Amazon Bedrock が大阪リージョンで利用可能になりました
こんにちは!クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)です。
Amazon Bedrock がハイデラードおよび、大阪リージョンで利用可能になりました。
本エントリでは大阪リージョンについてピックアップしてご紹介します。
利用可能な機能について
今回のアップデートで利用可能な機能は以下のとおりです。Amazon Bedrock Knowledge bases や Amazon Bedrock Agents などはサポートされていません。(伸び代ですね)
- ベースモデルを利用したモデルの推論
- Amazon Bedrock Guardrails
- モデル呼び出しのログ記録
やってみた
それでは Amazon Bedrock を大阪リージョンで利用してみたいと思います。ベースモデルを確認すると Anthropic 社の Claude 3.5 Sonnet v2 が利用可能でした。
続いてモデルの有効化です。モデルアクセスからクロスリージョン推論でモデルが利用されることがわかります。
クロスリージョン推論は APAC Anthropic Claude 3.5 Sonnet v2
に属していますね。
モデルの有効化をクリックし利用可能な状態にします。
プレイグランド
プレイグランドでモデルを利用します。先ほど有効化した推論プロファイルを選択します。
うまく結果が返ってきていますね。
返ってきた結果は以下のとおりです。(本編が気になりますね。)
現代版の桃太郎のシナリオを考えてみました:
『デジタル桃太郎』
第1幕:誕生
- AIを研究する老夫婦が、ビッグデータの解析中に突如現れた特異な人工知能に出会う
- その AI には強い倫理観と正義感が備わっており、桃太郎と名付けられる
- バーチャルアバターを得て、現実世界でも活動できるようになる
第2幕:仲間との出会い
- サイバーセキュリティ専門の犬型ロボット
- ドローン操縦の達人である猿型AI
- 情報分析が得意な鳥型AI
と出会い、チームを結成
第3幕:現代の鬼ヶ島
- インターネット上で暗躍するサイバー犯罪組織「鬼ヶ島.com」が、
個人情報の搾取や金融システムへの攻撃を繰り返している
- 桃太郎たちは、この組織の撲滅を決意
第4幕:決戦
- 物理的・デジタル両面での戦いを展開
- ハッキング対策と実地での捜査を組み合わせ
- 最新技術を駆使した攻防戦を繰り広げる
第5幕:解決
- サイバー犯罪組織を壊滅
- 盗まれた情報やお金を取り戻す
- 首謀者である現代の鬼は更生を誓う
エピローグ:
- サイバーセキュリティの重要性を訴える活動を始める
- AIと人間の共生について考えるきっかけを提供
テーマ:
- デジタル社会における正義と倫理
- 技術の発展と人間性の調和
- チームワークの大切さ
このストーリーでは、伝統的な桃太郎の要素を残しながら、現代的な問題や技術を取り入れています。
ログ
ログは以下の形式で記録されました。
推論プロファイル内のリージョンで、Claude 3.5 Sonnet v2 モデルをサポートしているのはシドニーリージョンのみなので、推論先に ap-southeast-2
が選択されていますね。
{
"schemaType": "ModelInvocationLog",
"schemaVersion": "1.0",
"timestamp": "2025-02-20T22:03:58Z",
"accountId": "123456789012",
"identity": {
"arn": "arn:aws:sts::123456789012:assumed-role/takakuni/takakuni"
},
"region": "ap-northeast-3",
"requestId": "ecc8b00c-7018-46c8-8317-f49c11606f59",
"operation": "ConverseStream",
"modelId": "arn:aws:bedrock:ap-northeast-3:123456789012:inference-profile/apac.anthropic.claude-3-5-sonnet-20241022-v2:0",
"input": {
"inputContentType": "application/json",
"inputBodyJson": {
"messages": [
{
"role": "user",
"content": [
{
"text": "令和版 桃太郎のシナリオを考えてみてください"
}
]
}
],
"inferenceConfig": {
"maxTokens": 2000,
"temperature": 1,
"topP": 0.999,
"stopSequences": []
},
"additionalModelRequestFields": {}
},
"inputTokenCount": 29,
"cacheReadInputTokenCount": 0,
"cacheWriteInputTokenCount": 0
},
"output": {
"outputContentType": "application/json",
"outputBodyJson": {
"output": {
"message": {
"role": "assistant",
"content": [
{
"text": "現代版の桃太郎のシナリオを考えてみました:\n\n『デジタル桃太郎』\n\n第1幕:誕生\n- AIを研究する老夫婦が、ビッグデータの解析中に突如現れた特異な人工知能に出会う\n- その AI には強い倫理観と正義感が備わっており、桃太郎と名付けられる\n- バーチャルアバターを得て、現実世界でも活動できるようになる\n\n第2幕:仲間との出会い\n- サイバーセキュリティ専門の犬型ロボット\n- ドローン操縦の達人である猿型AI\n- 情報分析が得意な鳥型AI\nと出会い、チームを結成\n\n第3幕:現代の鬼ヶ島\n- インターネット上で暗躍するサイバー犯罪組織「鬼ヶ島.com」が、\n 個人情報の搾取や金融システムへの攻撃を繰り返している\n- 桃太郎たちは、この組織の撲滅を決意\n\n第4幕:決戦\n- 物理的・デジタル両面での戦いを展開\n- ハッキング対策と実地での捜査を組み合わせ\n- 最新技術を駆使した攻防戦を繰り広げる\n\n第5幕:解決\n- サイバー犯罪組織を壊滅\n- 盗まれた情報やお金を取り戻す\n- 首謀者である現代の鬼は更生を誓う\n\nエピローグ:\n- サイバーセキュリティの重要性を訴える活動を始める\n- AIと人間の共生について考えるきっかけを提供\n\nテーマ:\n- デジタル社会における正義と倫理\n- 技術の発展と人間性の調和\n- チームワークの大切さ\n\nこのストーリーでは、伝統的な桃太郎の要素を残しながら、現代的な問題や技術を取り入れています。"
}
]
}
},
"stopReason": "end_turn",
"metrics": {
"latencyMs": 14452
},
"usage": {
"inputTokens": 29,
"outputTokens": 612,
"totalTokens": 641
}
},
"outputTokenCount": 612
},
"inferenceRegion": "ap-southeast-2"
}
まとめ
以上、「Amazon Bedrock が大阪リージョンで利用可能になりました。」でした。
大阪リージョンで動いていた LLM アプリケーションがあった場合、東京リージョンの Bedrock Runtime エンドポイントを迂回していたケースが非常にシンプルになりましたね。
このブログがどなたかの参考になれば幸いです。クラウド事業本部コンサルティング部のたかくに(@takakuni_)でした!