。

Record ID tool

まずはレコードIDツールで上から順番にIDを振ります。

Multi-row formula tool(複数行フォーミュラツール)

複数行フォーミュラツールでは、1行前とアクティブ行のどちらの数値が大きいか比べて、大きい値を新しいフィールドに出力させるように設定します。設定画面は以下の通り。

if [RecordID] == 1 then [Field1] 
elseif [Row-1:cummax] < [Field1] then [Field1]
else [Row-1:cummax]
endif

実行すると累積最大値が出力されます。

最後にセレクトツールでRecord IDを非表示にさせて完成です。

さいごに

シンプルなワークフローで累積最大値を求めることができました。コードフレンドリーなところもAlteryxの良いところなのでR toolやPython toolで実装することも手ですが、コードが書けないメンバーでも見ただけで何をしているのかが分かりやすいツールでの実装もご検討ください。なお、今回使用したワークフローは弊社ご契約のユーザ様であれば、専用ポータルからダウンロードできます。

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