[廃止] Amazon Chimeが2026年2月20日に終了します (Amazon Chime SDKは終了しません)
しばたです。
少し前のはなしなのですが、先月の2025年2月19日にAmazon Chimeのサービス終了に関するアナウンスがブログで公開されました。
本記事ではこちらの詳細を解説していきます。
終了スケジュール
上記ブログによると1年後の2026年2月20日をもってサービス終了となり、以後はミーティング機能、ユーザー管理、Business Callingといった一連の機能が利用できなくなります。
また、アナウンスと同タイミングで新規利用の受付を終了しています。
AWSとしてはAWS WickrやZoomやWebex、Slackといったパートナー製品への移行を勧めています。
併せて移行に向けて現在の利用状況のレポーティング方法などの手順を以下のドキュメントで紹介しているので参考にすると良いでしょう。
確認してみた
本日時点でAmazon Chimeのサービスページにアクセスするとサポート終了の旨が表示される様になっています。
マネジメントコンソール上でも同様にサポート終了の通知が表示され新規アカウントの作成も不可となっています。
New accountボタンは押しても無反応になっている
注意 : Amazon Chime SDKは終了しません
サービスページおよびマネジメントコンソールで強めに注記されていますが、今回のアナウンスで終了するのはAmazon ChimeのみでありAmazon Chime SDKは対象外です(終了しません)。
Amazon Chime SDKは利用者のアプリケーションに(Amazon Chimeの様な)リアルタイム通信機能を組み込むためのSDKであり、具体的にどの様なことができるのかは以下の記事でご確認ください。
Amazon Chime SDKの実例としてはSlackのSlackコール[1]およびハドルミーティングが有名かと思います。
余談 : SDK名前空間の変更について
Amazon Chime SDKは単一の「Chime」名前空間から機能別の名前空間に分割された経緯があり、2023年から旧来のChime名前空間の利用が非サポートとなり削除が予定されていました。
当初は2024年に削除予定でずっと延期されていたのですが、今年に入り遂に正式に削除が決定した様です。
上記IssueおよびSDK利用者向けの個別通知において2025年2月26日以降にリリースのSDKから旧名前空間が削除されるとのことです。
2023年からの通知ですので多くの方は既に対処済みかと思いますが、新旧名前空間におけるAPIの対比表があるので参考として載せておきます。
SDK自体が終わるわけではありませんが、名前空間の削除はありますのでそこはご注意ください。
最後に
以上となります。
ざっくり言ってしまうとAWSはAmazon Chimeのサービスとしての提供を終了してインフラ基盤とSDKの提供に注力するということなのでしょう。
現在Amazon Chimeをご利用の方は適宜代替サービスへの移行を進めてください。
現在は廃止済み ↩︎