オフライン環境のAlteryx License ServerでAlteryx Designerをアクティベーション/ディアクティベーションしてみた
こんにちは。Alteryxサポートエンジニアとして勉強中のスズです。
今回はオフライン環境にあるAlteryx License Serverを使ってAlteryx Designerをアクティベーション/ディアクティベーションしてみます。
概要
Alteryx License Serverを利用してAlteryx Designerをアクティベーションするためには、Alteryx License ServerにAlteryx Designerのライセンスキーを登録する必要があります。
1.ライセンスキーの登録では、Alteryx License Serverがオフラインであるため、ライセンスポータルと通信することができません。そこで、ライセンスポータルとの通信が可能な端末を用意し、ライセンスキー登録のためのファイル(リクエストファイルとアクティベーションファイル)を用いて登録を行います。
2.Designerのアクティベーションでは、Alteryx DesignerからAlteryx License Serverに接続し、アクティベーションを行います。
Alteryx License Serverにライセンスキーを登録する
概要
Alteryxのヘルプ Install and Use Alteryx License Server を確認すると、オフライン環境でAlteryx License Serverにライセンスキーを登録する手順は、ライセンスポータルにて提供している FlexNet Embedded 2018 R2 License Server Administration Guide にて確認できるとあります。手順については当該のマニュアルをご確認ください。
手順の概要は以下のとおりです。
- Alteryx License Serverでリクエストファイルを作成
- ライセンスポータルにリクエストファイルをアップロードし、アクティベーションファイルを作成
- Alteryx License Serverにアクティベーションファイルを適用
実践
5シート残っているライセンスキーがあります。このライセンスキーを使ってAlteryx License ServerにAlteryx Designerのライセンスキーを登録してみます。
Alteryx License Server上でコマンドを実行し、リクエストファイルを作成します。
実行したコマンドは以下のとおりです。
flexnetlsadmin.bat -server <URL> -authorize admin <パスワード> -activate -id <ライセンスキー> -count <シート数> -o <リクエストファイル>
flexnetlsadmin.bat | Alteryx License Serverのインストールフォルダ内のenterpriseフォルダ内にあります。デフォルトのパスはC:\Program Files\Alteryx\LicenseServer\enterprise です。 |
---|---|
-server | Alteryx License ServerのURLを http://<IPアドレスまたはDNS名>:7070 のように設定します。7070 はAlteryx License Serverが使用するデフォルトのポート番号です。 |
-authorize | adminの認証情報を指定します。 |
-id | Alteryx License Serverに登録するライセンスキーを指定します。 |
-count | Alteryx License Serverに登録するライセンスキーのシート数を指定します。 |
-o | 作成するリクエストファイルを request.bin のように指定します。 |
リクエストファイルはライセンスポータルにアップロードします。ライセンス管理者のアカウントでライセンスポータルにログインし、トップページにある To activate Alteryx on a computer that is offline, see Upload Activation Request の Upload Activation Request をクリックします。
Upload Activation Requestという画面が表示されます。ファイルを選択 でリクエストファイルを選択し、Send をクリックすると、アクティベーションファイルがダウンロードされます。
Alteryx License Serverに戻り、コマンドを実行してアクティベーションファイルを適用します。
実行したコマンドは以下のとおりです。
flexnetlsadmin.bat -server <URL> -authorize admin <パスワード> -activate -load <アクティベーションファイル>
flexnetlsadmin.bat | Alteryx License Serverのインストールフォルダ内のenterpriseフォルダ内にあります。デフォルトのパスはC:\Program Files\Alteryx\LicenseServer\enterprise です。 |
---|---|
-server | Alteryx License ServerのURLを http://<IPアドレスまたはDNS名>:7070 のように設定します。7070 はAlteryx License Serverが使用するデフォルトのポート番号です。 |
-authorize | adminの認証情報を指定します。 |
-load | 作成したアクティベーションファイルを指定します。 |
これでAlteryx License Serverにライセンスキーを登録できました。なお、ライセンスポータルではライセンスキーが指定したシート数の分(今回は1シート)使用されたことが確認できます。
ライセンスキーの登録解除
Alteryx License Serverがオフライン環境の場合、ライセンスキーの登録解除はAlteryx社での対応が必要となります。弊社ご契約のユーザー様はサポートセンターまでお問い合わせください。
Alteryx Designerのアクティベーション/ディアクティベーション
アクティベーション
Alteryx License Serverに登録したライセンスキーを使用してAlteryx Designerをアクティベーションします。Alteryx Communityの以下の記事を参照して進めていきます。
Alteryx License Serverを使ってアクティベーションするためには、Alteryx Designerはオフラインになっている必要があります。今回利用する環境では、Alteryx DesignerはAlteryx License Serverにはアクセスできますがインターネットには接続できない環境にあります。。
Alteryx Designerを右クリックメニューから 管理者として実行 を指定して起動し、Options -> Manage License を開きます。Activate New License をクリックします。
To access your License Server click here にある here をクリックします。
EmailとLicense Server URLを入力すると Connect が表示されました。クリックしてAlteryx License Serverに接続します。
EmailとLicense Server URLは以下のように設定します。
Alteryx Designerの利用者のメールアドレスを指定します。 | |
License Server URL | Alteryx License ServerのURLを http://<IPアドレスまたはDNS名>:7070/request のように指定します。 |
Alteryx License Serverに接続できると、取得したライセンスキーが表示されます。Activate をクリックするとアクティベーションの完了です。
ディアクティベーション
Alteryx Designerを右クリックメニューから 管理者として実行 を指定して起動し、Options -> Manage License を開きます。Deactivate をクリックするとディアクティベーションの完了です。
ライセンスのディアクティベーションのあと、Alteryx Designerを起動して Options -> Manage License を開くとライセンスキーは残されたままになっています。ライセンスキーの有効期限内でシート数が残っている場合は再度アクティベーション可能となっています。
最後に
今回はオフライン環境にあるAlteryx License Serverへのライセンスキーの登録と、Alteryx Designerのアクティベーション/ディアクティベーションについてご紹介しました。
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