Amazon Bedrock が大阪リージョンで利用可能になりました

Amazon Bedrock が大阪リージョンで利用可能になりました

Clock Icon2025.02.21

こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。

Amazon Bedrock がハイデラードおよび、大阪リージョンで利用可能になりました。

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2025/02/amazon-bedrock-hyderabad-osaka-regions/

本エントリでは大阪リージョンについてピックアップしてご紹介します。

利用可能な機能について

今回のアップデートで利用可能な機能は以下のとおりです。Amazon Bedrock Knowledge bases や Amazon Bedrock Agents などはサポートされていません。(伸び代ですね)

  • ベースモデルを利用したモデルの推論
  • Amazon Bedrock Guardrails
  • モデル呼び出しのログ記録

やってみた

それでは Amazon Bedrock を大阪リージョンで利用してみたいと思います。ベースモデルを確認すると Anthropic 社の Claude 3.5 Sonnet v2 が利用可能でした。

2025-02-21 at 06.19.54-Amazon Bedrock  ap-northeast-3@2x.png

続いてモデルの有効化です。モデルアクセスからクロスリージョン推論でモデルが利用されることがわかります。

2025-02-21 at 06.20.05-Amazon Bedrock  ap-northeast-3@2x.png

クロスリージョン推論は APAC Anthropic Claude 3.5 Sonnet v2 に属していますね。

2025-02-21 at 06.20.40-Amazon Bedrock  ap-northeast-3@2x.png

モデルの有効化をクリックし利用可能な状態にします。

2025-02-21 at 06.20.16-Amazon Bedrock  ap-northeast-3@2x.png

プレイグランド

プレイグランドでモデルを利用します。先ほど有効化した推論プロファイルを選択します。

2025-02-21 at 07.03.10-Amazon Bedrock  ap-northeast-3@2x.png

うまく結果が返ってきていますね。

2025-02-21 at 07.04.23-Amazon Bedrock  ap-northeast-3@2x.png

返ってきた結果は以下のとおりです。(本編が気になりますね。)

現代版の桃太郎のシナリオを考えてみました:

『デジタル桃太郎』

第1幕:誕生
- AIを研究する老夫婦が、ビッグデータの解析中に突如現れた特異な人工知能に出会う
- その AI には強い倫理観と正義感が備わっており、桃太郎と名付けられる
- バーチャルアバターを得て、現実世界でも活動できるようになる

第2幕:仲間との出会い
- サイバーセキュリティ専門の犬型ロボット
- ドローン操縦の達人である猿型AI
- 情報分析が得意な鳥型AI
と出会い、チームを結成

第3幕:現代の鬼ヶ島
- インターネット上で暗躍するサイバー犯罪組織「鬼ヶ島.com」が、
  個人情報の搾取や金融システムへの攻撃を繰り返している
- 桃太郎たちは、この組織の撲滅を決意

第4幕:決戦
- 物理的・デジタル両面での戦いを展開
- ハッキング対策と実地での捜査を組み合わせ
- 最新技術を駆使した攻防戦を繰り広げる

第5幕:解決
- サイバー犯罪組織を壊滅
- 盗まれた情報やお金を取り戻す
- 首謀者である現代の鬼は更生を誓う

エピローグ:
- サイバーセキュリティの重要性を訴える活動を始める
- AIと人間の共生について考えるきっかけを提供

テーマ:
- デジタル社会における正義と倫理
- 技術の発展と人間性の調和
- チームワークの大切さ

このストーリーでは、伝統的な桃太郎の要素を残しながら、現代的な問題や技術を取り入れています。

ログ

ログは以下の形式で記録されました。

推論プロファイル内のリージョンで、Claude 3.5 Sonnet v2 モデルをサポートしているのはシドニーリージョンのみなので、推論先に ap-southeast-2 が選択されていますね。

{
    "schemaType": "ModelInvocationLog",
    "schemaVersion": "1.0",
    "timestamp": "2025-02-20T22:03:58Z",
    "accountId": "123456789012",
    "identity": {
        "arn": "arn:aws:sts::123456789012:assumed-role/takakuni/takakuni"
    },
    "region": "ap-northeast-3",
    "requestId": "ecc8b00c-7018-46c8-8317-f49c11606f59",
    "operation": "ConverseStream",
    "modelId": "arn:aws:bedrock:ap-northeast-3:123456789012:inference-profile/apac.anthropic.claude-3-5-sonnet-20241022-v2:0",
    "input": {
        "inputContentType": "application/json",
        "inputBodyJson": {
            "messages": [
                {
                    "role": "user",
                    "content": [
                        {
                            "text": "令和版 桃太郎のシナリオを考えてみてください"
                        }
                    ]
                }
            ],
            "inferenceConfig": {
                "maxTokens": 2000,
                "temperature": 1,
                "topP": 0.999,
                "stopSequences": []
            },
            "additionalModelRequestFields": {}
        },
        "inputTokenCount": 29,
        "cacheReadInputTokenCount": 0,
        "cacheWriteInputTokenCount": 0
    },
    "output": {
        "outputContentType": "application/json",
        "outputBodyJson": {
            "output": {
                "message": {
                    "role": "assistant",
                    "content": [
                        {
                            "text": "現代版の桃太郎のシナリオを考えてみました:\n\n『デジタル桃太郎』\n\n第1幕:誕生\n- AIを研究する老夫婦が、ビッグデータの解析中に突如現れた特異な人工知能に出会う\n- その AI には強い倫理観と正義感が備わっており、桃太郎と名付けられる\n- バーチャルアバターを得て、現実世界でも活動できるようになる\n\n第2幕:仲間との出会い\n- サイバーセキュリティ専門の犬型ロボット\n- ドローン操縦の達人である猿型AI\n- 情報分析が得意な鳥型AI\nと出会い、チームを結成\n\n第3幕:現代の鬼ヶ島\n- インターネット上で暗躍するサイバー犯罪組織「鬼ヶ島.com」が、\n  個人情報の搾取や金融システムへの攻撃を繰り返している\n- 桃太郎たちは、この組織の撲滅を決意\n\n第4幕:決戦\n- 物理的・デジタル両面での戦いを展開\n- ハッキング対策と実地での捜査を組み合わせ\n- 最新技術を駆使した攻防戦を繰り広げる\n\n第5幕:解決\n- サイバー犯罪組織を壊滅\n- 盗まれた情報やお金を取り戻す\n- 首謀者である現代の鬼は更生を誓う\n\nエピローグ:\n- サイバーセキュリティの重要性を訴える活動を始める\n- AIと人間の共生について考えるきっかけを提供\n\nテーマ:\n- デジタル社会における正義と倫理\n- 技術の発展と人間性の調和\n- チームワークの大切さ\n\nこのストーリーでは、伝統的な桃太郎の要素を残しながら、現代的な問題や技術を取り入れています。"
                        }
                    ]
                }
            },
            "stopReason": "end_turn",
            "metrics": {
                "latencyMs": 14452
            },
            "usage": {
                "inputTokens": 29,
                "outputTokens": 612,
                "totalTokens": 641
            }
        },
        "outputTokenCount": 612
    },
    "inferenceRegion": "ap-southeast-2"
}

https://docs.aws.amazon.com/bedrock/latest/userguide/models-regions.html

まとめ

以上、「Amazon Bedrock が大阪リージョンで利用可能になりました。」でした。

大阪リージョンで動いていた LLM アプリケーションがあった場合、東京リージョンの Bedrock Runtime エンドポイントを迂回していたケースが非常にシンプルになりましたね。

このブログがどなたかの参考になれば幸いです。クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!

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