Alteryx Serverでワークフローをロックして使う – Alteryx Serverアドベントカレンダー2022
こんにちは、スズです。
本記事はAlteryx Serverアドベントカレンダーの21日目の記事です。
Alteryxのワークフローはロックという機能があります。21日目はAlteryx Serverにワークフローをロックして保存した場合にできることをご紹介します。
利用環境
本記事の執筆に使用しているAlteryx Serverの環境は以下の通りです。
- Windows Server 2022 (Amazon EC2)
- Alteryx Server 2022.1
- Alteryx Designer 2022.1
ワークフローのロックとは
作成したワークフローはロックすることができます。ロックしたワークフローはAlteryx Designerで開くことができず、ワークフローを編集することができなくなります。また、一度ロックしたワークフローはロックを解除することはできません。
Alteryx Designerでのワークフローのロックについて簡単にご紹介します。Alteryx Designerでは[オプション] > [詳細オプション] > [ワークフローのロック]からワークフローをロックすることができます。
ロックしたワークフローをAlteryx Designerで開こうとすると、「この文書はロックされており、開いて編集することはできません。」というメッセージが表示されます。
ロックされていても、分析アプリを実行することや、マクロをワークフローで使用することはできます。しかしAlteryx Designerでワークフローを開くことはできませんので、Alteryx Designerのライセンスだけでは通常のワークフローは実行できない状態になってしまいます。
Alteryx Serverでワークフローをロックした場合
保存
Alteryx Designerで先にワークフローをロックしてしまうと、編集することができないため、Alteryx Designerでワークフローを開いてAlteryx Serverに保存する、という操作が行えません。Alteryx Serverにロックしたワークフローを保存したい場合、Alteryx Serverにワークフローを保存する際にロックのオプションを選択できます。
Alteryx Serverにワークフローを保存する際、[ワークフローを保存]ウィンドウにて[ワークフローオプション]の[ワークフローのロックを有効にする]をクリックします。
ワークフローのロックのオプションとして以下の選択があります。
- 特定のシリアル番号(1行に1つ)に制限するオプション
- ロックされたワークフローの有効期限を設定
- 無制限
また、注意事項が記載されています。注意事項を確認して同意した上で、[完了]をクリックします。
ワークフローのロックのオプションを選択すると、元の画面に戻り、[保存]をクリックしてAlteryx Serverにワークフローを保存します。
通常のワークフロー、分析アプリ、マクロをそれぞれロックしてAlteryx Serverに保存してみました。Alteryx Server上での見た目としては、ロックしていないワークフローと違いはないようです。
実行
通常のワークフローと分析アプリは、Alteryx Server上で実行することができます。ロックされているワークフローであっても同様に実行することができます。試しにAlteryx Server上で分析アプリを手動で実行してみます。ワークフローを開き、右上の[実行]ボタンをクリックします。
分析アプリの実行に必要な項目を設定して[Run]をクリックします。
分析アプリの実行に成功しました。
分析アプリを例に挙げましたが、Alteryx Server上では通常のワークフローも実行可能です。ロックしたワークフローはAlteryx Designerで開くことができないため、Alteryx Designerで通常のワークフローを実行することができなくなりますが、Alteryx Server上に保存したワークフローであれば実行することができます。
ワークフローの中身は参照できないようにしたいけどワークフローを実行できるようにしたいという場合、ワークフローをロックしてAlteryx Serverで実行する、という使い方ができます。
ダウンロード
Alteryx Serverに保存したワークフローは、ロックされていてもダウンロードは可能です。ロックして保存したマクロを開き、画面右上の[ダウンロード]ボタンからダウンロードしてみます。
yxzpの拡張子でダウンロードされます。
ダブルクリックするとAlteryx Designerが起動してインポートの処理が行えますが、インポートが完了したのち「この文書はロックされており、開いて編集することはできません。」というメッセージが表示されます。
インポート後に解答されたフォルダがありますので、その中にマクロを確認できます。マクロの中身を開いて編集することはできませんが、マクロとしてワークフローに使うことはできます。
最後に
Alteryx Serverアドベントカレンダー21日目、Alteryx Serverでのワークフローのロックについてお届けしました。