Amazon AppStream 2.0 が Amazon WorkSpaces Applications に改名されました
しばたです。
先月下旬にAWSから『 Amazon AppStream 2.0のサービス名をAmazon WorkSpaces Applicationsに変える 』旨の通知があり、本日実際に変更されたので共有します。
通知内容
AWSからの通知を一部抜粋すると次の通りです。
2025 年 11 月 6 日より、Amazon AppStream 2.0 が Amazon WorkSpaces Applications になることをお知らせいたします。この変更は、相補的なエンドユーザー向けコンピューティング機能を、統一された Amazon WorkSpaces サービスとして統合するための継続的な取り組みによるものです。
- 本変更がお客様にとって何を意味するか
Amazon AppStream 2.0 にてご使用いただいておりますアプリケーションストリーミングと非永続的なデスクトップ機能を Amazon WorkSpaces 製品に統合し、エンドユーザー向けコンピューティングのための包括的なソリューションを構築しています。これにより、相補的な機能を備えたサービス間の選択においてよりよいガイダンスの提供が可能となり、特定の要件に適したソリューションを見つけて選択しやすくなります。
もともとAmazon AppStream 2.0はアプリケーションストリーミング、Amazon WorkSpacesはVDIという建付けでしたが、最近は両者とも機能が拡充し似通っていました。特にAmazon WorkSpaces Secure Browser(旧 Amazon WorkSpaces Web)やAmazon WorkSpaces Poolsは「ほぼAmazon AppStream 2.0」といっても過言ではありません。
また、技術面でもAmazon DCVを中心に両者を統合するかの様な動きも見受けられます。
そして今回Amazon AppStream 2.0自体がAmazon WorkSpaces Familyの一つとして統合され改名されることになりました。
改名による影響範囲
今回の改名はあくまでも名称変更のみであり既存環境の設定やREST API(および各種SDK等)には影響ありません。
AWSからの通知においても次の様に記載されています。
- お客様の既存の設定への変更はございません
この更新には、お客様の既存の実装への変更は含まれません。現在のワークロードは中断することなく実行され続けます。すべての API と CLI は変更されず、サービスプリンシパル名は同じままで、既存の URL は引き続き機能し、サービスエンドポイントは同じままです。現在の価格体系も変わりません。技術的詳細をすべて現在の設定と一致させながら、新しい名前を反映するようにドキュメントを更新します。
確認してみた
ここからは実際の変更点を確認していきます。
公式ページ
Amazon WorkSpaces Applicationsの公式ページはAmazon WorkSpaces配下にあります。
従来のAmazon AppStream 2.0のページにアクセスするとこのページにリダイレクトされる様になってました[1]

併せて料金ページもWorkSpaces配下に移っているのでご注意ください。
マネジメントコンソール
Amazon WorkSpaces ApplicationsのマネジメントコンソールURLはAmazon AppStream 2.0の時と同じです。
こちらにアクセスするとサービス名が「Amazon WorkSpaces Applications」に変わっているのが分かります。

左ペインのメニューはAppStream 2.0の時と同一でサービス名以外は従来通りです。
既存のイメージ名は変えようが無いのでAppStreamが残ったままとなっています。

Image registry
フリートは何も変化がありませんでした。

Fleets
その他機能も同様だったので詳細は割愛します。
Amazon WorkSpaces側の変化
次にAmazon WorkSpacesのマネジメントコンソールにアクセスしてみます。
すると左ペインの下部に「Amazon WorkSpaces Applications」のメニューが増えていました。

Amazon WorkSpaces Applicationsへのリンクが増えた
メニューの中身は旧AppStream 2.0と同じですが日本語になっています。
各機能をクリックすると旧AppStream 2.0側URLに移動する形になっていました。
クライアントアプリケーション
今回マネジメントコンソールのほかにクライアントアプリケーションの名称も変わっています。

アプリケーションのダウンロード先は従来通りですがインストーラーのファイル名が変わっていました。

Windows版のインストーラーをダウンロードするとVer.1.2.1581.0とマイナーバージョンが上がっていました。
このVer.1.2系についてはまだ記載が無かったのですが名称以外の変更点は無さそうでした。
インストールプロセスも従来通りの様に見えます。


USBドライバーの名前はAppStream 2.0のままでした。

インストール後の画面も概ね従来通りです。
アイコンがAmazon WorkSpacesのものに変わり、その色も緑ではなく青色になっている点が目立つ変更点と言えそうです。

既存の環境に接続するところまで確認しましたが動作に関しては従来通りのままでした。
AWS CLI
本日時点でAWS CLIに変化は無くドキュメントも旧称のAmazon AppStream 2.0のままでした。
近いうちにドキュメントの更新が入ると思われます。
最初に述べた通りREST API(およびSDK等)は変わらないため、Amazon WorkSpaces Applicationsの操作は従来通りaws appstreamコマンドを使い続ける形になります。
最後に
簡単ですが以上となります。
私はAmazon AppStream 2.0とAmazon WorkSpacesの更新を追い続けてきたので両者の統合に驚きはあるものの違和感は感じませんでした。
今回はサービス名のみの変更で既存の運用に影響は無いので安心してAmazon WorkSpaces Applicationsをご利用ください。
日本語ページはまだ未対応 ↩︎







