【小ネタ】Alteryxにおける入力コネクタの見た目と機能の違い
こんにちは、小澤です。
Alteryxにおいて、普段あまり意識することはないけど知っておくと実はちょっと便利な仕組みがあります。 今回は、そんな仕組みの1つで入力コネクタの見た目による機能の違いを紹介します。
どんな種類があるの?
「入力コネクタの見た目」と言われても、「全部一緒じゃなかったっけ?」ってなる人も多いかもしれません。 まずは登場する種類を一覧で確認しておきましょう。
なんか小物を並べた感じになりました。 これだけじゃ分かりづらい気がしますが、この部分です。
これらは全てこの部分のみを切り出したものですが、実はこんなにいろんな種類があったのです。
それぞれの役割は?
では、これらの見た目の違いがどのような理由によって生まれるのか確認していきましょう。
まずはこれです。
ほとんどのツールの入力コネクタはこの見た目になっています。 この形状は以下の条件で利用されています。
- 受け取る入力は1つのみ
- 入力が必須である
先ほど示した、Selectツールの入力を想像してもらうと分かりやすいですが、 単一の入力コネクタで受け取るのは1つの入力のみで何も渡していないとエラーになりますね。
続いてはこちらです。
この形状のものは
- 単一コネクタで複数の入力を受け取る
という特徴を持っています。 このコネクタを持つ代表的なツールとしては、Unionツールなどが挙げられます。
Unionツールでは、結合するときに複数の入力を受け付けるため、この形状のコネクタになっています。
また、この形状のコネクタにおいては、ツールによって1つ以上の入力が必須の場合と0個でも問題無い場合があります。 先ほどのUnionツールであれば、必須となりますが、RツールやPythonツールのような無くても問題ないツールもあります。
さてさて、続いてはこちらです。
こちらの形状のコネクタは
- 0個または1個の任意入力
となります。 設定値によって、入力が必要な場合と不要な場合があるようなツールでこの形状のコネクタが使われています。
この形状のコネクタが利用されているDynamic Renameを例に見てみましょう。
このツールの利用シーンでよくある「データの先頭行を列名に変換する」という処理を行う際には、 単一のデータ内で全ての処理が完結するため任意入力である「R」側は必要ありません。
一方、列名を他のデータを使って変換する設定の場合は、列名一覧が格納されているデータが必要となるため「R」側が利用されます。
さて、残る形状は2つです。
これらは、「単一入力で必須」と「複数入力可」に対応するIn-DB版の表記となっております。 そのため、In-DBであるという情報以外は動きは同じになります。
なお、バージョン2021.1現在、In-DB版の任意入力は存在しておらず、マクロを作成する際にもMacro Input In-DBツールでは設定項目として存在しておりません。
おわりに
今回は小ネタとして入力コネクタの見た目とその特徴について解説しました。
Alteryxのツールの多くは直感的に使えるため、普段あまり意識する機会は少ないかもしれませんが 「あれ?このツールどうやって使うんだっけな?」ってなった際の参考情報の1つとしてご活用ください。