[速報] Amazon CloudFrontのコンソールが新しくなりました!

本日2021/07/08より、Amazon CloudFrontのマネジメントコンソール画面が新しいデザインに変わりました!古いコンソール画面は2021/08/06まで利用可能です。1ヶ月のうちに新しい画面に慣れ親しんでおきましょう。
2021.07.08

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はじめに

清水です。本日お届けするエキサイティングなアップデート情報はこちら!AWSのCDNサービスであるAmazon CloudFrontのコンソール(AWSマネジメントコンソール画面)が新しくなりました!

上記のとおり、私はTwitterの@cloudfrontさんのポストでこの情報を知りました。(朝起きて、寝ぼけ眼でTwitterを眺めていたらびっくり!飛び起きてしまいました。)実際にマネジメントコンソールで確認してみると以下の通り!新しいコンソール画面が確認できました。

昨日(2021/07/07)の段階では旧コンソールだったと記憶しております。先のツイート自体は2021/07/08の午前8時(日本時間)、ほんとつい先程のアップデートのようですね。本エントリでは速報として、新しいマネジメントコンソールでCloudFrontディストリビューションの作成を行なったのでまとめてみます。

CloudFrontの新しいコンソールでディストリビューションを作成してみた

さっそく、新しいマネジメントコンソール画面からCloudFrontディストリビューションを作成してみたいと思います。 ディストリビューション一覧画面の右上、[Create distribution]ボタンから進みます。

次の画面、これまでのマネジメントコンソールではdelivery methodの選択を行なっていました。Web (HTTP)かRTMPのどちらの配信方式を使うかの選択ですね。ただ、最近になってRTMP配信方式は勇退、それでもWeb配信方式を選択して実際のディストリビューション作成画面に移る、という1ステップが必要になっていました。(参考: 2020年末日に廃止が告知されていたAmazon CloudFront RTMPディストリビューションの2021年冒頭の状況を確認してみた | DevelopersIO

新しくなったコンソールでは、即Web配信方式のディストリビューション作成に入ります。1ステップ省略されていますね。Origin指定の際の項目はこれまでのマネジメントコンソールと同等の感じがしました。特に違和感なく進められる印象です。

Default cache behaviorの項目では、1年前の2020年7月にリリースされたCache policy and origin request policyの方式がrecommendedと上位に表示されているのが印象的です。

続いてCloudFront Functions or Lambda@Edgeの利用選択が続きます。

Settingsの項目、こちらもやはり見慣れた項目なので、個人的には違和感はさほど大きくない印象です。

ディストリビューションが作成できました。ディストリビューションの詳細の項目(各タブ)もざっとみたところこれまでと大差なさそうです。

コンソールの日本語対応はまだ

新しくなったCloudFrontマネジメントコンソール、ふと、日本語化対応について気になりました。CloudFrontはAWSのサービスの中でも古くからあるものに分類されると思いますが、これまでマネジメントコンソールの日本語化対応はされてきませんでした。AWS七不思議とも呼び声高い?この状況、もしかしたらコンソールのバージョンアップに伴い、日本語化もされているのでは?ワクワクしながら左下の言語切り替えをクリックしてみます。

残念ながら、まだ日本語は未対応でした。今後のアップデートに期待ですね!

旧コンソールは2021/08/06まで利用可能

新しいバージョンのコンソール画面になった直後など、どうしても古いコンソールが使いたくなることってありますよね。古いコンソールと設定内容を比較したり、手順書が古いコンソールのままだったり。AWSのマネジメントコンソールの更新では一定期間、古いコンソールでの操作もサポートしているのが最近の恒例かと思います。CloudFrontもこの例に漏れません。ディストリビューション一覧画面の最上部に表示されていた新しいコンソールの案内中のリンク、もしくは左側メニューの最下部にあるNew experienceの有効化ボタンをOFFにすることで、古いコンソール画面に戻すことができます。

ボタンをOFFにすると確認のダイアログが現れ、[Switch back]ボタンで旧コンソールに戻すことができます。なおこちらのダイアログによると、1週間すると再度、新しいコンソールになるそうです。新しいコンソールに戻っても再度、古いコンソールにスイッチすることはできるようですが、古いコンソールの利用は2021/08/06までとのこと。およそ1ヶ月ほどですね。この間に新しいコンソールに慣れ親しんでおきましょう!

2021/08/28現在、旧コンソールへの切り替えは2021/09/14まで延長されているようです。(2021/08/28追記)

旧コンソールに戻したあとに再び新コンソールにする

2021/07/08 17:00 本項目を追記しました。

旧コンソールに戻したあと、やっぱり新コンソールを使いたい!なんてこともありますよね。現時点(2021/07/08 17:00)では古いコンソールにスイッチしたあと、明示的に新コンソールにする手段がないようです。(古いコンソール側に新コンソールへのスイッチボタンやリンクがない状態。)切り替え時のダイアログのとおり、1週間経過すれば新コンソールになるようですが、できれば旧コンソールと新コンソールへ切り替えたい……。AWS側のアップデートで旧コンソールから新コンソールに切り替えるボタンなどが設置される可能性もありますが、取り急ぎ再び新コンソールにする方法をまとめます。

ひとつ目は別のブラウザや、Google Chromeでしたら別のプロファイルを使用する方法です。この旧コンソールにスイッチした情報は、どうやらブラウザ(プロファイル)ごとに保持しているようです。そのため逆に言えば、旧コンソールに戻したブラウザ(プロファイル)で、別のIAMユーザ・ロールなどを用いてCloudFrontコンソールにアクセスした場合、新コンソールではなく旧コンソールになってしまいます。

ふたつ目はブラウザ(プロファイル)のローカルストレージに保存されている情報を削除する方法です。こちらは公式に案内されているものではなく、私がたまたま見つけたものなので何の動作保証もない点にはご注意ください。また動作はGoogle Chromeブラウザで確認しています。

旧コンソールにスイッチした状態でChromeのデベロッパーツールを開きます。「Application」タブでStorage > Local Storage > https://console.aws.amazon.comをクリックしたら、「cloudfront」でフィルタしましょう。Keyがcloudfront-v3-optout-redirectという項目が見つかります。この項目を右クリックしてDeleteし、ローカルストレージからこの情報を削除してしまいます。このあと、コンソールトップページから再度CloudFrontの画面に遷移すると、新コンソールで表示されます。(実際は旧コンソールにスイッチしていると、新コンソールにアクセスした際に旧コンソールのURLにリダイレクトする、という挙動のようです。)

まとめ

新しくなったAmazon CloudFrontのコンソールについて速報としてお伝えしました。これまで長らく使用されていた旧コンソール画面、他AWSサービスのように最近のUIにあわせたデザインに更新されました。しかし基本的な項目、画面構成などは従来のコンソール画面を踏襲しているようで、個人的には違和感などは少ないと思います。とは言え少し戸惑ってしまうことも事実ですので、古いコンソール画面が使えなくなる1ヶ月の間に、新画面に慣れておこうと思いました。

おまけ: 消えたRTMP

2021/07/08 17:00 本項目を追記しました。

新コンソールでディストリビューションを作成した際に確認しましたが、Webディストリビューションか、RTMPディストリビューションかの選択画面は表示されなくなりました。RTMPディストリビューションが昨年末をもって勇退したことを考えると当たり前なのですが、興味深いことに新コンソールでは(旧コンソールで残っていた)RTMPディストリビューションも表示されなくなりました。

実際の画面で確認してみます。旧コンソールでは以下のようにRTMPの選択項目があり、実際にRTMPディストリビューションが残っていると表示自体はされていました。(ディストリビューション自体はすでに使用できなくなってはいますが。)

新コンソール画面、RTMPディストリビューションのIDで検索してもディストリビューションはリストアップされません。そもそもディストリビューション総数からもカウントが外されていますね。(旧コンソールでは50個でしたが、新コンソールでは48個。)こんなかたちでRTMPディストリビューションのほんとうの?終焉をむかえるとは!