[レポート] Amazon AnywhereでAmazonの商品をアプリ内で販売できる!? #AWSreinvent #AMZ201

アプリ内で自社商品を販売したいと思ったことはないですか? Amazon Anywhereならアプリ内で商品を販売できます!広告の表示ではありません!
2023.11.30

ゲームソリューション部の えがわ です。

前々から気になっていたAmazon Anywhereのセッションに参加してきました。

セッション概要

Amazon Anywhere is a service that empowers developers to incorporate immersive shopping experiences into virtual worlds, games, and mobile applications. This innovative platform is fully hosted on AWS, utilizing the latest technology. In this session, explore the Amazon Anywhere microservices architecture and how it uses infrastructure as code for efficient change management of infrastructure updates and rapid deployment in new regions as the business expands. Discover how the Amazon Anywhere architecture is designed to be extensible, making it easy to integrate new features and third-party clients, thereby enhancing its functionality as needed.

(日本語訳)​Amazon Anywhere は、開発者が仮想世界、ゲーム、モバイル アプリケーションに没入型のショッピング エクスペリエンスを組み込めるようにするサービスです。 この革新的なプラットフォームは、最新のテクノロジーを利用して AWS で完全にホストされています。 このセッションでは、Amazon Anywhere マイクロサービス アーキテクチャと、インフラストラクチャの更新の効率的な変更管理と、ビジネスの拡大に伴う新しいリージョンへの迅速なデプロイのためにインフラストラクチャをコードとして使用する方法について説明します。 Amazon Anywhere アーキテクチャがどのように拡張可能に設計されており、新機能やサードパーティ クライアントの統合が容易になり、必要に応じて機能が強化されているかをご覧ください。

Amazon Anywhereとは?

Amazon Anywhereを使用するとアプリからAmazonの商品がユーザー体験を損なわずに購入できます。

なにができるの?

Amazon Anywhereが存在しない世界

例として、アプリ内で商品を販売したいと考えた場合を想定します。
自分たちで全てを開発する場合、在庫管理決済システムなどの複雑な作業を開発する必要が出てきます。

では、この負担をAmazonに任せてしまいましょう。
販売したい商品をAmazonに登録し、その商品のリンクをアプリ内に配置するだけで目指す結果は得られます。
ですが、このままでよいのでしょうか?

この際、ユーザーが経験する画面遷移は
商品をタップ -> ブラウザあるいはAmazonアプリが起動 -> 商品を購入
という流れになります。

この過程で一時的にアプリから離れなければならないため、ユーザー体験が大幅に損なわれ、特に購入後にアプリへ戻らないユーザーがいることも考えられます。

Amazon Anywhereがあると?

Amazon Anywhereを導入するとアプリ内でAmazonへのログイン、購入を行えるため、
商品をタップ -> 商品を購入
となりアプリから離れる必要がなく、離脱ポイントを減らすことができます

アプリ内でAmazonへログインを行い商品の購入が可能となります。
その結果、シンプルなフローを実現し、アプリから離脱することなく完結できます。

Pokémon GOで有名なNiantic社もPeridotというゲームで導入しています。

アプリを開いてみる

Peridotをインストールしてショップを開いてみました。

販売地域でショップ画面を開くとAmazonの商品が表示されます。
アメリカでショップを開いたため、ゲーム内アイテムは円、Amazon商品はドルと面白い表示になっています。

実装

セキュリティ

アプリ内でAmazonへのログインを行いますが、認証/認可はAmazonが行います。
パスワードをアプリ提供者に共有する必要はありません。

アーキテクチャ

マイクロサービス化されており、疎結合になっています。

Smithyで管理しているため、柔軟性に優れているとのことでした。
SmithyはAmazon内部で長らく使用されてきた言語で現在は一般公開されています。

最後に

ゲーム、ライブ配信、VR/ARと親和性が高く感じました。
ゲームのキャラクターと同じ服を購入、メタバースで現実の商品を購入、などなど、様々なものに応用できそうです。
Amazon Anywhereはまだ日本では使用できませんが、想像を膨らませておいてもよいかと思います!