Alteryxでインターフェースツールを使って設定値の一部だけを置き換える
こんにちは、小澤です。
AlteryxではマクロやAnalytic Appを作成する際に、インターフェースツールを使って設定値を変更することが可能です。 これによって、あとからその設定値で動作の一部を置き換えることが可能になり汎用性を持たせられます。
今回は、そこからさらに柔軟性を持たせるために設定値全体ではなくその一部のみを置き換える方法を紹介します。
設定値を置き換えるとは?
さて、インターフェースツールについて、最初に簡単に復習しておきましょう。 Alteryxでは、以下のようにActionツールを使ってどの設定の値をインターフェースから受け取ったもので置き換えるか指定できます。
ツールの設定は内部的には文字列で表現されており、インターフェースツールによって渡される値も同様に文字列となるため、設定されている値をそのまま入力されたもので置き換える、というわけです。
例外として、利用するインターフェースツールと通常のツールによっては「Select an action type」に他の項目も登場してよきに計らってくれます。 これには例えば以下のようなものが挙げられます。
ツール | インターフェース | 追加される選択肢 | 良きに計らってくれること |
---|---|---|---|
Input Data | File Browse | Update Input Data Tool | 入力対象のパスを置き換えてくれる |
Select | List Box | Update Select with multi-select ListBox | List Boxツールの各項目に対応した各列のチェックの有無の変更 |
文字列の一部のみを置き換える
これらのようによきに計らってくれる選択肢があればいいのですが、常にそうなってくれるとは限らないため、ワークフロー内で工夫する必要がある場面もあります。 そういった時の一助となるのが今回紹介する機能です。
今回は、以下のようなシーンを考えてみましょう。
- 特定のフォルダ配下の全てのyxdbファイルを入力としたい
- 対象のフォルダはインターフェースから選べるようにしたい
DirectoryツールとDynamic Inputツールの組合せでも可能ではありますが、これをInput Dataツールのみで実現してみましょう。 ワークフローは以下のように実装します。
Input Dataツールでは、以下のように説くてのフォルダの「*.yxdb」を読み込むことで、そのフォルダ内の全てのyxdbファイルを入力対象にしています。
パス自体はなんでもいいのですが、何かしら入れておくようにしてください。
さて、このInput Dataツールのフォルダパスの部分、上記の設定であれば「C:/tekitou/na/pasu」の部分をインターフェースとして設置したFolder Browseツールを使って任意の値に設定できるようにします。 この部分を置き換えるために、Folder Browseツールに接続したActionツールでは、以下のように設定を行います。
- 変更する設定項目は通常通り「File」の部分を選ぶ
- 「Replace a spcific string」にチェックを入れる
- インターフェースで置き換える対象となる部分を記述する
という手順を踏みます。 今回は、フォルダのパスの部分を置き換えるので「C:/tekitou/na/pasu」を記述しています。
これで、フォルダ内すべてのyxdbファイルを読み込むワークフローの完成です。
おわりに
今回は、Alteryxのインターフェースで設定値の一部のみを置き換える方法を紹介しました。 インターフェースツールから受け取った値はワークフロー内で加工できないため、便利に使えるシーンもあるかと思います。
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