Amazon Connectでは、発信者がキーパッドで数字を入力する際の待機時間をカスタマイズ可能になりました
はじめに
Amazon Connectでは、発信者がキーパッド(DTMF:Dual-Tone Multi-Frequency)で数字を入力する際の待機時間をカスタマイズできるようになりました。
アップデートにより、IVRシステムでのユーザー入力の待機時間をさらに最適化できるようになりました。
従来、最初の入力前のタイムアウトは自由に設定できましたが、各数字を入力する間隔のタイムアウトは5秒に固定されていました。
今回のアップデートで、この入力間隔のタイムアウトも1秒から20秒の範囲で調整可能になっています。
このタイムアウト設定の調整は、銀行の口座番号やクレジットカード番号など、長い数字列を入力する場面で特に役立ちます。
数字を押す間隔に余裕が必要なお客様にとって、より使いやすいシステム環境を提供できるようになりました。
さらに、既存の設定(最大桁数と最初の入力前のタイムアウト)も変数を使用して動的に設定できるようになりました。
これにより、管理者はIVRフローをより柔軟に設計することが可能です。
これらの設定オプションが増えたことで、特定のユースケースに合わせてIVRシステムを最適化し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
試してみる
[顧客の入力を保存する]ブロックを確認します。
今回のアップデートにより、「各エントリ間のタイムアウト」が1〜20秒の範囲でカスタマイズできるようになりました。さらに、これらの設定値を動的に変更することも可能になりました。
- 最初のエントリ前のタイムアウト (秒)
- 各エントリ間のタイムアウト (秒)
下記の設定例では、最初の入力がない状態が5秒続くとタイムアウトし、その後の入力間隔については15秒経過するとタイムアウトするように設定しています。
このように、ユーザーの入力パターンに合わせた柔軟な対応が可能になったことがわかります。
「各エントリ間のタイムアウト」に20秒を超える値を入力しようとすると、バリデーションエラーが表示されます。
一方、「最初のエントリ前のタイムアウト」については特に上限値が設定されていないようです。
実際に以下のAmazon Connectフローを使って電話テストを行ったところ、数桁入力後に15秒以上間隔を空けると、それ以降の入力が受け付けられなくなり、それまでに入力された値で次のフローに進むことが確認できました。
なお、入力中のタイムアウト発生時には、エラー処理ではなく通常のフロー進行として扱われます。